「厄払いをした神社が遠いんだけど、お礼参りはやっぱり同じ神社に行かないとダメなのかな……」
そんな風に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
厄払いは無事に一年を過ごせるよう願う大切な行事ですが、お礼参りについては意外と知らないことばかり。
特に遠方の神社で厄払いを受けた場合、お礼参りに行くべきか迷ってしまいますよね。
この記事では、厄払い後のお礼参りについて、同じ神社じゃないとダメなのか、違う神社でも大丈夫なのかを詳しくお伝えしていきます。
さらに、お礼参りのタイミングや服装マナー、お守りの返納方法まで、気になるポイントを網羅的にご紹介していきますので、最後まで読んでみてください!
厄払い後のお礼参りは同じ神社?違う神社でも大丈夫?結論から解説

厄払い後のお礼参りについて、最も気になるのが「同じ神社に行かなければならないのか」という点でしょう。
結論から申し上げると、原則としては厄払いを受けた神社へお礼参りするのが望ましいとされています。
しかし、遠方であったり事情があったりする場合は、違う神社でお礼参りをすることも許されます。
それでは、それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
原則は「厄払いを受けた神社」へ行くのが望ましい理由
お礼参りは、厄払いをしてくださった神社へ感謝の気持ちを伝えるための大切な行いです。
厄払いを受けた神社に戻ることで、一年間見守ってくださった神様に直接お礼を伝えられます。
人と人との関係と同じように、お願いをした相手に対してきちんと感謝を伝えることが礼儀というわけです。
また、お礼参りは単なる形式的な行事ではありません。
一年を無事に過ごせたことへの感謝を神様に報告し、今後も良いご縁を結んでいくための大切な機会なんです。
ですので、可能であれば厄払いを受けた神社にお礼参りすることをおすすめします!
遠方や事情がある場合は「違う神社」でも許されるケース
とはいえ、厄払いを受けた神社が遠方にあったり、転勤や引っ越しなどで参拝が難しくなったりすることもあるでしょう。
そんな場合は、違う神社でお礼参りをしても問題ありません。
むしろ、無理をして遠方に出向くよりも、近くの神社で心を込めて感謝の気持ちを伝える方が大切です。
神様は決して怒ったりしないとされています。
それぞれの事情を理解してくださるはずですから、自分の状況に合わせて柔軟に対応することも大切ですよ。
ただし、違う神社でお礼参りをする場合も、きちんとした気持ちで臨むことを忘れないようにしましょう。
同じ御祭神を祀る神社を選ぶメリット
違う神社でお礼参りをする際、一つのポイントがあります。
それは、厄払いを受けた神社と同じ御祭神を祀る神社を選ぶことです。
同じ神様を祀っている神社であれば、より一層心を込めてお礼を伝えられるでしょう。
例えば、天満宮であれば菅原道真公、稲荷神社であれば宇迦之御魂神が御祭神となっています。
このように、同じ御祭神を祀る神社を選ぶことで、厄払いを受けた神社との繋がりを感じられるはずです。
もちろん、同じ御祭神の神社が近くにない場合は、地元の氏神様にお礼参りしても大丈夫ですよ!
お礼参りに行くタイミングと基本的な流れ

お礼参りについて、「いつ行けばいいのか」「どんな風にお参りすればいいのか」と悩む方も多いかもしれません。
ここからは、お礼参りに適した時期と基本的な参拝の流れについてお伝えしていきます。
タイミングや作法を知っておけば、自信を持ってお礼参りに臨めますよ。
お礼参りに適した時期(直後・節目・満願)
お礼参りのタイミングには、いくつかのパターンがあります。
最も一般的なのは、厄払いを受けてから1年後です。
厄年は前厄・本厄・後厄と3年間続きますから、毎年厄払いとお礼参りを繰り返す方も多くいらっしゃいます。
また、厄年の3年間が終わった後にお礼参りをするというパターンもあります。
これは「すべての厄年を無事に終えられました」という報告と感謝を伝えるためのものです。
さらに、何か良いことがあった直後にお礼参りをするのも素敵ですね。
特に期日が決まっているわけではありませんので、自分が「ありがとうございます」と伝えたいと思ったタイミングで足を運んでみてください!
お参りの手順(手水舎〜二拝二拍手一拝までの流れ)
神社でのお参りには、基本的な作法があります。
まず、鳥居をくぐる前に軽く一礼をしましょう。
鳥居は神域と一般社会を区切る結界のようなものですから、敬意を表してから境内に入ります。
次に、手水舎で手と口を清めます。
左手、右手、口の順に清め、最後に左手の柄を洗い流すのが正式な作法です。
そして拝殿の前に進んだら、お賽銭を入れて鈴を鳴らします。
お参りは「二拝二拍手一拝」が基本です。
二度深くお辞儀をし、二度柏手を打ち、最後にもう一度深くお辞儀をします。
この時、感謝の気持ちを心の中でしっかりと伝えることが大切ですよ。
お礼参りで心がけたい「感謝の伝え方」
お礼参りで最も大切なのは、形式よりも心です。
拝殿の前で手を合わせた時、心の中で「一年間見守っていただき、ありがとうございました」「無事に過ごすことができました」と素直に伝えましょう。
難しい言葉を使う必要はありません。
また、結果がどうであれ、神様に祈りを聞いていただけたこと自体に感謝することも大切です。
たとえ困難なことがあったとしても、それ以上のことが起きなかったことへの感謝を忘れないようにしましょう。
真心を込めて感謝の気持ちを伝えれば、きっと神様にも届くはずです!
違う神社でお礼参りする場合のポイントと注意点

遠方や事情により、違う神社でお礼参りをする場合もあるでしょう。
その際に知っておきたいポイントや注意点についてお伝えしていきます。
少しの配慮で、より心のこもったお礼参りができますよ。
同じ御祭神を祀る神社を選ぶ方法
違う神社でお礼参りをする際、同じ御祭神を祀る神社を選ぶのがおすすめです。
御祭神を調べるには、神社のホームページを確認するのが最も手軽な方法でしょう。
多くの神社が公式サイトで御祭神や由緒を紹介していますから、事前にチェックしてみてください。
また、神社に直接電話で問い合わせるのも確実な方法です。
「厄払いでお世話になった神社と同じ御祭神を祀る神社を探しています」と伝えれば、丁寧に教えてくださるはずですよ。
もし同じ御祭神の神社が見つからない場合は、地域の氏神様にお参りするのも良い選択です!
社務所に確認すると安心できる理由
違う神社でお礼参りをする際、不安な場合は社務所に相談してみましょう。
「別の神社で厄払いを受けたのですが、こちらでお礼参りをしてもよろしいでしょうか」と尋ねれば、快く受け入れてくださる神社がほとんどです。
神様は寛大ですから、真心を込めた参拝であれば問題ありません。
また、社務所で相談することで、その神社ならではのお礼参りの作法を教えてもらえることもあります。
安心してお参りするためにも、事前の確認は大切ですよ。
旅行先・帰省先など、地元以外のケースでの考え方
旅行先や帰省先で厄払いを受けたという方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合、お礼参りのためだけに遠方まで出向くのは現実的に難しいかもしれません。
そんな時は、地元の神社でお礼参りをしても全く問題ありません。
神様は私たちの事情をよく理解してくださっています。
大切なのは、どこでお参りするかよりも、感謝の気持ちをきちんと持って参拝することです。
もし旅行などで厄払いを受けた神社の近くに行く機会があれば、その時にお礼参りをするのも素敵ですね!
お礼参りの初穂料・感謝の言葉・服装マナー

お礼参りに行く際、初穂料や服装について気になる方も多いのではないでしょうか。
ここからは、お礼参りに関する実践的なマナーについてお伝えしていきます。
事前に知っておけば、当日慌てることなくスムーズにお参りできますよ。
初穂料の相場とのし袋の書き方
お礼参りの際、初穂料を納めるかどうかは任意とされています。
拝殿前で手を合わせて感謝を伝えるだけでも全く問題ありませんが、気持ちとして初穂料を納めたい場合の相場は3,000円から5,000円程度です。
厄払いの時と同じ金額を目安にすると良いでしょう。
初穂料を納める場合は、紅白の蝶結びの水引がついたのし袋に入れます。
表書きは上段に「御初穂料」または「初穂料」、下段に自分の名前をフルネームで書きましょう。
毛筆や筆ペンで丁寧に書くことで、より一層敬意が伝わりますよ!
感謝を伝えるシンプルな言葉例
お礼参りで神様に伝える言葉は、難しく考える必要はありません。
心の中で「一年間見守っていただき、ありがとうございました」「おかげさまで無事に過ごすことができました」と素直に伝えれば十分です。
何か特別な出来事があった場合は、「無事に○○できました。ありがとうございます」と具体的に報告するのも良いでしょう。
また、今後への願いを添えることもできます。
「これからも健康で過ごせますように」「引き続き見守っていてください」といった言葉で締めくくると良いですね。
大切なのは形式ではなく、真心を込めて感謝を伝えることですよ!
服装のマナー(普段着でもよい?正装が必要?)
お礼参りの服装について、悩む方も多いかもしれません。
基本的には、普段着でも問題ありませんが、神様に敬意を表すという意味で、きちんとした服装を心がけることが望ましいでしょう。
具体的には、襟付きのシャツやブラウス、チノパンやスカートなど、オフィスカジュアルのような服装がおすすめです。
避けたい服装としては、露出の多い服、ダメージジーンズ、大きなロゴ入りのTシャツ、サンダルやビーチサンダルなどが挙げられます。
帽子やサングラスも、鳥居をくぐる前に外すのがマナーです。
特別にご祈祷を受ける場合は、スーツなどのフォーマルな服装が望ましいですが、通常のお礼参りであれば清潔感のある落ち着いた服装であれば大丈夫ですよ!
お守りやお札の返納はどこに?違う神社でも可能?

厄払いの際にいただいたお守りやお札は、お礼参りのタイミングで返納するのが一般的です。
しかし、「どこに返納すればいいのか」「違う神社でも受け取ってもらえるのか」と悩む方も多いでしょう。
ここからは、お守りやお札の返納方法について詳しくお伝えしていきます。
授与を受けた神社に返納するのが基本
お守りやお札の返納は、授与を受けた神社に返すのが基本です。
一年間身を守ってくれたお守りやお札には神様の力が宿っていますから、その神社にお返しすることで、きちんと供養していただけます。
多くの神社では、境内に「古神札納め所」や「お焚き上げ所」が設置されていますので、そこに納めましょう。
返納する際は、感謝の気持ちを込めて丁寧に扱うことが大切です。
お賽銭箱に気持ち程度のお金を入れるのも良い作法とされていますよ。
他の神社でも受け入れてもらえる場合がある
遠方の神社で授与されたお守りやお札の場合、近くの神社で返納できるケースもあります。
ただし、すべての神社が他社のお守りを受け入れているわけではありません。
事前に社務所に問い合わせて、「他の神社で授与されたお守りですが、こちらで返納させていただけますか」と確認することをおすすめします。
また、神社でいただいたお守りは神社に、お寺でいただいたお守りはお寺に返納するのが原則です。
神様と仏様は異なりますので、この点は注意しましょう。
快く受け入れてくださる神社も多いですから、まずは相談してみてくださいね!
郵送で返納する方法と注意点
どうしても直接返納できない場合、郵送で返納を受け付けている神社もあります。
郵送で返納する際は、まず神社に電話やメールで郵送返納が可能か確認しましょう。
承諾を得たら、お守りやお札を白い紙や半紙に包み、現金書留封筒に入れて送ります。
封筒には「お守り在中」「お焚き上げ希望」などと赤字で記入し、一筆箋に「一年間見守っていただき、ありがとうございました。お焚き上げをお願いいたします」といった感謝の言葉を添えましょう。
お焚き上げ料として、授与された時と同程度の金額を同封するのが一般的です。
郵送の場合も、感謝の気持ちを忘れずに丁寧に対応することが大切ですよ!
よくある質問Q&A:神社とお寺の違い、複数社で祈祷した場合の扱いなど

お礼参りについて、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えしていきます。
これらの疑問を解消して、安心してお礼参りに臨んでくださいね。
神社とお寺、どちらでお礼参りしてもいい?
神社で厄払いを受けた場合は神社に、お寺で厄除けを受けた場合はお寺にお礼参りするのが基本です。
神社は神道の施設で神様を祀っており、お寺は仏教の施設でご本尊を祀っています。
それぞれ異なる宗教ですから、厄払い(厄除け)を受けた場所と同じところにお礼参りすることが望ましいでしょう。
ただし、どうしても事情がある場合は、別の神社やお寺でも受け入れてもらえる可能性があります。
その際は必ず事前に確認するようにしましょう。
複数の神社で厄払いをした場合はどうする?
複数の神社で厄払いを受けた場合、理想的にはすべての神社にお礼参りをするのが望ましいです。
それぞれの神社でお世話になったわけですから、すべてにきちんと感謝を伝えることが礼儀とされています。
時間や距離の都合で難しい場合は、優先順位をつけて、可能な範囲でお礼参りをしましょう。
また、複数の神社でいただいたお守りも、それぞれの神社に返納するのが理想的です。
どうしても難しい場合は、一つの神社にまとめてお願いできるか相談してみると良いでしょう。
神様同士が喧嘩するって本当?
「複数の神社にお参りすると神様同士が喧嘩する」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、これは迷信です。
神様は私たちが思うよりもずっと寛大で、他の神社にお参りしたからといって怒ったりすることはありません。
実際、日本には「八百万の神」という考え方があり、多くの神様が共存しています。
複数の神社やお寺にお参りすることは、それぞれの神様に敬意を表す行為として問題ありません。
安心して、必要な神社にお参りしてくださいね!
初詣と厄払いを別の神社でしても問題ない?
初詣と厄払いを別の神社で行うことは、全く問題ありません。
初詣は新年の挨拶として氏神様や好きな神社にお参りするものですし、厄払いは厄年の災いを払うための特別な祈祷です。
それぞれ目的が異なりますから、別の神社で行っても大丈夫ですよ。
ただし、できれば地域の氏神様には日頃から感謝の気持ちを伝えるためにお参りすることをおすすめします。
氏神様は地域を守ってくださる身近な存在ですから、大切にしたいですね。
同行者に「厄」が移る心配はある?
厄払いやお礼参りに同行した人に厄が移るという心配をされる方もいるかもしれません。
しかし、これも迷信です。
厄は病気のように伝染するものではありませんから、一緒にお参りしても問題ありません。
むしろ、家族や友人と一緒にお参りすることで、お互いを思いやる気持ちや絆が深まることもあるでしょう。
安心して、大切な人と一緒にお礼参りに行ってくださいね!
まとめ

厄払いのお礼参りについて、詳しくお伝えしてきました。
原則としては厄払いを受けた神社にお礼参りするのが望ましいですが、遠方や事情がある場合は違う神社でも問題ありません。
大切なのは、形式にこだわりすぎることなく、心から感謝の気持ちを神様に伝えることです。
お礼参りは、一年間を無事に過ごせたことへの感謝を伝える大切な機会となります。
できる範囲で構いませんので、ぜひ神社に足を運んでみてください。
感謝の気持ちを持って参拝すれば、きっと神様にもその真心が届くはずです。
そして、これからも良いご縁が続いていくことでしょう。
お礼参りを通じて、あなたの心がより穏やかで清々しいものになることを願っています!





