「お願い事が叶ったから、きちんとお礼参りに行きたいけれど、どうすればいいのかな?」
お祈りが成就した時には、心からの感謝を神様にお伝えしたいものです。特に全国唯一の八方除の守護神として有名な寒川神社では、多くの方がお礼参りに訪れています。
この記事では、寒川神社でのお礼参りの具体的な手順から、返納方法、最適な時期まで詳しくご紹介していきます。心を込めてお礼の気持ちをお伝えできるよう、しっかりと準備していきましょう!
寒川神社でのお礼参りとは?意味と基本マナー

寒川神社でのお礼参りは、お願い事が叶った時に神様への感謝を込めて行う大切な参拝です。こちらでは、お礼参りの本来の意味や寒川神社での特徴について詳しくお話ししていきます。
お礼参りの本来の意味と役割
お礼参りとは、祈願していたことが成就した際に、神様への感謝の気持ちを込めて再び参拝することです。ただ単にお守りを返すだけではありません。
神様にお礼を伝える大切な儀式という位置づけになっています。また、お礼参りを通じて、これまでの恵みに感謝し、今後も見守っていただけるよう祈る機会でもあります。
感謝の心を込めて参拝することで、さらなる御神徳をいただけるとも考えられており、多くの参拝者にとって重要な意味を持つ参拝スタイルです。
寒川神社でお礼参りが多く行われる理由
寒川神社は全国で唯一の八方除の守護神として知られ、あらゆる方角からの災いを除ける御神徳があります。そのため、厄除け、方位除け、転職成功、引っ越し無事完了などでお礼に訪れる方が非常に多くなっています。
また、1600年を超える歴史を持つ相模国一之宮として、源頼朝や武田信玄なども崇敬した格式高い神社です。そうした歴史と格式から、多くの人が特別な感謝の気持ちを込めてお礼参りに訪れています。
さらに、寒川神社では一人ひとりの祈願内容を具体的に読み上げてくれるオーダーメイドの御祈祷が特徴的。そのため、お願い事が叶った時の感謝の気持ちもひとしおになります。
お礼参りに適した服装と身だしなみ
お礼参りでは、感謝の気持ちを表すためにも清潔で上品な服装を心がけてみてください。男性はスーツやジャケット、女性はワンピースやきちんとしたブラウスなどが適しています。
派手な色柄や露出の多い服装は避け、落ち着いた色合いの服装を選ぶのがベスト。また、神聖な場所への参拝ですので、香りの強い香水なども控えめにすることをおすすめします。
靴についても、スニーカーではなく革靴やパンプスなど、きちんとした靴を履いていくとよいでしょう。手と口を清める手水も行いますので、動きやすく清潔感のある服装が理想的です。
お礼参りの時期とベストタイミングはいつ?

お礼参りに訪れる時期について、多くの方が悩まれるポイントです。いつ頃がベストなのか、混雑を避けるにはどうすればよいのかを詳しく解説していきます。
お願いが叶ったらすぐに行くべき?
お願い事が叶ったら、できるだけ早めにお礼参りに行くのが理想的です。ただし、「絶対にすぐ」という厳格な決まりはありません。
大切なのは、感謝の気持ちを忘れずに参拝することです。そのため、仕事や家庭の都合で少し遅れても、心配する必要はありません。
一般的には、お願い事が叶ってから1か月以内にお礼参りに行く方が多いようです。ただし、引っ越しや転職などの場合は、新生活が落ち着いてからゆっくりとお礼参りに訪れるのも良い方法でしょう。
年末の「総お礼参り」という選択肢
年末に一年間の感謝を込めて「総お礼参り」を行うのも素晴らしい方法です。一年を振り返り、様々なお願い事や日々の守護への感謝をまとめてお伝えできます。
12月は師走大祓式の時期でもあるため、一年の汚れを祓い清めながらお礼参りを行うことができます。新年を清らかな気持ちで迎える準備としても最適なタイミングといえるでしょう。
ただし、年末年始は非常に混雑するため、ゆっくりと感謝の気持ちを伝えたい場合は、12月の中旬頃に訪れることをおすすめします。
混雑を避けるためのおすすめ時期
混雑を避けてゆっくりとお礼参りをしたい場合は、平日の午前中がおすすめです。特に火曜日から木曜日の9時から11時頃は比較的参拝者が少なく、落ち着いて参拝できます。
土日祝日や大安の日は参拝者が多くなる傾向があります。また、正月期間(1月1日~15日頃)、ゴールデンウィーク、お盆期間は特に混雑するため避けた方が無難でしょう。
さらに、寒川神社の授与所は午前8時から午後4時30分まで開いているため、開門直後の朝の時間帯を狙うのも効果的です。早朝は清々しい空気の中で、心静かに感謝の気持ちを伝えることができます。
参拝から返納までの流れと具体的な手順

お礼参りの具体的な流れについて、参拝手順から古いお守りの返納まで、ステップごとに詳しくご説明していきます。
本殿での参拝の作法
まず、境内に入ったら手水舎で手と口を清めます。寒川神社の手水舎は竹の先端から水が流れる仕組みになっており、ひしゃくを使わずに清めることができます。
本殿前では、まず軽く一礼してから賽銭を納めます。そして、二拝二拍手一拝の作法で参拝を行いましょう。この時、お願い事が叶ったことへの感謝の気持ちを込めて祈ります。
具体的には「○○の件で、おかげさまで無事に成就いたしました。ありがとうございました」といった感謝の言葉を心の中で唱えてみてください。また、今後もお守りいただけるよう、継続的な見守りをお願いするのも良いでしょう。
お札やお守りを納める「納札殿」の場所
古いお札やお守りを返納する場所は、境内にある「納札殿」です。納札殿は、神門に向かって右手にある社務所の右隣に建つ、総桧造りの美しい建物です。
納札殿は24時間いつでも返納が可能ですが、正月期間などの混雑時には社務所前に臨時の返納場所が設置されることもあります。その場合は、案内に従って臨時の場所に納めてください。
返納する際は、お守りやお札を白い紙や半紙に包んでから納めるのがマナーです。また、感謝の気持ちとして、お気持ち程度のお賽銭(100円~500円程度)を一緒に納めることが多くなっています。
再び授与品をいただく場合の流れ
お礼参りの際に、新しいお守りや御札をいただきたい場合は、授与所にて授与していただけます。授与所は神門をくぐって右手にあり、午前8時から午後4時30分まで開いています。
八方除守、交通安全守、健康守など、様々な種類のお守りが用意されています。どのお守りを選べばよいか迷った時は、授与所の方に相談してみることをおすすめします。
また、御祈祷を改めて受けたい場合は、客殿の受付で申し込みができます。受付時間は午前8時から午後5時までで、予約は不要です。お礼参りと新たな祈願を同時に行うことも可能ですので、必要に応じて検討してみてください。
返納するものと初穂料の考え方

お礼参りで返納すべきものや、その際の初穂料について詳しく解説していきます。適切な返納方法を知ることで、より丁寧なお礼参りができるでしょう。
返納すべきもの(お守り・お札・御神矢など)
寒川神社で授与されたお守り、お札、破魔矢、御神矢などは、すべて納札殿で返納することができます。特に一年間身につけていたお守りや、お正月にいただいた破魔矢などは、お礼参りの際に返納するのが一般的です。
ただし、寒川神社では他の神社で授与されたお守りやお札の返納は受け付けていませんので注意が必要です。他の神社のものは、それぞれの神社に返納するか、最寄りの神社の古札納所に相談してみてください。
また、お守りに書かれた個人名などを気にされる方もいらっしゃいますが、納札殿では係の方が内容をじっくり確認することはありませんので、安心して返納していただけます。
初穂料は「お気持ち」で良い?相場感と注意点
お礼参りの際の初穂料に決まった金額はありません。しかし、感謝の気持ちを形に表すという意味で、お気持ち程度の初穂料をお納めするのが一般的です。
相場としては、500円から3,000円程度が多く、特に1,000円を包む方が多いようです。お願い事の大きさや、どれだけお世話になったかという気持ちに応じて金額を決めてみてください。
新たに御祈祷を受ける場合は、5,000円、8,000円、10,000円、15,000円、20,000円の式階があり、金額によって授与される品の内容が変わります。お礼参りのみの場合は、無理のない範囲で感謝の気持ちを表現すれば十分でしょう。
のし袋や封筒の書き方マナー
初穂料をお納めする際は、のし袋や白い封筒を使用するのがマナーです。表書きは「御初穂料」または「初穂料」と書きます。
のし袋の水引は、紅白の蝶結びを選んでください。お祝い事ではありませんが、感謝の気持ちを表すものなので、白封筒でも問題ありません。
氏名は表書きの下に、やや小さめの文字でフルネームを書きます。金額は裏面の左下に「金 壱阡円」のように漢数字で記入するのが正式ですが、簡単に「1,000円」と書いても構いません。なお、新札を使用するのが望ましいとされています。
混雑を避ける参拝時間・アクセスと駐車場情報

快適にお礼参りができるよう、混雑を避ける時間帯やアクセス方法について詳しくお伝えしていきます。
参拝しやすい時間帯(平日・休日・正月期)
平日のおすすめ時間帯は、午前9時から11時頃です。朝の清々しい空気の中で参拝でき、受付開始直後のため比較的空いています。
休日の場合は、午前8時の開門直後か、午後3時以降が狙い目です。お昼の時間帯(11時~14時)は家族連れの参拝者が多くなる傾向があります。
正月期間(1月1日~15日頃)は年間で最も混雑する時期です。この期間は駐車場も使用できなくなるため、できれば避けることをおすすめします。どうしてもこの時期に参拝したい場合は、1月4日以降の平日早朝を選んでみてください。
最寄駅からのアクセスと徒歩ルート
寒川神社の最寄り駅は、JR相模線「宮山駅」です。駅からは徒歩約5分と非常にアクセスしやすい立地にあります。
宮山駅へは、茅ヶ崎駅からJR相模線で約15分、海老名駅からJR相模線で約20分です。東京方面からは、新宿駅から小田急線で海老名駅へ向かい、そこでJR相模線に乗り換えるルートが便利でしょう。
宮山駅を出ると、駅の看板に「寒川神社下車駅」と大きく書かれているので初めての方でも分かりやすくなっています。駅から神社までは一本道で、道に迷う心配もありません。
駐車場の場所と混雑時の対処法
寒川神社には第1駐車場から第4駐車場まで、合計約400台の無料駐車場があります。第1駐車場は三の鳥居の近くにあり、最も神社に近い駐車場です。
平日や通常の休日であれば、駐車場に困ることはほとんどありません。ただし、正月期間、大安の日、土日の午前中などは満車になることもあります。
混雑時の対処法としては、少し離れた第3、第4駐車場を最初から狙うか、公共交通機関の利用を検討することをおすすめします。また、近隣にはタイムズなどの有料駐車場もありますので、事前に場所を確認しておくと安心です。
遠方からのお礼参りや代理返納はどうすればいい?

遠方にお住まいの方や、諸事情で直接参拝できない方のためのお礼参りの方法についてご紹介していきます。
遠方から感謝を伝える方法(手紙・郵送祈祷)
寒川神社では、遠方の方のために郵送による御祈祷サービスを提供しています。感謝の御祈祷も郵送で申し込むことができるため、直接参拝できない場合でも心配ありません。
手紙または専用の申込用紙に、住所、氏名、生年月日、電話番号、感謝の内容を記入し、初穂料と郵送料を現金書留で送付します。また、オンラインでの申し込みも可能で、より便利に利用できます。
郵送祈祷の場合、実際に神社で御祈祷を行った後、御札などの授与品を送付してもらえます。遠方からでも、きちんとした形で感謝の気持ちを神様にお伝えすることができるのです。
代理で返納してもらう場合の考え方
家族や親しい友人に代理でお礼参りをお願いすることも可能です。ただし、代理の方にはお礼参りの趣旨や感謝の内容をしっかりと伝えておくことが大切です。
代理の方には、返納するお守りやお札、初穂料、そして感謝のメッセージを託してください。代理参拝の場合でも、心を込めて参拝していただければ、神様にはきちんと感謝の気持ちが伝わります。
ただし、可能であれば後日、本人が改めて参拝して直接感謝をお伝えするのが理想的です。代理参拝は一時的な措置として考え、機会があれば本人が参拝することをおすすめします。
現地に行けないときに大切にしたい心構え
遠方や諸事情で現地に行けない場合でも、最も大切なのは感謝の気持ちです。毎日の感謝の気持ちを忘れずに、自宅でも神様への感謝を表現してみてください。
朝や夕方に、寒川神社の方角に向かって手を合わせ、感謝の気持ちを込めて祈ることもできます。形式にとらわれすぎず、真心を込めた感謝の気持ちが何より大切なのです。
また、機会があれば必ず現地を訪れ、直接お礼参りをするという気持ちを持ち続けることも重要です。その時まで感謝の心を大切に保ち、日々の生活の中で神様への感謝を忘れないよう心がけていきましょう。
まとめ

寒川神社でのお礼参りは、お願い事が叶った時に神様への感謝を込めて行う大切な参拝です。
本殿での感謝の参拝、納札殿での古いお守りの返納、そして必要に応じて新しい授与品をいただくという流れで行います。時期は願いが叶ってから1か月以内が理想的ですが、年末の総お礼参りも素晴らしい方法です。
遠方の方でも郵送祈祷やオンライン申し込みを利用すれば、きちんと感謝の気持ちを神様にお伝えできます。最も大切なのは、形式ではなく真心を込めた感謝の気持ちです。
これからお礼参りを予定されている方は、この記事を参考にして、心を込めて感謝の気持ちを神様にお伝えしてみてください。





