「結婚が決まったら、神社にお礼参りに行ったほうがいいの?」
念願だった結婚が決まり、幸せの絶頂にいるあなた。しかし同時に、これまで縁結びを祈願してきた神社への感謝の気持ちも湧いてきているのではないでしょうか。
お礼参りは、神様への感謝を伝える大切な機会です。
この記事では結婚が決まったときのお礼参りのタイミングから参拝作法、初穂料の包み方まで詳しく解説していきます。感謝の気持ちを込めて、正しい作法でお礼参りができるようになりましょう!
結婚が決まったらお礼参りはいつ行く?最適なタイミングを解説

結婚が決まったらお礼参りに行きたいと思っても、いつ行けばいいのか迷ってしまいますよね。
お礼参りの時期に決まりはありませんが、一般的には「願いが叶ったら1年以内」が目安です。人生の節目に感謝を伝えることが大切なので、あなたの都合に合わせて行ってください。
婚約後にお礼参りする場合の目安
プロポーズが成功し、婚約が決まった段階でお礼参りに行くのが一般的です。
婚約の報告を兼ねて、できるだけ早めに参拝することをおすすめします。特に婚約発表から1〜2ヶ月以内に行けば、感謝の気持ちを新鮮なうちに神様に伝えることができますね。
お二人揃ってのお礼参りなら、より一層神様にも喜んでいただけるでしょう。
入籍後・挙式後に参拝するタイミング
入籍や結婚式を挙げた後にお礼参りする場合は、手続きや準備が落ち着いてからで大丈夫です。
入籍後なら1〜3ヶ月以内、結婚式後なら新婚旅行から帰ってきて生活が安定してからがベストタイミング。慌ただしい時期を避けて、心に余裕を持ってお参りしていきましょう。
また、結婚報告を兼ねて神社の神職さんにご挨拶することで、今後も末永くお世話になる関係を築けます。
結婚記念日など節目でのお礼参り
結婚してからも、記念日や節目にお礼参りを続ける方が増えています。
1年目の結婚記念日や、お子さんが生まれたとき、家族の健康を願うときなど、人生の大切な節目で神様に感謝の気持ちを伝えてみてください。継続的なお礼参りは、神様との絆を深める素晴らしい習慣ですよ。
12月31日が1つの区切りと考えられていますから、その年のお礼参りはその年のうちに行くのが良いかと思います。年末詣として、1年間の感謝を込めて参拝するのも良い方法です。
どの神社に行くべき?祈願した神社以外でも大丈夫?

お礼参りでまず迷うのが「どの神社に行けばいいのか」という点です。
基本的なルールがありますので、順番に確認していきましょう。
最優先は「願掛けした神社」
お礼参りする神社やお寺は、祈願した同じ神社やお寺でするのがベストです。
縁結びの祈願をした神社があるなら、そちらに足を運んでください。神様に「お陰様で結婚することができました」と直接報告することで、感謝の気持ちがより深く伝わります。
複数の神社で祈願した場合は、最も印象深い神社や、特にお世話になったと感じる神社を選んでも良いでしょう。
遠方で行けない場合の代替案(同じ神様を祀る神社・氏神)
旅行先で祈願した神社が遠方にある場合や、引っ越しで行くのが難しい場合はどうすればいいでしょうか。
それが難しい場合は、参拝しやすい同じ神様や仏様をお祀りした、あるいは近くの神社やお寺でも良いという説もあります。同じ神様を祀る神社なら、神様のお力は変わりません。
また、氏神神社とは、自らが居住する地域の氏神さまをお祀りする神社ですので、お住まいの地域の氏神様にお礼を伝えるのも良い方法です。最寄りの神社で氏神様について尋ねてみてください。
自宅からの遥拝という選択肢
どうしても神社に行けない事情がある場合は、自宅からの遥拝(ようはい)という方法もあります。
遥拝とは、遠く離れた場所から神社の方向に向かって拝むことです。祈願した神社の方角を調べて、感謝の気持ちを込めて手を合わせてください。
お礼参りは、神様や仏様への感謝の気持ちが一番大事だからです。物理的な距離よりも、心からの感謝が何より重要なのです。
お礼参りの作法と流れを徹底ガイド(二拝二拍手一拝・例外あり)

お礼参りの基本的な作法をマスターして、神様に失礼のないようにお参りしていきましょう。
一般的な神社の参拝方法をベースに、詳しく解説していきます。
参拝前の準備(手水舎での清め方)
神社に到着したら、まず手水舎で心身を清めます。
手水舎で手を清めます。柄杓(ひしゃく)で水をくみ、右手で左手を、最後に口をすすいで清めます。
手水の手順は以下の通りです:
1. 右手で柄杓を持ち、左手を清める
2. 左手で柄杓を持ち、右手を清める
3. 再び右手で柄杓を持ち、左手に水をため口をすすぐ
4. 最後に柄杓の柄を立てて、柄を清める
心を落ち着かせて、丁寧に清めていきましょう。
拝礼の基本(二拝二拍手一拝)
一般的には「2礼2拍手1礼」ですが、これが基本的な参拝作法になります。
詳しい手順をご紹介します:
1. 軽くお辞儀して、お賽銭を入れます。
2. 鈴がある場合は鈴を鳴らします。
3. 2回深くお辞儀します。
4. 2回拍手します(神様に気づいてもらう)。
5. 深くお辞儀して、願いが叶ったことを感謝します。
拍手を打つときは、神様への感謝の気持ちを込めて、はっきりと音を出してください。
出雲大社など例外の作法(二礼四拍一拝)
神社によっては、独特の参拝作法がある場合があります。
出雲大社の正式な参拝作法は「2礼4拍手1礼」となります。ご本殿以外のご社殿をお参りの際にも、この作法にてご参拝下さい。
4拍手をする理由ですが、当社で最も大きな祭典は5月14日の例祭(勅祭)で、この時には8拍手をいたします。数字の「8」は古くより無限の数を意味する数字で、8拍手は神様に対し限りない拍手をもってお讃えする作法です。
出雲大社や宇佐神宮などでお礼参りをする場合は、四拍手で参拝してください。
昇殿参拝をする場合の流れ
特別に本殿に上がって参拝する昇殿参拝を希望する場合は、事前に予約が必要です。
昇殿参拝では初穂料が必要になり、神職による祝詞奏上が行われます。より丁寧にお礼を伝えたい場合は、神社に問い合わせてみてください。
服装も正装が求められることが多いので、事前に確認していきましょう。
初穂料はいくら包む?のし袋の書き方とマナーまで解説

お礼参りで特別にご祈祷を受ける場合や、昇殿参拝をする際には初穂料が必要になります。
金額の相場から包み方まで、詳しく解説していきます。
初穂料の相場と金額の決め方
初穂料の相場は、安産祈願やお宮参りは5,000円~10,000円、地鎮祭は20,000円~30,000円が目安です。
お礼参りの場合、一般的には3,000円〜10,000円程度が相場とされています。
神社や祈願の種類によって異なりますが、一般的に合格祈願の初穂料は3,000円~5,000円程度が相場とされています。お礼参りも同様の相場で考えて良いでしょう。
神社によっては初穂料の金額を明示している場合もありますので、事前にホームページで確認したり、電話で問い合わせることをおすすめします。
のし袋の表書きの書き方(初穂料・御礼・奉納)
初穂料を包むのし袋の表書きについて説明していきます。
上袋の正面上段に「初穂料」(もしくは玉串料)と書き、下段に氏名を書きます。
表書きの選択肢は以下の通りです:
- 「御初穂料」「初穂料」:最も一般的
- 「御玉串料」:神社で広く使われる
- 「御礼」:お礼参りに適している
- 「奉納」:より丁寧な表現
表書き下段には赤ちゃんのフルネームを記載します。お礼参りの場合は、祈願者(主に願いをかけた人)の名前をフルネームで書いてください。
水引の種類と選び方(紅白蝶結びが基本)
のし袋選びで迷うのが水引の種類です。
お宮参りで使うのし袋は「紅白・蝶結びの水引」がついたのし袋が適切です。
蝶結びの水引は何度でも結びなおせることから「何度あってもよい」お祝いであることを意味します。結婚のお礼参りでも、この紅白蝶結びの水引を選んでください。
結び切りは結婚式で使われますが、お礼参りでは蝶結びが適切です。
新札を準備して袱紗に包むのがマナー
初穂料に入れるお札は、できるだけ新札を用意しましょう。
初穂料は本来、その年に初めて収穫した稲穂を備える代わりですから、お金も新札を包みたいと考える方もいるようですが、新札でなければいけないわけではありません。
ただし、神様に失礼のないように、シワの多いものやボロボロのものは避けるようにしましょう。
のし袋や封筒を裸で持ち歩くのはNGとされています。ふくさ(袱紗)を用意して包みましょう。お祝い事には暖色系の袱紗を使用してください。
お守りやお札は返すべき?結婚後の正しい扱い方

結婚祈願で授かったお守りやお札の扱いについて、多くの方が悩まれます。
正しい対処法を知って、神様に失礼のないように対応していきましょう。
成就したお守りは返納するのが基本
結婚が決まった場合、縁結びのお守りは役目を果たしたと考えられます。
願いが叶い、務めを果たしたお守りは、授かった神社やお寺へ行き、返納します。
お願い事が叶った段階で返納してしまって問題ありません。無事にお願い事が叶ったことを神様に感謝をし、返納しましょう。
返納の方法は:
– 神社の古札納所(こふだおさめしょ)に納める
– 社務所で返納を申し出る
– お焚き上げの際に一緒に納める
感謝の気持ちとして、お賽銭を入れることも大切です。
記念に手元に残したい場合の考え方
「思い出のお守りを手元に残しておきたい」という気持ちも理解できます。
愛着のあるお守りを失うことに不安を抱く場合や、大切な人からの贈り物などで、気持ちがこもっているお守りは、持ち続けても差し支えはありません。
ただし、神道には「常若(とこわか)」という考え方があります。常若とは、いつまでも新しく若々しく生命力に満ち溢れている様子を示します。古いお守りをいつまでも持っているより、感謝とともに返納する方が良いとされています。
記念として残したい場合は、写真を撮って思い出を残し、お守り自体は返納することをおすすめします。
新しいお守りやお札を授与してもらう意味
お礼参りの際には、新しいお守りやお札を授与していただくのも良い方法です。
結婚後は夫婦円満や家内安全、子宝祈願など、新しい願いが生まれてきます。人生の新しいステージに向けて、新しいお守りで神様の加護をいただきましょう。
神社やお寺では幸運を呼ぶお守りやお札が授与されます。お礼参りの際に、これからの自分や家族の安全や幸福を願ってこれらのアイテムをいだきましょう。
夫婦お揃いのお守りを授かって、二人の絆をさらに深めてください。
結婚後も続けたい!毎年の記念日にお礼参りするメリット

結婚が決まったときのお礼参りで終わりではありません。
継続的なお礼参りには、素晴らしいメリットがたくさんあります。
結婚記念日や年始に神社を訪れることで、夫婦の絆を確認し合う大切な時間を作ることができます。日頃の感謝を神様に伝えるとともに、お二人の関係もより深まっていくでしょう。
また、お子さんが生まれたときのお宮参りや七五三など、家族の成長とともに神社との縁も深くなっていきます。人生の節目節目で同じ神社にお参りすることで、家族の歴史を積み重ねることができますね。
神社によっては、継続的に参拝される方を覚えていてくださり、特別な配慮をしてくださることもあります。地域コミュニティとの繋がりも生まれ、より豊かな人生を送れるようになるでしょう。
まとめ

結婚が決まったお礼参りについて、タイミングから作法、初穂料の準備まで詳しく解説してきました。
最も重要なのは、神様への感謝の気持ちを忘れずに、心を込めてお参りすることです。
お礼参りは形式にとらわれすぎず、あなたらしい方法で感謝を伝えてください。結婚という人生の大きな節目を神様と共に喜び、これからの夫婦生活により一層のご加護をいただけるよう願っていきましょう。




