「一社宮を買ったけれど、お札の重ね方がわからない……」そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
一社宮は扉が1つのシンプルな神棚ですが、お札の重ね方や置き場所には決まりがあります。
しかし、難しく考える必要はありません。
この記事では一社宮の正しい祀り方を、お札の重ね方から置き場所、毎日の拝み方まで丁寧にお伝えしていきます。
これさえ読めば、あなたの家の一社宮を自信を持って整えられるようになりますよ!
一社宮とは?三社宮との違いと”あなたの家に合う選び方”を先に確認
まず、一社宮とは何かを理解しておきましょう。
一社宮は扉が1つのタイプの神棚で、省スペースでシンプルに神様をお祀りできる形式のこと。
三社宮との違いを知っておくと、自分の家に合った神棚選びができます。
一社宮の特徴|扉が1つでシンプル・省スペース・使いやすい
一社宮の最大の特徴は、扉が1枚だけという点です。
扉が1つなので、複数の御札を重ねて納める形になります。
コンパクトな設計のため、マンションや賃貸住宅でも設置しやすいのが魅力。
また、価格も三社宮に比べると手頃なものが多く、初めて神棚を設置する方にも向いています。
デザインもシンプルなので、和室だけでなく洋室にも馴染みやすいですよ!
三社宮との違い|お札の並べ方・扉の数・祀り方の差を理解
三社宮は扉が3枚あるタイプの神棚です。
中央・右・左と3つのスペースがあるため、御札を横並びに配置していきます。
具体的には、中央に神宮大麻、向かって右に氏神様、左に崇敬神社の御札を並べる形。
一方で一社宮は、手前から奥に向かって御札を重ねていくスタイルになります。
どちらが良い・悪いという優劣はなく、あくまで設置スペースや好みの問題。
ただし、三社宮の方が価格は高めになる傾向があり、御札を並べるスペースも広く必要です。
一社宮が向いている家・向いていない家の特徴
一社宮が向いているのは、以下のような家です。
設置スペースが限られている賃貸やマンション、初めて神棚を祀る方、シンプルなデザインを好む方には最適。
さらに、御札の枚数が3枚程度までなら、一社宮で十分に対応できます。
逆に向いていないのは、多数の御札を別々に祀りたい場合。
その場合は三社宮や、お札立てとの併用を検討すると良いでしょう。
とはいえ、一社宮でも工夫次第で複数枚の御札を祀れますので、まずは試してみることをおすすめします!
「一社宮を選んで大丈夫?」の不安をなくすチェックポイント
一社宮を選ぶ前に、以下のポイントをチェックしてみてください。
まず、祀りたい御札が何枚あるか確認しましょう。
3枚程度なら一社宮で問題ありませんが、4枚以上になると厚みが出る可能性があります。
次に、設置したい場所のスペースを測っておくこと。
一社宮はコンパクトですが、それでも高さや幅は必要です。
また、御札のサイズも重要。
大きな御札は一社宮に入らない場合があるため、事前に神棚のサイズを確認しておきましょう。
これらをクリアできれば、一社宮はあなたの家に最適な選択になりますよ!
一社宮での御札の正しい重ね方

ここからは、一社宮での御札の重ね方を詳しく見ていきましょう。
御札には優先順位があり、その順番を守ることが大切です。
枚数別に具体的な重ね方をお伝えしていきます。
御札の役割と優先順位|神宮大麻→氏神→崇敬神社が基本
御札には明確な優先順位があります。
最上位は神宮大麻(じんぐうたいま)。
これは伊勢神宮の天照大御神をお祀りした御札で、全国の神社で授与されています。
次に優先されるのが氏神神社の御札。
氏神とは、あなたが住んでいる地域を守る神様のことです。
そして最後が崇敬神社の御札。
これは個人的に信仰している神社や、旅行先で授かった御札などが該当します。
この順番は、一社宮でも三社宮でも変わりませんので、しっかり覚えておきましょう!
【1枚の場合】氏神様だけ・神宮大麻だけのときの配置
御札が1枚だけの場合は、シンプルです。
その1枚を一社宮の中央に配置するだけ。
神宮大麻だけ、または氏神様だけという場合でも、同じように中央に納めます。
特に難しいルールはありませんが、御札を丁寧に扱うことを心がけてください。
薄紙(上巻紙)に包まれている場合は、そのまま納めても外しても構いません。
1枚だけでも、神様は必ずあなたを見守ってくださいますよ!
【2枚の場合】神宮大麻+氏神/氏神+崇敬の重ね方
御札が2枚の場合は、手前と奥に分けて重ねます。
神宮大麻と氏神様の組み合わせなら、手前に神宮大麻、奥に氏神様。
氏神様と崇敬神社の組み合わせなら、手前に氏神様、奥に崇敬神社という順番になります。
つまり、常に優先順位の高い方を手前に配置するということ。
これが一社宮の基本ルールです。
重ねる際は、御札が傾かないように丁寧に配置しましょう!
【3枚の場合】基本の重ね方|手前→2枚目→3枚目の順
御札が3枚の場合が、一社宮の基本形です。
手前から順に、神宮大麻→氏神様→崇敬神社と重ねていきます。
この順番を守れば、間違いありません。
重ねる際のコツは、御札の下部をしっかり揃えること。
上部は多少ずれても問題ありませんが、下部が揃っていないと倒れやすくなります。
また、3枚を重ねると厚みが出るため、神棚のサイズに収まるか事前に確認しておくと安心ですよ!
【複数枚・4枚以上】厚みが出る場合の対処・お札立ての併用方法
御札が4枚以上になると、一社宮に納めるのが難しくなる場合があります。
その場合の対処法は2つ。
まず、神棚に入る分だけ納めて、残りは神棚の横に立てかける方法です。
立てかける場合も、優先順位は守りましょう。
神棚の右側に立てかけるのが一般的ですが、スペースの都合で左側でも構いません。
もう1つの方法は、お札立てを併用すること。
崇敬神社の御札が複数ある場合は、お札立てに並べて配置するのもおすすめです。
無理に全部を神棚に詰め込むよりも、丁寧に祀れる方法を選んでください!
御札の薄紙(上巻紙)は外す?残す?基本ルール
御札を授かったとき、薄紙で包まれていることがあります。
この薄紙を外すべきか残すべきか、悩む方は多いでしょう。
結論から言うと、どちらでも構いません。
薄紙は御札を保護するためのものなので、外しても問題なし。
ただし、外した場合は丁寧に保管しておくと良いですね。
一方で、薄紙を残したまま納める方も多くいます。
これは神様への敬意を示す意味もあるため、どちらを選んでも失礼にはあたりませんよ!
実際に迷うポイント|「順番が逆だったらどうする?」の答え
もし御札の順番を間違えて納めてしまったら、どうすれば良いのでしょうか。
答えは簡単で、気づいた時点で正しい順番に並べ直せば大丈夫です。
神様は寛大な存在なので、間違いを責めたりはされません。
大切なのは、間違いに気づいたら素直に直すこと。
そして、毎日手を合わせて感謝の気持ちを伝え続けることです。
形式よりも、あなたの心が最も重要だということを忘れないでくださいね!
どこに置くのが正解?一社宮の”方角・高さ・場所”のベスト&現実的な妥協点
一社宮を設置する場所には、いくつかの基本ルールがあります。
とはいえ、現代の住宅事情では理想通りにいかないことも多いもの。
ここでは理想と現実的な妥協点の両方をお伝えしていきます。
理想の向きは東・南|その理由と根拠をわかりやすく
一社宮の向きは、東向きまたは南向きが理想とされています。
なぜなら、太陽の光と深く関係しているからです。
東は太陽が昇る方角で、1日の始まりを象徴する縁起の良い方向。
また、南は太陽が最も高く昇る方角で、明るく清浄なエネルギーが集まります。
伊勢神宮の本殿も南向きに建てられており、これにならう形です。
ただし、東向き・南向きが絶対というわけではありません。
住宅の構造上難しい場合は、無理に方角にこだわる必要はないのです。
最も大切なのは、家族が毎日お参りしやすい場所を選ぶことですよ!
置き場所の基本|清浄・明るい・人が拝みやすい場所
一社宮を置く場所は、以下の条件を満たすのが理想です。
まず、清浄であること。
汚れやすい場所や、頻繁にホコリが溜まる場所は避けましょう。
次に、明るい場所であること。
自然光が入る場所が望ましいですが、直射日光が当たり続ける場所は御札が傷むため避けた方が良いです。
そして、人が拝みやすい場所であること。
家族が集まるリビングや、静かな和室などが適しています。
これらの条件を全て満たす場所が見つからない場合は、優先順位をつけて選んでいきましょう!
高さの基準|目線より上・頭より高すぎない絶妙な位置
一社宮の高さには、明確な基準があります。
基本は、大人が立った状態で目線よりも上に設置すること。
これは神様を見下ろさないようにするためです。
ただし、高すぎるのも問題。
お供え物の交換や掃除がしにくくなり、日々のお参りが負担になってしまいます。
理想的なのは、少し見上げる程度の高さ。
具体的には、天井と床の中間よりやや上くらいが目安になります。
高齢の方がいる家庭では、安全を考慮してやや低めに設置しても構いませんよ!
避けたい場所|トイレ・キッチン・玄関の”理由付き”NG例
一社宮を設置してはいけない場所もあります。
まず、トイレの近くは避けましょう。
穢れの多い場所とされており、神様をお祀りするには不適切です。
次に、キッチンの近くも避けた方が無難。
油汚れや煙が神棚に付着しやすく、清浄さを保つのが難しくなります。
また、玄関の真上や、人が頻繁に通る廊下の上も好ましくありません。
神様の上を人が通ることになり、失礼にあたるからです。
もし2階建ての家で1階に設置する場合は、神棚の真上を人が歩かない場所を選びましょう!
賃貸・マンションで壁に穴を開けられないときの代案
賃貸住宅では、壁に穴を開けられないことが多いでしょう。
そんなときの解決策は、タンスや本棚の上に置く方法です。
目線より高い位置に家具があれば、その上に一社宮を設置できます。
また、専用の神棚台を使う方法もあります。
これは床や家具の上に置くタイプで、壁に穴を開ける必要がありません。
最近では、石膏ボード用のピンを使った壁掛けタイプもあります。
これなら小さな穴で済むため、賃貸でも使いやすいですよ。
さらに、モダンな神棚やお札立てを選べば、インテリアにも馴染みやすくなります!
それでも迷うときの結論|”一番拝みやすい場所”が最優先
方角や高さ、場所について色々とお伝えしてきました。
しかし、全ての条件を満たすのは難しいケースも多いはず。
そんなときは、「一番拝みやすい場所」を最優先に考えてください。
毎日手を合わせることが、何よりも大切です。
形式や方角が完璧でも、お参りが続かなければ意味がありません。
神様は形式よりも、あなたの真心を見てくださいます。
だからこそ、無理のない範囲で、心を込めてお祀りできる場所を選びましょう!
毎日の拝み方とお供えの基本|忙しい人でも続けられる”現実的ルール”
一社宮を設置したら、毎日のお参りが始まります。
とはいえ、難しく考える必要はありません。
ここでは忙しい現代人でも続けられる、現実的な拝み方をお伝えしていきます。
正しい拝礼作法|神社と同じ二拝二拍手一拝でOK
一社宮へのお参りは、神社と同じ作法で行います。
基本は「二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)」。
まず2回深くお辞儀をし、次に2回拍手を打ち、最後に1回お辞儀をします。
拍手を打つときは、右手を少し下にずらすのがポイント。
そのまま両手を合わせて、感謝の気持ちや願いを伝えましょう。
作法を完璧にこなすことよりも、心を込めることの方が大切です。
慣れないうちは緊張するかもしれませんが、続けるうちに自然とできるようになりますよ!
朝のお参りの流れ|手を洗う→姿勢→拝礼→感謝→一礼
朝のお参りには、一連の流れがあります。
まず、手と口をすすいで身を清めます。
これは神社で手水舎で清めるのと同じ意味です。
次に、一社宮の前で姿勢を正しましょう。
背筋を伸ばし、リラックスした状態で向き合います。
そして、二拝二拍手一拝の作法でお参り。
このとき、日々の感謝や家族の健康を祈ります。
最後に軽く一礼をして、お参りは終了です。
慣れれば1〜2分で完了しますので、毎朝の習慣にしてみてください!
基本のお供え(水・塩・米)と交換頻度
一社宮へのお供え物は、水・塩・米が基本です。
水は毎日交換するのが理想。
朝一番の水を神様にお供えし、夕方に下げます。
塩と米も、本来は毎日交換するのが望ましいとされています。
ただし、忙しい方は週に1〜2回でも構いません。
大切なのは、できる範囲で続けること。
毎日が難しければ、1日と15日だけでもお供えを新しくしましょう。
お酒や榊は、月に2回(1日と15日)の交換が一般的です。
夏場は傷みやすいため、様子を見て早めに交換してくださいね!
お供えの器(神具セット)の置き方と配置
お供え物を置く際には、配置にルールがあります。
中央にお米、向かって右に塩、左に水を配置するのが基本形。
お酒をお供えする場合は、お米の両隣に置きます。
榊は神棚の両端に、榊立てを使って1対(2本)お供えしましょう。
スペースがなければ片側だけでも構いません。
神具には、皿・水玉(みずたま)・瓶子(へいし)・榊立てなどがあります。
最低限必要なのは、水玉と皿2枚、そして榊立てです。
予算や スペースに合わせて、少しずつ揃えていくと良いですよ!
忙しい人向け”ミニマムな神棚”の続け方(無理しないルール)
毎日が忙しい方には、ミニマムなお祀りをおすすめします。
例えば、水だけは毎日交換し、塩と米は週に1回にする方法。
これだけでも十分に神様への敬意を示せます。
また、お供え物を省略し、手を合わせるだけでも良いのです。
神様が最も喜ばれるのは、あなたの真心ですから。
大切なのは、完璧を目指すよりも続けること。
自分なりのルールを決めて、無理なく実践していきましょう!
やりがちなNGとその改善方法(意外と知らないポイント)
一社宮のお参りで、やりがちなNG行為があります。
まず、お供え物をあげっぱなしにすること。
特に夏場は傷みやすいため、必ず下げるようにしましょう。
次に、神棚の上を人が歩くこと。
2階建ての家では、神棚の真上に部屋がある場合、天井に「雲」と書いた紙を貼ると良いです。
また、御札を折り曲げて無理に納めるのもNG。
入らない場合は、神棚の横に立てかけるか、別のお札立てを使いましょう。
そして、お参りをしないまま放置するのは最もNG。
毎日が無理でも、週に1回は必ず手を合わせる習慣をつけてください!
御札はいつ交換する?古札の納め方・郵送対応・よくあるトラブルQ&A
御札には交換のタイミングがあります。
また、古い御札の扱い方にもルールが存在します。
ここでは御札の交換と返納について、詳しく見ていきましょう。
御札の交換タイミング|1年に1回が基本、例外は?
御札の交換は、基本的に1年に1回が目安です。
なぜなら、御札には神様のエネルギーが宿っており、時間とともにその力が薄れていくと考えられているから。
1年ごとに新しい御札に交換することで、常にみずみずしいご利益を受けられます。
交換の時期は、12月中に新しい御札を授かり、年明けに古い御札を返納するのが一般的。
ただし、29日と31日は避けてください。
29日は「苦」を連想させ、31日は「一夜飾り」として縁起が悪いとされています。
12月中旬頃に交換するのがベストですよ!
古札の納め方|神社の古札納所に納めるのが基本
古い御札は、授かった神社に返納するのが基本です。
神社の境内には「古札納所」や「納札所」があり、そこに納めます。
わからない場合は、社務所で尋ねると教えてもらえますよ。
返納する際は、感謝の気持ちを込めて手を合わせましょう。
1年間守っていただいたことへのお礼を伝えることが大切です。
返納料は不要なことが多いですが、お気持ちとして御札と同額程度をお賽銭すると丁寧。
授かった神社への返納が理想ですが、遠方の場合は別の神社でも受け付けてもらえます!
遠方・旅行先の御札の返納はどうする?(郵送の可否)
旅行先で授かった御札は、郵送で返納できる場合があります。
まず、授かった神社に電話やメールで確認しましょう。
郵送での返納を受け付けているかどうか、事前に聞くことが大切です。
郵送する場合は、白い封筒や和紙で御札を包みます。
封筒の表に「お焚き上げ希望」と記載し、感謝の言葉を添えた手紙も同封しましょう。
返納料を納めたい場合は、現金書留で送ります。
ただし、環境への配慮からお焚き上げを行わない神社も増えているため、確認は必須ですよ!
複数の神社の御札はどう扱う?優先順位・重ね方の復習
複数の神社から御札を授かった場合、優先順位を再確認しておきましょう。
神宮大麻が最上位、次に氏神様、その後が崇敬神社という順番。
これは一社宮でも三社宮でも変わりません。
崇敬神社の御札が複数ある場合は、授かった順に重ねていくのが一般的です。
明確なルールはありませんので、あなたが大切にしたい順で構いません。
また、返納する際も神社ごとに分けて返すのが基本。
神宮大麻は氏神神社でも受け付けてもらえますが、可能な限り授かった神社に返納しましょう!
よくあるQ&A|「返納忘れ」「処分に困る」など実例解説
御札に関するよくある質問にお答えしていきます。
Q:「返納を忘れて何年も経ってしまいました……」
A:気づいた時点で返納すれば大丈夫です。神様は寛大なので、遅くなっても問題ありません。
Q:「どこで授かったか忘れた御札はどうすれば?」
A:御札に書かれている神社名を確認し、その神社に返納しましょう。わからない場合は、近くの大きな神社に相談してください。
Q:「どうしても返納できない場合は?」
A:最終手段として、白い紙に包み塩で清めてから燃えるゴミとして処分する方法もあります。ただし、できる限り神社への返納を心がけましょう!
一社宮以外の選択肢・神具の揃え方・よくある失敗例まで網羅する”まとめガイド”
最後に、一社宮を使う上でのポイントをまとめていきます。
また、スペース不足になったときの対処法や、よくある失敗例も見ていきましょう。
これらを押さえておけば、安心して一社宮をお祀りできますよ。
一社宮でスペース不足になったときの選択肢(お札立て・三社宮)
一社宮に御札が入りきらなくなったら、2つの選択肢があります。
1つ目は、お札立てを併用する方法。
一社宮に納まらない御札を、お札立てに並べて配置します。
この場合、優先順位の高い御札は一社宮に納め、崇敬神社の御札などをお札立てに配置すると良いでしょう。
お札立てはコンパクトで、場所も取りません。
2つ目は、三社宮に買い替える方法。
御札が増え続ける場合は、思い切って三社宮に変更するのも1つの手です。
ただし、三社宮は設置スペースが必要になるため、事前にサイズを確認してくださいね!
一社宮に置く神具セット|最低限必要なもの・あれば便利なもの
一社宮に必要な神具をまとめておきます。
最低限必要なのは、水玉(水入れ)1個、皿2枚(米と塩用)、榊立て1対です。
これだけあれば、基本的なお供えができます。
あれば便利なのは、瓶子(お酒入れ)1対、神鏡、三宝(お供え台)。
神鏡は神棚の手前に置くと、より丁寧なお祀りになります。
最初から全てを揃える必要はありません。
予算や必要性に応じて、少しずつ増やしていくと良いでしょう。
最近では、モダンなデザインの神具セットも販売されていますので、インテリアに合わせて選んでみてください!
一社宮でよくある失敗例|高さ・方角・御札順のミス
一社宮を設置する際、よくある失敗例をご紹介します。
1つ目は、高さの失敗。
低すぎて見下ろす形になったり、高すぎてお供え物の交換が大変になったりします。
2つ目は、方角へのこだわりすぎ。
東や南にこだわるあまり、お参りしにくい場所に設置してしまうケース。
3つ目は、御札の順番ミス。
神宮大麻を奥にして、崇敬神社の御札を手前にしてしまう間違いです。
これらの失敗は、すぐに修正できます。
気づいた時点で直せば問題ありませんので、恐れずに挑戦してみてくださいね!
これだけ押さえればOK|一社宮を整える3つの鉄則
最後に、一社宮を整えるための3つの鉄則をお伝えします。
1つ目は、御札の優先順位を守ること。
神宮大麻→氏神様→崇敬神社の順番さえ守れば、基本は完璧です。
2つ目は、毎日手を合わせること。
形式や作法よりも、神様への感謝の気持ちを持ち続けることが最も大切。
3つ目は、無理なく続けられる方法を選ぶこと。
完璧を目指すよりも、あなたのペースで続けることが神様への最大の敬意になります。
この3つを押さえておけば、安心して一社宮をお祀りできますよ!
まとめ
この記事では、一社宮の正しい祀り方について詳しくお伝えしてきました。
一社宮は扉が1つのシンプルな神棚で、御札を手前から奥へと重ねて祀ります。
優先順位は神宮大麻→氏神様→崇敬神社という順番を守ることが大切です。
設置場所は東向きまたは南向きが理想ですが、最も重要なのは毎日お参りしやすい場所を選ぶこと。
お供えは水・塩・米が基本で、できる範囲で毎日交換しましょう。
御札は1年に1回交換し、古い御札は神社の古札納所に返納します。
遠方の場合は郵送での返納も可能ですので、事前に神社に確認してみてください。
完璧を目指すよりも、あなたのペースで続けることが何より大切。
神様は形式よりも、あなたの真心を見てくださっています。
この記事を参考に、ぜひ自信を持って一社宮をお祀りしてみてくださいね!

