鈴の鳴らし方|正しい順番と回数・強さまで神社本庁の作法で徹底解説

「神社でお参りするとき、鈴はいつ鳴らせばいいんだろう……」

そんな疑問を持ちながら参拝している方は少なくありません。

賽銭を入れてから鈴を鳴らすのか、それとも鈴を鳴らしてから賽銭を入れるのか。回数は何回がいいのか、どれくらいの強さで鳴らせばいいのか。迷ってしまいますよね。

この記事では、神社参拝における鈴の鳴らし方について、正しい順番から回数、強さまで詳しくお伝えしていきます。また、出雲大社など例外的な作法を持つ神社や、寺院との違いについてもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

本坪鈴(ほんつぼすず)とは?その意味と神社参拝における役割


神社の拝殿で賽銭箱の真上あたりに吊り下げられている大きな鈴。何気なく鳴らしている方も多いかもしれませんが、この鈴には正式な名称があります。それが「本坪鈴(ほんつぼすず)」です。

真ん中あたりにふくらみがあるのが特徴で、「福鈴」とも呼ばれています。銅や真鍮製のものが一般的です。ではなぜ神社には鈴が設置されているのでしょうか。その意味と役割を見ていきましょう!

鈴の音には「祓い」と「神霊を呼ぶ」二つの意味がある

本坪鈴の清々しい音色には、実は重要な意味が込められています。

まず一つ目が「祓い清める」という意味。鈴の音には参拝者を祓い清める力があるとされています。つまり、参拝者に憑いている悪いものを追い払い、心身を清浄な状態にしてくれるのです。

二つ目が「神霊の発動を願う」という意味。鈴の音によって神様をお招きし、参拝者と神様をつなげる役割を果たすのです。また、鈴の清らかな音色を神様にお供えするという意味合いもあります。

このように、鈴を鳴らすことは参拝の合図というだけでなく、敬虔な気持ちで神様と向き合うための大切な作法なのです。

鈴緒(すずお)とは?綱を強く引かない理由

本坪鈴にぶら下がっている紐のことを「鈴緒(すずお)」といいます。

鈴緒は主に麻の繊維で編まれた太い綱で、関東では紅白の2色、関西では紅白に紫や紺色を加えた3色が使われることが多いです。「緒」という漢字には「つなぐ」という意味があり、この鈴緒が人間の世界と神様の世界をつなぐ役目を果たしているとされています。

ここで大切なのが、鈴緒を強く引かないこと。神様の世界と私たちをつなぐ神聖なものですから、乱暴に扱うのは失礼にあたります。両手で優しく前後に揺らすように振るのが正しいマナーです。

力任せに引っ張ると鈴緒や鈴本体を傷めてしまいますし、美しい音色も出ません。清らかな音を神様にお届けするためにも、丁寧に扱うことを心がけましょう。

神社ごとに形や音が違うのはなぜ?(由来と製法の違い)

神社を参拝すると、鈴の形や音色が神社によって微妙に異なることに気づくかもしれません。

これは製法や素材、サイズの違いによるものです。本坪鈴は真鍮を磨いて作られたものや、金メッキを施したものなど様々な種類があります。また、鈴の大きさも神社によって異なり、それぞれの拝殿の規模に合わせて選ばれています。

さらに、本坪鈴の由来については諸説あるのも興味深いところ。一説には、太古の昔から音が人間に仇なす獣や魔物を追い払うと信じられていたため、鈴が神社に取り付けられるようになったとされています。

もう一つの説は、巫女が神楽舞を舞うときに使う神楽鈴が由来というもの。神楽鈴で神様を憑依させるのに必要な道具と、神様に会うために参拝する神社の鈴を同一視したことから、本坪鈴が生まれたとも言われています。

ちなみに、伊勢神宮や出雲大社など格式の高い神社には、本坪鈴が設置されていません。これは、本来の神社参拝が巫女による神楽舞と神職による祝詞奏上であり、本坪鈴はそれを簡略化したものだからです。

賽銭→鈴→二礼二拍手一礼|正しい鈴の鳴らし方手順を解説


では、実際に神社を参拝する際、鈴はいつ鳴らせばよいのでしょうか。

結論から言うと、一般的には「賽銭を入れてから鈴を鳴らす」という順番が推奨されています。ただし、神社によっては明確に順番を指定していない場合もあり、どちらが先でも失礼にはあたりません。

ここでは、最も一般的とされる参拝の流れをご紹介していきます!

参拝の基本ステップ|迷わない「5つの順番」

神社参拝の基本的な流れは、次の5つのステップで覚えておくと迷いません。

①鳥居をくぐる前に一礼する
②手水舎で手と口を清める
③拝殿前で会釈をしてから賽銭を入れる
④鈴を鳴らす
⑤二礼二拍手一礼で拝礼し、会釈をして退く

鳥居は神様の敷地への玄関にあたるため、くぐる前に軽く一礼します。これを「一揖(いちゆう)」といいます。また、参道は中央を避けて歩くのがマナー。中央は神様の通り道とされているためです。

手水舎では、右手に柄杓を持って左手に水をかけ、左手に持ち替えて右手に水をかけます。そして左手に水を注いで口をすすぎ、最後に柄杓の柄を清めます。この一連の動作を、最初に汲んだ一杯の水で行うのがポイントです。

鈴を鳴らすタイミングは”拝礼の前”が正解

賽銭箱の前に立ったら、まず軽く会釈をします。

そして、お賽銭を静かに賽銭箱に入れましょう。お賽銭は投げ入れるのではなく、賽銭箱に近づいて滑り込ませるように入れるのが丁寧な作法です。お賽銭は神様へのお供え物ですから、乱暴に扱わないよう注意してください。

お賽銭を入れたら、次に鈴を鳴らします。鈴緒を両手で優しく前後に揺らし、清らかな音色を響かせます。

このように、鈴を鳴らすのは「拝礼の前」が正解。鈴の音で心身を清め、神霊をお招きしてから、二礼二拍手一礼で拝礼を行うという流れになります。

一連の流れを3ステップでイメージ(賽銭→鈴→拝礼)

拝殿前での作法を、さらにシンプルに3ステップでまとめてみましょう。

ステップ1:会釈をしてからお賽銭を静かに入れる
ステップ2:鈴緒を優しく揺らして鈴を鳴らす
ステップ3:二礼二拍手一礼で拝礼する

二礼二拍手一礼とは、まず深いお辞儀を2回行い(二礼)、胸の高さで手を合わせて右手を少し引いた状態で2回拍手を打ち(二拍手)、手を合わせて祈りを捧げてから、最後に深いお辞儀を1回行う(一礼)という作法です。

この流れを覚えておけば、どの神社に行っても迷わずに参拝できます。ただし、神社によっては特別な作法がある場合もありますので、掲示板などがあれば確認してみてください!

何回鳴らせばいい?強さや振り方の目安とよくあるNG行為


鈴を鳴らすタイミングは分かりましたが、では何回鳴らせばよいのでしょうか。

実は、鈴を鳴らす回数について、神社本庁などの公式な規定は特にありません。しかし、一般的には1回から3回程度が目安とされています。ここでは、鈴の鳴らし方のマナーと、やってはいけないNG行為についてお伝えしていきます。

回数の目安は1〜3回。重要なのは「清らかな音」

鈴を鳴らす回数は、基本的に1回から3回以内が良いとされています。

ただし、回数よりも大切なのは「清らかな音色」を響かせること。何回鳴らすかよりも、美しい音で神様に失礼のないようにすることが重要なのです。

3回という回数については、一説には三礼三拍手が明治以前の日本では常識だったことに由来するとも言われています。また、神社に参る(参拝)の「参」という字が「三」を含むことから、三柱の神々を拝するという意味があるとも。

いずれにしても、何度も繰り返し鳴らしたり、長時間鳴らし続けたりするのは避けましょう。後ろに人が並んでいることも考慮して、スマートに参拝することも大切です。

鈴緒は軽く前後に振るだけで十分|強く引くとマナー違反に

鈴緒の振り方にもポイントがあります。

基本は、両手で鈴緒を優しく持ち、軽く前後に揺らすようにして鈴を鳴らします。上下に強く引っ張ったり、力いっぱい振り回したりする必要はまったくありません。むしろ、そのような乱暴な鳴らし方はマナー違反になってしまいます。

鈴緒は神様の世界と私たちをつなぐ神聖なもの。ですから、敬意を持って丁寧に扱うことが求められます。強く引きすぎると鈴緒が傷んだり、鈴本体が破損したりする原因にもなりますので注意してください。

また、清らかな音色を出すためにも、静かにゆったりと揺らすのがコツ。焦らず落ち着いて、美しい音を響かせることを心がけましょう。

境内で目立たない配慮:夜間や静寂を守る参拝の心得

神社を参拝する時間帯によっても、配慮が必要な場合があります。

特に夜間や早朝など、静かな時間帯に参拝する場合は、鈴の音が近隣に響きすぎないよう注意しましょう。境内の静寂を乱さない程度の音量で鳴らすことが大切です。

また、混雑している時は特に周囲への配慮が必要。長時間鈴を鳴らし続けて列を止めてしまったり、写真撮影に夢中になって他の参拝者の妨げになったりしないよう気をつけてください。

神社は神聖な場所であり、皆が心穏やかに参拝できるよう、互いに思いやりを持つことも大切なマナーの一つです。

【NG例】強く引きすぎ・長く鳴らす・写真撮影しながら鳴らす

ここで、やってはいけないNG行為をまとめておきましょう。

×鈴緒を力いっぱい強く引っ張る
×何度も繰り返し長時間鳴らす
×写真撮影や動画撮影をしながら鈴を鳴らす
×騒いだり大声で話したりしながら鈴を鳴らす
×お賽銭を投げ入れる

これらの行為は、神様に対して失礼にあたるだけでなく、他の参拝者にも迷惑をかけてしまいます。特に、SNS映えを狙って写真撮影に夢中になるあまり、参拝の作法が疎かになってしまうのは本末転倒です。

撮影をする場合は、まずきちんと参拝を済ませてから、周囲に配慮しながら行いましょう。神社によっては撮影を禁止している場所もありますので、事前に確認することをおすすめします!

この神社ではこうする!例外対応&鈴が無い社での参拝方法


これまで一般的な神社の参拝作法についてお伝えしてきました。

しかし、日本全国には約8万社もの神社があり、中には独自の参拝作法を持つ神社も存在します。また、そもそも鈴が設置されていない神社もあります。ここでは、そうした例外的なケースについてご紹介していきます。

出雲大社・宇佐神宮など「二礼四拍手一礼」の神社

一般的な神社では「二礼二拍手一礼」が基本ですが、例外的に「二礼四拍手一礼」を正式な参拝方法としている神社があります。

代表的なのが、島根県の出雲大社。出雲大社では、拍手を4回打つのが正式な作法です。厳密には「一拝・祈念・二拝・四拍手・一拝」という流れになります。ちなみに、出雲大社の5月14日の例祭(最も大きな祭典)では、拍手を8回行います。無限を意味する「八」で神を限りなく讃えるという意味があるのです。

同じく二礼四拍手一礼を採用しているのが、大分県の宇佐神宮や新潟県の弥彦神社。これらの神社では、より丁重に御神前を拝する心を表す作法として、代々の神職たちが伝えてきたとされています。

ただし、これらの神社でも「二礼二拍手一礼」で参拝しても失礼にはあたりません。神社側も柔軟に対応しています。

鈴が設置されていない神社では「心で清める」意識を大切に

伊勢神宮や出雲大社など、格式の高い神社には鈴が設置されていないことがあります。

これは先ほども触れたように、本来の神社参拝は巫女による神楽と神職による祝詞奏上であり、本坪鈴はそれを簡略化したものだからです。格式の高い神社では、正式な参拝形式が今も守られているため、一般参拝者向けの鈴を設置していないのです。

鈴がない神社では、鈴を鳴らすステップを省略して、そのまま二礼二拍手一礼で拝礼すれば問題ありません。大切なのは、鈴の有無にかかわらず、心を清めて神様と向き合う姿勢です。

鈴がなくても、心の中で「神様、今日もお参りに来ました」と意識することで、十分に敬意を表すことができます!

神社の掲示板や拝殿前の案内で”作法の違い”を確認する方法

神社ごとに参拝作法が異なる場合、どうやって確認すればよいのでしょうか。

多くの神社では、拝殿の前や境内の掲示板に参拝の作法が書かれています。「二礼二拍手一礼」や「二礼四拍手一礼」といった表記があれば、それに従って参拝しましょう。

また、神社の公式ホームページにも参拝方法が記載されていることがあります。特に有名な神社や観光地として人気の神社は、参拝者向けに詳しい情報を公開していますので、事前にチェックしておくと安心です。

もし分からない場合は、基本の「二礼二拍手一礼」で参拝すれば問題ありません。大切なのは形式よりも、神様への感謝と敬意の気持ちです。心を込めて参拝すれば、神様はきっとその思いを受け取ってくださるはずです!

神社の鈴 vs 寺の鐘・仏壇の”りん”|混同しないためのチェックポイント


神社の鈴と似たようなものが、お寺や仏壇にも存在します。

しかし、これらは全く別のものであり、意味も使い方も異なります。神社とお寺を混同してしまうと、恥ずかしい思いをすることもありますので、違いをしっかり理解しておきましょう。

寺の梵鐘・鰐口との違いを理解しよう

お寺の本堂の前に吊り下げられている、鈴を平らにつぶしたような形の金属製の音具を「鰐口(わにぐち)」といいます。

鰐口は下側の口の部分が大きく割れている姿が鰐の口に似ていることから、この名前がつきました。鰐口は魔羯大魚(まかつだいぎょ)という仏教に登場する想像上の巨大な魚を表しており、これを鳴らすことで魔除けになるという説があります。

一方、神社の本坪鈴は真ん中あたりにふくらみがあり、立体的な形をしています。鰐口は平たく、本坪鈴とは形が明確に異なるのです。

鰐口を鳴らすときは、神社の鈴と同様、紐を優しく引いて清らかな音を出します。ただし、お寺では拍手は打ちません。合掌しながら一礼し、お願いごとを念じてから、再度一礼するのがお寺の参拝作法です。

仏壇の”りん”は読経の合図。鳴らし方も宗派で異なる

仏壇の前にある小さな鐘のような仏具を「りん」または「おりん」といいます。

これは読経の合図として用いられるもので、神社の鈴や寺院の鰐口とはまた別の役割を持っています。りんは棒(りん棒)で叩いて鳴らすもので、その美しい音色が仏様への供養となります。

りんを鳴らす回数は宗派によって異なります。例えば、浄土真宗では読経の前後に2回ずつ、曹洞宗では3回鳴らすのが一般的。ただし、これも厳密な決まりではなく、地域や家庭によって多少の違いがあります。

大切なのは、りんを鳴らすことで心を整え、仏様と向き合う準備をすること。神社の鈴と同じく、清らかな音色を響かせることが重要なのです。

同じ「音」でも意味が違う――神道と仏教の祈りの目的の差

神社の鈴も寺院の鰐口も仏壇のりんも、どれも「音」を使って祈りを捧げるという点では共通しています。

しかし、その意味や目的は大きく異なるのです。神社の鈴は参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うもの。一方、寺院の鰐口は御仏に参拝に来たことを知らせ、魔障を退治するためのもの。仏壇のりんは読経の合図であり、音の供養という意味があります。

また、神道では自然や祖先の霊を神として崇め、感謝と敬意を表すのに対し、仏教では悟りを開いた仏陀の教えに従い、自らも悟りを目指すという違いがあります。このような宗教観の違いが、参拝方法や音具の使い方にも反映されているのです。

同じように見えても、意味や目的が異なることを理解しておけば、神社でもお寺でも適切な作法で参拝することができます!

参拝マナーQ&A|撮影・子ども・外国人同伴・列の流れなど現場で迷わないために


ここまで神社参拝の基本的な作法についてお伝えしてきました。

最後に、実際に神社を参拝する際によくある疑問について、Q&A形式でお答えしていきます。現場で迷ったときの参考にしてみてください!

【Q1】鈴を鳴らす様子を撮影してもいい?判断基準とマナー

Q:鈴を鳴らしているところを写真や動画で撮影してもいいですか?

A:基本的には、まず参拝を済ませてから撮影することをおすすめします。参拝と撮影を同時に行うと、どうしても気持ちが散漫になり、神様への敬意が薄れてしまうからです。

撮影する場合は、以下の点に注意してください。
・他の参拝者の迷惑にならないタイミングで行う
・神社によっては撮影禁止の場所もあるので、事前に確認する
・フラッシュは使わない
・長時間その場を占拠しない
・SNSに投稿する際は、他の参拝者が映り込まないよう配慮する

神社は観光地である前に、神聖な祈りの場。撮影マナーを守って、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。

【Q2】子どもにどう教える?分かりやすい言い方と注意点

Q:子どもと一緒に神社に行くとき、鈴の鳴らし方をどう教えればいいですか?

A:子どもには、次のような分かりやすい言葉で教えてあげるとよいでしょう。

「この鈴を鳴らすと、神様が『誰か来たな』って気づいてくれるんだよ。だから優しく、きれいな音が出るように鳴らしてみようね」

「紐を強く引っ張ったら鈴が壊れちゃうから、そっと揺らすんだよ。両手で持って、ゆらゆらってね」

このように、神様への敬意と道具を大切にする心を、子どもにも分かる言葉で伝えましょう。また、子どもが鈴を鳴らすときは、親がそばで見守り、力加減を調整してあげることも大切です。

ただし、混雑時や静かな雰囲気の神社では、子どもが騒いだり走り回ったりしないよう注意が必要。神社は遊び場ではないことを、優しく教えてあげてください!

【Q3】外国人に説明するときの英語フレーズ例

Q:外国人の友人を神社に案内するとき、鈴について英語で説明したいのですが、どう言えばいいですか?

A:以下のような英語フレーズを参考にしてみてください。

“This bell is called ‘Hontsubo-suzu.’ Ring it gently before you pray.”
(この鈴は「本坪鈴」と呼ばれます。お祈りの前に優しく鳴らしてください)

“The sound of the bell purifies you and calls the deity.”
(鈴の音はあなたを清め、神様をお呼びします)

“Hold the rope with both hands and shake it softly.”
(両手で紐を持って、優しく揺らしてください)

“Don’t pull it too hard, as it may damage the bell.”
(強く引きすぎると鈴を傷めてしまうので、注意してください)

外国人にとって神社参拝は新鮮な体験。丁寧に説明してあげれば、日本の文化をより深く理解してもらえるはずです!

【Q4】混雑時の配慮|列を止めないスマートな参拝方法

Q:初詣などで神社が混雑しているとき、どう参拝すればいいですか?

A:混雑時は、通常よりもスピーディーに参拝することが求められます。以下のポイントを押さえておきましょう。

・お賽銭は事前にポケットなどに準備しておく(賽銭箱の前で財布を探さない)
・鈴を鳴らすのは1〜2回程度に抑える
・二礼二拍手一礼も、ゆっくりすぎず、かといって雑にならないよう心がける
・拝礼が終わったら速やかにその場を離れる
・写真撮影は混雑が落ち着いてから別の機会に

混雑時は、丁寧さと効率性のバランスが大切。神様への敬意を保ちつつ、周囲の人々への配慮も忘れないようにしましょう。

また、どうしてもゆっくり参拝したい場合は、混雑する時間帯を避けて訪れることをおすすめします。早朝や平日の午前中などは比較的空いていることが多いです!

まとめ


神社参拝における鈴の鳴らし方について、順番から回数、強さまで詳しくお伝えしてきました。

基本的には、賽銭を入れてから鈴を優しく1〜3回鳴らし、その後二礼二拍手一礼で拝礼するという流れを覚えておけば大丈夫です。ただし、出雲大社や宇佐神宮のように例外的な作法を持つ神社もありますので、掲示板などで確認することも忘れないでください。

何より大切なのは、形式にとらわれすぎず、神様への感謝と敬意の気持ちを持って参拝すること。鈴の清らかな音色に心を込めて、日頃の感謝を神様にお伝えしましょう。

これからは自信を持って神社を参拝できるはず。ぜひ、今回ご紹介した作法を実践してみてください!