「お守りを大切な人に贈りたい」「自分だけの特別なお守りを作ってみたい」そんな思いを抱いている方も多いのではないでしょうか。
縁結びお守りの手作りは、願いを込めながら自分の手で作る特別な意味を持ちます。この記事では縫わずに簡単にできる作り方から、本格的な布袋と二重叶結びを使った方法、持ち歩きに便利な水引ストラップまで、様々なレベルの作り方をご紹介していきます。手作りならではの温かみを感じられるお守りを、ぜひあなたも作ってみてください!
縁結びお守りを手作りする意味と効果

市販のお守りも素晴らしい効果がありますが、手作りお守りには特別な意味があります。
作る過程そのものが祈りの行為となり、あなたの思いを直接込めることができるからです。大切な人への思いやりや、自分自身への願いを形にする貴重な時間にもなります。
縁結びと「結び」の関係
縁結びは「人と人との絆を結ぶ」という意味があります。
お守りに使う紐結びにも深い意味が込められており、特に「結び切り」や「二重叶結び」は一度結ぶと簡単にほどけないことから、末永い縁を願う意味があります。つまり、縁結びお守りにおいて「結び」は単なる装飾ではなく、願いの核心部分を表現する重要な要素なのです。
手作りならではの願いの込め方
手作りお守りの最大の魅力は、作る過程で願いを込められることです。
素材を選ぶときから、形を整えるまでの一つひとつの工程で「この人が幸せになりますように」「良い出会いがありますように」と心を込めることができます。また、相手の好きな色やモチーフを取り入れることで、既製品にはない個別性も表現できるでしょう。
心理学的にも、自分で作ったものには特別な効果を感じやすいとされています。そのため、手作りお守りは「これさえあれば大丈夫」という安心感を与えてくれる存在になります。
市販のお守りとの違いと考え方
市販のお守りは神社や寺院で祈祷されたもので、そのご利益が広く信頼されています。
一方、手作りお守りは作り手の気持ちが直接込められる点が大きな違いです。どちらが優れているということではなく、それぞれに異なる価値があります。市販のお守りが「神仏の力」を宿すものだとすれば、手作りお守りは「人の思い」を形にしたものといえるでしょう。
手作りお守りでも、中に入れるものを神社で祈祷してもらうことで、より神聖な意味を持たせることも可能です。
初心者でも簡単!縫わずにできる縁結びお守りの作り方

針や糸を使わずに、誰でも簡単に作れる縁結びお守りの方法をご紹介していきます。
不器用な方でも30分程度で完成できる方法なので、まずはここから始めてみることをおすすめします。
ポチ袋や折り紙を使った作り方
最も簡単な方法は、ポチ袋や折り紙を活用する作り方です。
まず、お気に入りの柄のポチ袋を用意し、中に願い事を書いた紙を入れます。袋の口を三角に折り込み、両面テープやノリで固定してください。次に、穴あけパンチで上部に2つの穴を開け、紐を通して結べば完成です。
折り紙を使う場合は、正方形の折り紙を縦半分に折り、両端を1cm程度内側に折り込んで袋状にします。同じように願い事を入れ、口を閉じて紐を通してください。
必要な材料(100均で揃うアイテム例)
縫わないお守り作りに必要な材料は、すべて100円ショップで揃えることができます。
基本材料として、ポチ袋または折り紙、細い紐(長さ20cm程度)、両面テープまたはノリ、穴あけパンチ、ハサミを用意してください。願い事を書く紙は、半紙や和紙があると雰囲気が出ますが、普通の白い紙でも問題ありません。
装飾用として、シールやマスキングテープ、小さなビーズなども準備すると、より可愛らしい仕上がりになります。
所要時間と仕上がりイメージ
縫わない縁結びお守りの制作時間は約20〜30分です。
仕上がりサイズは縦5〜8cm、横3〜5cm程度のコンパクトなお守りになります。ポチ袋を使った場合は、もともとの柄を活かした上品な仕上がりに。折り紙を使った場合は、選ぶ色や柄によってポップな印象から和風な印象まで自在に調整できます。
紐の色を変えることで印象も大きく変わるため、贈る相手や用途に合わせて工夫してみてください。
本格派向け|布袋+二重叶結びで作る縁結びお守り

より本格的な縁結びお守りを作りたい方には、布を縫って袋を作り、二重叶結びで仕上げる方法がおすすめです。
少し時間と技術が必要になりますが、完成度の高い美しいお守りができあがります。
型紙と推奨サイズの目安
縁結びお守りの標準的なサイズは、縦8cm×横5cmです。
型紙を作る場合は、縫い代1cmを含めて縦18cm×横7cmの長方形を用意してください。この型紙を布に写し、中おもてに半分に折って両サイドを縫い代1cmで縫います。袋を表に返し、袋口を1cm折り込み、角も内側に三角に折り込んでください。
形を整えるために、縦7cm×横4cmの厚紙を中に入れると、きれいな仕上がりになります。
二重叶結びの結び方とコツ
二重叶結びは、縁結びお守りに最適な結び方です。
60cmの打ちひもを2つ折りにし、まち針でとめます。上側に折り、左右を交差させて涙型を作ってください。右側の水引を上にして、水引が重なる部分をクリップで固定します。
右側の水引を下部の輪に下から通し、中央の空間に上から通し、左側の輪に下から通してください。最後に形を整えながら、ゆっくりと締めていけば完成です。
紐の長さや素材の選び方
二重叶結びには、60cmの紐が必要です。
素材は絹の組紐が最も美しい仕上がりになりますが、初心者の方には綿の紐もおすすめします。太さは2〜3mm程度が扱いやすく、結び目もきれいに仕上がります。色は縁結びの意味を込めて、赤や紅白、ピンクなどの暖色系を選ぶと良いでしょう。
よくある失敗と修正方法
二重叶結びでよくある失敗は、結び目が歪んでしまうことです。
これは紐を引っ張りすぎることが原因なので、ゆっくりと少しずつ形を整えながら結んでください。また、結び目が緩すぎる場合は、最後の仕上げで全体のバランスを見ながら調整します。
もし失敗してしまっても、紐をほどいて最初からやり直せば問題ありません。
持ち歩きに便利!水引や紐で作る縁結びストラップ

スマートフォンやキーケースに付けられる縁結びストラップは、日常的に持ち歩ける実用的なお守りです。
水引の美しい結び方を活用して、おしゃれで意味のあるアクセサリーを作ってみましょう。
叶結び・あわじ結び・相生結びの違い
それぞれの結び方には異なる意味があります。
叶結びは願いがかなう結び方として有名で、神社のお守りなどにも使われています。結び目が「口」と「十」を合わせたように見えることから、叶結びと呼ばれているのです。
あわじ結びは縁起の良い結び方で、両端を引っ張るとより強く結ばれるので「末永く続くように」という意味を持ちます。相生結びには、縁結びの意味があり、「共に生きて、共に老いる」という思いが込められています。
スマホやキーケースに付けるアレンジ例
水引ストラップをアクセサリーとして活用する方法をご紹介します。
スマートフォンケースに付ける場合は、小さめのあわじ結びがおすすめです。3本の水引を使い、仕上がりサイズを2〜3cm程度にすると邪魔になりません。キーケースに付ける場合は、相生結びでリース型にすると可愛らしい印象になります。
金具部分は手芸店で購入できるストラップ用パーツを使用してください。
耐久性を高める工夫
日常使いのストラップには耐久性が重要です。
水引の先端部分は使用中にほどけやすいため、透明なマニキュアやボンドで固定することをおすすめします。また、金具との接続部分は二重に巻いて補強し、必要に応じて細い糸で縛って固定してください。
定期的にお手入れすることで、美しい状態を長く保つことができます。
お守りの中身と願いの込め方

お守りの効果を高めるためには、中身選びと願いの込め方が重要です。
適切な材料と方法で、より意味のあるお守りを作ってみましょう。
紙に書く願い事の例
縁結びお守りの願い事は、具体的で前向きな表現にすることが大切です。
良い例として「素敵な出会いがありますように」「○○さんとの縁が深まりますように」「夫婦円満でありますように」「友人関係が良好でありますように」などがあります。否定的な表現は避け、明るい未来を描くような言葉を選んでください。
紙は半紙や和紙に、墨や筆ペンで丁寧に書くことをおすすめします。
入れて良いもの・避けた方が良いもの
お守りの中に入れて良いものをご紹介します。
入れて良いものとして、願い事を書いた紙、天然石(ローズクォーツやムーンストーンなど)、乾燥させたハーブ(ラベンダーやローズマリーなど)、清めの塩があります。これらは縁結びのパワーを高めるとされている材料です。
避けた方が良いものは、金属類(錆びる可能性があるため)、生もの、湿気を含むもの、ネガティブなイメージのあるものです。
願いを込めるタイミングのおすすめ
願いを込める最適なタイミングがあります。
新月の夜は新しい始まりを意味するため、縁結びの願いを込めるのに最適です。また、金曜日は愛と美の星ヴィーナスの日とされているため、恋愛運アップに良いとされています。時間帯は、心が静かになる夜の時間帯がおすすめです。
お守りを作る前に手を清め、心を落ち着けてから作業を始めてください。
作ったお守りの正しい扱い方と処分方法

手作りお守りも、適切な扱い方と処分方法を知っておくことが大切です。
感謝の気持ちを大切にしながら、正しい方法をお伝えしていきます。
普段の持ち歩き方・保管場所
縁結びお守りは、常に身近な場所に置くことが効果的です。
最も良いといわれている方法は、紐を着けて首から提げて持ち歩くことですが、「常に身につける」ようにしていれば、問題ありません。バッグの中や財布の中に入れても構いません。
自宅で保管する場合は、引き出しなどに収納せず、目につく場所に置くことがおすすめです。寝室の枕元や、リビングの見えるところに置いてください。
清め直しが必要な場合
お守りの力を維持するためには、定期的な清めが必要な場合があります。
長期間使用していて効果を感じにくくなったとき、汚れが付いてしまったとき、ネガティブな出来事があったときなどは清め直しを検討してください。方法として、月光浴(満月の夜に月光に当てる)、塩で清める、お香の煙に当てるなどがあります。
一般的に、授かってから1年おきに新しいものと交換するのが良いとされていますので、手作りお守りも1年を目安に新しく作り直すことをおすすめします。
感謝して処分する方法(お焚き上げ・代替方法)
手作りお守りの役目が終わったときは、感謝の気持ちを込めて適切に処分しましょう。
神社では毎年特定の時期にお焚き上げを行っている場合が多く、その際に古いお守りを持ち寄り返納することで引き取ってもらうことが可能です。手作りのお守りでも、多くの神社で受け入れてもらえます。
自宅で処分する場合は、白い紙を広げて置き、上にお守りを載せます。そのお守りに感謝の心を込めて塩を振り、紙で包みます。その後、可燃ごみとして出すことができます。重要なのは、感謝の気持ちを持つことです。
お焚き上げ代行サービスを利用する方法もあります。「お焚き上げキット」を購入し、お守りを神社に送るだけで、最短1.5ヶ月でお焚き上げしていただくことができます。費用はお守り数個であれば、「レタータイプ」のキットで1,980円税込〜依頼可能です。
まとめ

縫わずに簡単にできる方法から、本格的な布袋と二重叶結びを使った作り方、持ち歩きに便利な水引ストラップまで、様々なレベルの縁結びお守りの作り方をご紹介してきました。
手作りお守りの最大の魅力は、作る過程で願いを込められることです。大切な人への思いやりや自分自身への願いを形にする貴重な時間を、ぜひ楽しんでください。
作ったお守りは常に身近な場所に置き、感謝の気持ちを忘れずに大切に扱ってください。1年を目安に新しく作り直し、古いものは適切な方法で処分することで、常に新鮮なエネルギーを保つことができます。あなたの手で作られた縁結びお守りが、素敵な出会いや良い縁を運んでくれることを願っています!





