「神棚を買ったけど、お札の並べ方がわからない……」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。三社宮は扉が三つあるため、どのお札をどこに置けばよいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、三社宮のお札の正しい配置と並べ方を図解とともに詳しくお伝えしていきます。
さらに、お札が入りきらない場合の対処法や、一社宮との違いについても取り上げていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
三社宮のお札はどう並べる?一目でわかる”正しい配置図”と基本ルール

まずは三社宮におけるお札の基本的な配置からご紹介していきます。
三社宮とは、扉が三つある神棚のこと。それぞれの扉にお札を一枚ずつ横並びで納めていく形が基本です。
三社宮の配置は「中央 → 向かって右 → 向かって左」が基本
三社宮でお札を並べる際は、「中央 → 向かって右 → 向かって左」という順番で配置するのが正しいルールです。
神道では、中央が最も格が高い位置とされています。次いで向かって右側、そして向かって左側という序列があるため、お札もこの順番で納めていきましょう。
「向かって」という表現は、神棚を正面から見た時の位置を指します。したがって、神様からの視点では左右が逆になるわけです。
配置を間違えないように、必ず「自分が神棚を正面から見た時」の右・左で判断してください!
中央に入れるお札(神宮大麻/天照皇大神宮)
中央には「神宮大麻(じんぐうたいま)」と呼ばれる伊勢神宮のお札を納めます。正式名称は「天照皇大神宮」です。
神宮大麻は、日本人の総氏神である天照大御神をお祀りするお札。日本で最も格式が高いお札とされているため、必ず中央の扉に納めてください。
神宮大麻は、氏神神社や各地の神社で頒布されています。また、伊勢神宮を直接参拝した際にもいただくことが可能です。
もし伊勢神宮の内宮と外宮の両方でお札をいただいた場合は、内宮のお札を手前に、外宮のお札をその後ろに重ねて中央に納めるとよいでしょう!
向かって右に入れるお札(氏神様)
向かって右側の扉には、氏神神社のお札を納めます。氏神神社とは、自分が住んでいる地域を守ってくださる神社のこと。
引っ越しをした際は、新しい土地の氏神神社でお札をいただくのがおすすめです。地域によっては「産土神社(うぶすなじんじゃ)」と呼ばれることもあります。
氏神様は、その土地に暮らす人々の日々の安全と繁栄を見守ってくださる存在です。したがって、神宮大麻に次いで重要な位置である向かって右側にお祀りしていきましょう。
自分の氏神神社がわからない場合は、近くの神社や神社庁に問い合わせることで教えていただけます!
向かって左に入れるお札(崇敬神社のお札)
向かって左側の扉には、崇敬神社のお札を納めます。崇敬神社とは、個人的に信仰している神社や、旅行先などで参拝した神社のこと。
たとえば、商売繁盛を願って稲荷神社のお札をいただいたり、学業成就を祈願して天満宮のお札を授かったりした場合は、こちらの位置に納めてください。
もし崇敬神社のお札が複数ある場合は、最も大切にしているお札を手前にして、その後ろに他のお札を重ねていく形でもかまいません。
ただし、あまり多くのお札を重ねすぎると不安定になるため、できるだけ枚数は厳選することをおすすめします!
間違えやすいポイント(左右の認識違い・順番の勘違い)
三社宮のお札配置で特に間違えやすいのが、「左右の認識」です。
繰り返しになりますが、「向かって右・向かって左」とは、自分が神棚を正面から見た時の右・左を指しています。神様から見た視点ではありませんので注意しましょう。
また、「神宮大麻が手に入らないから氏神神社のお札を中央に置いてもよいか」と考える方もいますが、これは推奨されません。神宮大麻がない場合は、氏神神社のお札を中央に置くよりも、まず神宮大麻を入手することを優先してください。
さらに、お札を包んでいる薄紙は、神棚に納める際に取り外すのが一般的です。この薄紙は、お札を清潔に保つための保護紙なので、神棚に納めた後は不要になります。
これらのポイントを押さえておけば、スムーズにお札を配置できますよ!
三社宮に祀るお札の種類と意味|中央・右・左に置く理由をやさしく解説
続いて、それぞれの位置にお札を配置する理由と、各お札の意味について詳しく見ていきましょう。
神宮大麻(天照大御神のお札)の役割と”中央”の理由
神宮大麻は、伊勢神宮の内宮にお祀りされている天照大御神の御神札です。
天照大御神は、太陽を司る神様であり、日本の皇室の祖先神とされています。さらに、日本人全体の総氏神として、すべての人々を見守ってくださる存在でもあるのです。
そのため、神宮大麻は最も格が高いお札とされ、中央という最上位の位置に配置されます。
ちなみに、神宮大麻という名称は「じんぐうたいま」と読みますが、「大麻」という言葉には「神様の御霊が宿るもの」という意味があります。現代で使われる「大麻」とは全く異なる意味ですので、誤解しないようにしてくださいね!
氏神神社のお札の意味と”向かって右”に祀る理由
氏神神社のお札は、自分が暮らす土地を守ってくださる神様の御神札です。
日本では古くから、土地ごとに守り神が存在し、その地域に住む人々を見守ってきました。引っ越しをした際には、新しい土地の氏神様にご挨拶し、お札をいただくのが習わしとされています。
氏神様のお札を向かって右に配置する理由は、神道において右側が左側よりも格上とされているためです。したがって、神宮大麻に次いで重要な氏神様のお札は、この位置に納めていきましょう。
地域によっては、氏神神社が複数ある場合もあります。その際は、最も近い神社か、代々お参りしている神社のお札を選ぶとよいでしょう!
崇敬神社のお札とは?複数ある場合の優先順位
崇敬神社とは、個人的に信仰している神社や、特別なご縁がある神社を指します。
たとえば、商売繁盛を願って伏見稲荷大社のお札を授かったり、縁結びを祈願して出雲大社のお札をいただいたりした場合、これらが崇敬神社のお札にあたるわけです。
崇敬神社のお札が複数ある場合は、最も大切にしている神社のお札を手前に配置し、その後ろに他のお札を重ねていく形が一般的。
また、旅行先で複数の神社を参拝してお札をいただいた場合も、同様に重ねて納めてかまいません。ただし、あまり多くのお札を重ねすぎると不安定になるため、定期的に整理することをおすすめします!
恵比寿・大黒・荒神など「神棚に入れないお札」との違い
実は、すべてのお札が三社宮の扉の中に納められるわけではありません。
たとえば、恵比寿様や大黒様のお札は、神棚とは別の場所にお祀りするのが一般的です。これらのお札は、神棚の前に垂らすように配置したり、別の場所に専用の棚を設けたりして祀ります。
また、荒神様のお札は台所にお祀りするのが習わしです。荒神様は火の神様であり、台所を守ってくださる存在なので、神棚ではなく台所の壁や柱に貼り付けることが多いでしょう。
お稲荷様のお札も、専用の稲荷神棚を用意してお祀りするケースがあります。お稲荷様は神具や祀り方が特殊なため、神宮大麻などとは分けて扱うのが丁寧です。
このように、お札の種類によって配置場所が異なるため、授かった神社に確認しておくと安心ですよ!
お札が3枚以上ある場合の並べ方|入りきらない・サイズが違う時の対処法
三社宮は基本的に3枚のお札を納めることを想定していますが、実際には4枚以上になることも少なくありません。
ここでは、お札が入りきらない場合や、サイズが異なる場合の対処法を見ていきましょう。
三社宮に入りきらない場合の優先順位(どの札を中に入れるか)
お札が4枚以上ある場合、すべてを三社宮の扉の中に納めるのは難しいことがあります。
その際は、まず「神宮大麻・氏神神社・崇敬神社」の3枚を優先的に扉の中に納めてください。これらが基本の3枚であり、最も重要なお札だからです。
4枚目以降のお札は、向かって左側の扉に重ねて納めるか、神棚の横に立てかけて配置する形が一般的。立てかける際は、白い紙や布を敷いて、清潔な状態を保つようにしましょう。
また、神棚の横に並べる場合は、基本の配置ルールに準じて「中央・右・左」の順番で配置していくことをおすすめします!
4枚以上ある場合の配置例(横に置く/重ねるなど応用パターン)
お札が4枚以上ある場合の具体的な配置方法をいくつかご紹介していきます。
まず、4枚目のお札は崇敬神社のお札の後ろに重ねる形が基本です。5枚、6枚と増えた場合も、同様に崇敬神社の位置に重ねていきましょう。
ただし、あまり多くのお札を重ねすぎると扉が閉まらなくなることもあります。その場合は、神棚の横に立てかけて並べる方法がおすすめです。
さらに、横に並べる際は「中央・向かって右・向かって左」という基本の配置ルールを守りつつ、4枚目以降を左側に追加していくとよいでしょう。偶数の場合は、右と左に振り分けてバランスを取る方法もあります。
どの方法を選んでも、お札に対する敬意を忘れず、丁寧に扱うことが何より大切です!
内宮・外宮のお札が両方ある場合の扱い方
伊勢神宮を参拝した際、内宮と外宮の両方でお札をいただくことがありますよね。
この場合、内宮のお札(天照皇大神宮)を手前に、外宮のお札(豊受大神宮)をその後ろに重ねて、中央の扉に納めるのが正しい方法です。
外宮にお祀りされている豊受大御神は、天照大御神の食事を司る神様とされています。そのため、両方のお札を一緒に納めることで、より大きなご利益をいただけると考えられているのです。
ただし、神宮大麻と内宮・外宮のお札は基本的に同じものを指します。したがって、神宮大麻をすでに持っている場合は、内宮のお札と重複するため、外宮のお札だけを追加で重ねる形でもかまいません!
サイズが大きいお札がある場合の納め方と注意点
神社でいただくお札には、さまざまなサイズがあります。三社宮の扉よりも大きなお札を授かった場合は、扉の中に納めるのが難しいことも。
その際は、無理に扉の中に押し込むのではなく、神棚の横に立てかけて配置してください。白い紙や布を敷いた上に丁寧に立てかければ、失礼にはあたりません。
また、お札を折り曲げたり切ったりするのは厳禁です。お札は神様の御霊が宿るものですから、そのままの形で扱うことが大切になります。
もし大きなお札が複数ある場合は、神棚のサイズを見直して、より大きな神棚に買い替えることも検討してみてください!
旅行先で集めたお札は三社宮に入れてよい?判断基準
旅行先で神社を参拝し、お札をいただくことも多いでしょう。これらのお札を三社宮に納めてよいのか悩む方もいらっしゃいますよね。
基本的には、旅行先で授かったお札も崇敬神社のお札として三社宮に納めてかまいません。ただし、あまり多くのお札を集めすぎると、神棚に納めきれなくなることがあります。
そのため、旅行先で授かったお札は、特に大切にしたいものだけを選んで神棚に納め、それ以外は感謝の気持ちを込めて神社に返納することをおすすめします。
また、一年ごとにお札を新しくする際、古いお札は神社の古札納所やどんど焼きでお焚き上げしてもらいましょう。こうすることで、神棚を常に清潔な状態に保つことができますよ!
一社宮との違い・間違えやすい点を徹底解説|重ねる場合の順番も理解する
ここでは、三社宮と一社宮の違いや、一社宮でのお札の重ね方について詳しく見ていきます。
三社宮と一社宮の”構造と祀り方”の違い
三社宮と一社宮の最も大きな違いは、扉の数です。
三社宮は扉が三つあり、お札を横並びで配置するのに対し、一社宮は扉が一つしかないため、お札を重ねて納める形になります。
三社宮の方がお札を見やすく、それぞれの神様を個別にお祀りできるメリットがあります。一方、一社宮はコンパクトで場所を取らないため、スペースが限られている場合に適しているでしょう。
どちらの神棚を選ぶかは、設置場所やお札の枚数によって決めるとよいです!
一社宮でのお札の重ね方(手前からの順番)
一社宮でお札を納める際は、手前から「神宮大麻 → 氏神神社 → 崇敬神社」の順番で重ねていきます。
手前が最も格の高い位置とされるため、神宮大麻を一番手前に配置してください。その後ろに氏神神社のお札、さらにその後ろに崇敬神社のお札を重ねていく形です。
一社宮の場合、すべてのお札が一つの扉の中に納められるため、順番を間違えないように注意しましょう。間違えて逆に重ねてしまうと、神様に対して失礼にあたることがあります。
また、お札が多すぎて扉が閉まらない場合は、枚数を減らすか、三社宮への買い替えを検討してみてください!
三社宮でも”重ねる”場合はある?例外パターンの扱い方
三社宮は基本的に横並びでお札を配置しますが、例外的に重ねることもあります。
たとえば、向かって左側の崇敬神社の位置に複数のお札がある場合、手前から順に重ねて納めるのが一般的です。また、内宮と外宮のお札を中央に一緒に納める際も、内宮を手前、外宮を後ろにして重ねます。
さらに、三社宮の扉のサイズが小さく、お札が入りきらない場合は、一社宮のように中央の扉にすべてのお札を重ねて納める方法もあります。
ただし、この方法はあくまで例外的な対応です。できる限り、三社宮本来の配置方法で納めることをおすすめします!
一社宮を使い続けても問題ない?買い替え判断の目安
一社宮を使い続けることに問題はありませんが、お札の枚数が増えてきた場合は三社宮への買い替えを検討するとよいでしょう。
一社宮は、お札を重ねて納めるため、枚数が増えると扉が閉まらなくなることがあります。また、お札が多すぎると不安定になり、倒れる危険性も出てきます。
お札が4枚以上になった場合や、扉がきちんと閉まらなくなった場合は、買い替えのタイミングと考えてよいでしょう。
また、引っ越しや新築を機に神棚を新調する方も多いです。神棚を買い替える際は、古い神棚を神社に納めてお焚き上げしてもらうことをおすすめします!
三社宮の正しい設置場所・方角・高さ|マンション・賃貸でもできる置き方ガイド
三社宮を設置する際には、場所や方角、高さにも気を配る必要があります。
ここでは、マンションや賃貸住宅でも実践できる配置方法をご紹介していきましょう。
三社宮を置く場所の基本(清浄・明るい・高い場所)
三社宮を設置する場所は、清浄で明るく、家族が集まりやすい場所が理想とされています。
具体的には、リビングや居間など、家族がお参りしやすい場所が最適です。神棚は家族みんなで神様をお祀りする場所ですから、人が集まる空間に配置することで、日々のお参りも続けやすくなります。
また、神棚は目線よりも高い位置に設置するのが基本です。神様を見下ろすことのないよう、大人の目線よりも上に配置してください。
ただし、あまり高すぎるとお供え物の交換が大変になるため、手が届く範囲で最も高い位置を選ぶとよいでしょう!
方角は”南向きor東向き”が良いとされる理由と柔軟な考え方
神棚を設置する方角は、南向きまたは東向きが良いとされています。
南向きは、太陽が最も高く昇り、日差しが長く降り注ぐ方角です。また、東向きは太陽が昇る方角であり、神宮大麻にお祀りされている天照大御神が太陽の神様であることから、これらの方角が推奨されているわけです。
ただし、間取りの関係で南向きや東向きに設置できない場合もあるでしょう。その際は、無理に方角にこだわるよりも、家族がお参りしやすい場所を優先してかまいません。
大切なのは、神様を丁寧にお祀りする気持ちです。方角は一つの目安として考え、柔軟に対応していきましょう!
マンション・賃貸でベストな配置例(壁付け・棚の高さなど)
マンションや賃貸住宅では、壁に穴を開けられないため、神棚の設置方法に悩む方も多いはずです。
そんな場合は、タンスや本棚の上に神棚を置く方法がおすすめ。家具の上であれば、目線よりも高い位置に設置でき、壁に穴を開ける必要もありません。
また、最近ではモダンな壁掛けタイプの神棚も販売されています。石膏ボード対応のピンを使えば、壁に大きな穴を開けずに取り付けることが可能です。
さらに、冷蔵庫の上も神棚の設置場所として適しているとされています。食べ物を保管する場所であり、神様との親和性が高いと考えられているからです。
賃貸住宅でも工夫次第で神棚を設置できますので、ぜひ試してみてください!
避けたほうがよい場所(トイレ・水回り・ドアの真上など)
神棚を設置する際、避けたほうがよい場所もあります。
まず、トイレや洗面所などの水回りは避けてください。神様は穢れを嫌うとされているため、不浄な場所に神棚を設置するのは不適切です。
また、玄関やドアの真上も避けたほうがよいでしょう。人の出入りが多く、神様が落ち着かない場所とされているからです。
さらに、神棚の真上を人が歩くような場所も避けるべきです。2階建ての住宅であれば、神棚の真上が廊下や部屋になっていないか確認してください。どうしても避けられない場合は、神棚の上に「雲」「空」と書いた紙を貼ることで、失礼を避けることができます。
これらのポイントを押さえて、神棚にふさわしい場所を選んでいきましょう!
神棚の前に人が通るのはOK?最低限押さえるべき作法
神棚の前を人が通ること自体は問題ありません。
ただし、神棚は神様をお祀りする神聖な場所ですから、前を通る際には軽く会釈をするなど、敬意を示すことが望ましいです。
また、神棚の前に家具や物を置きすぎて、お参りの妨げになるような配置は避けてください。神棚にお参りする際は、正面から落ち着いて手を合わせられるスペースを確保しておくことが大切です。
さらに、神棚の前で寝ることは禁止されていませんが、神棚は寝室ではなく家族が集まる場所に設置するのが基本。寝室に神棚を置く場合は、就寝前にお参りする習慣をつけると良いでしょう!
お札の交換時期と古いお札の納め方|日々のおまつりと管理の基本
最後に、お札の交換時期や古いお札の納め方、日々のおまつり方法について見ていきます。
お札の交換タイミング(一般的な目安は1年)
お札は、一般的に年に一度交換するのが基本とされています。
年末年始のタイミングで古いお札を神社に納め、新しいお札をいただくのが習わしです。新しいお札をお祀りすることで、より新たな神様の御力をいただけると考えられています。
ただし、お札を交換するタイミングは地域や家庭によって異なる場合もあります。たとえば、初詣のタイミングで交換する方もいれば、神社の例大祭に合わせて交換する方もいるでしょう。
大切なのは、一年間家族を見守ってくださった神様に感謝の気持ちを込めて、定期的にお札を新しくすることです!
古いお札を納める場所(神社・どんど焼き・古札納所)
古いお札は、いただいた神社の古札納所に納めるのが基本です。
多くの神社には、古いお札やお守りを納めるための古札納所が設置されています。そこに納めることで、神社がお焚き上げをしてくださいます。
また、お正月の時期には「左義長」や「どんど焼き」といった行事が行われます。これらの行事では、正月飾りとともに古いお札もお焚き上げされるため、このタイミングで納めるのもおすすめです。
遠方の神社でいただいたお札の場合は、近くの神社に相談してみてください。多くの神社では、他の神社のお札でも受け入れてくださいますよ!
自宅にしばらく保管しても大丈夫?注意すべき保管方法
すぐに神社に納めに行けない場合、古いお札を自宅で一時的に保管することもあるでしょう。
その際は、白い紙や布に包んで、清潔な場所に保管してください。ゴミ箱に捨てたり、粗末に扱ったりするのは厳禁です。
また、長期間保管する場合は、湿気の少ない場所を選び、カビが生えないように注意しましょう。できるだけ早めに神社に納めることをおすすめします。
どうしても神社に納めに行けない場合は、郵送で受け付けてくれる神社もあります。事前に問い合わせてみるとよいでしょう!
日々のおまつり(お水・榊・お供えの基本)
神棚を設置したら、日々のおまつりも大切にしていきましょう。
基本的なお供え物は、お米・お水・お塩・お酒です。毎朝新しいものに交換するのが理想ですが、忙しい場合は1日と15日の月2回でもかまいません。
また、榊は神棚の左右に一対で配置します。榊立てに水を入れ、榊を立てて飾ってください。榊は1週間から2週間程度で交換するとよいでしょう。
お参りの作法は「二拝二拍手一拝」が基本です。まず2回深くお辞儀をし、2回柏手を打ち、最後にもう一度深くお辞儀をしてください。
日々のおまつりを通じて、神様への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう!
忙しくても続けられる”ゆるい神棚の習慣”
毎日のおまつりが負担に感じる場合は、無理のない範囲で続けることが大切です。
たとえば、毎朝お水だけを交換するという簡易的な方法でもかまいません。大切なのは、神様に対する感謝の気持ちを持ち続けることです。
また、家族みんなで神棚の前に立ち、手を合わせる時間を作ることも意義があります。朝のあいさつとして神様にお参りする習慣をつけると、自然と心が整いますよ。
さらに、榊の交換やお供え物の準備を家族で分担することで、負担を軽減することも可能です。神棚のおまつりは、完璧を目指すよりも、続けることを優先していきましょう!
まとめ
三社宮のお札の並べ方は、「中央に神宮大麻、向かって右に氏神神社、向かって左に崇敬神社」という順番が基本です。
この配置ルールを守ることで、神様に対して失礼のないお祀りができます。また、お札が入りきらない場合は、神棚の横に立てかけたり、重ねて納めたりする方法もあるため、柔軟に対応してください。
神棚を設置したら、日々のおまつりも忘れずに続けていきましょう。毎朝手を合わせて感謝の気持ちを伝えることで、心が豊かになり、日々の暮らしにも良い影響をもたらしてくれるはずです。
神様への敬意を大切にしながら、家族みんなで神棚を守っていきましょう!





