「厄除け祈祷って予約が必要なの?それとも当日行けば大丈夫?」
厄年を迎えるにあたって、神社やお寺での厄除け祈祷を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、予約が必要なのか、どうやって予約すればいいのか、当日受付でも大丈夫なのかなど、初めてだと分からないことばかり。
この記事では、厄除け祈祷の予約方法について、電話・Web・当日受付・郵送の違いから、当日の流れ、マナー、費用まで徹底的にお伝えしていきます。
2026年に厄年を迎える方も、これから厄除けを検討している方も、ぜひ参考にしてみてください!
厄除け祈祷は予約が必要?不要?まずは「選び方の正解」から解説
厄除け祈祷を受けようと思ったとき、一番最初に気になるのが「予約は必要なのか」という点。
実は、神社やお寺によって対応が異なるため、事前に確認することが大切です。
予約が必要な神社・お寺の特徴とは?(完全予約制・日時指定など)
まず、予約が必要な寺社にはいくつかの特徴があります。
代表的なのが「完全予約制」を採用している神社やお寺です。たとえば、大國魂神社(東京・府中)では1週間前までの予約が必要とされています。また、晴明神社(京都)も祈願日の1週間前から予約を受け付けているため、事前の電話連絡が不可欠です。
こうした完全予約制の寺社では、祈祷時間をしっかりと確保し、一組ずつ丁寧に対応できるようになっています。
さらに、正月や節分などの混雑期に限り予約制になる寺社もあります。普段は予約不要でも、参拝者が集中する時期だけ事前予約を求められるケースがあるため、訪れる時期によって確認が必要です。
予約が必要かどうかは、神社やお寺の公式サイトで確認するか、直接電話で問い合わせることをおすすめします!
予約不要の寺社が多い理由(随時受付のメリット・混雑期の運営方式)
一方で、予約不要の寺社も数多く存在します。
成田山新勝寺や佐野厄除大師、川崎大師などの有名な厄除け寺院では、1年中いつでも当日受付で祈祷を受けられるのが特徴です。これらの寺社では、午前8時から午後3時30分頃までの間、順次受付を行っており、待ち時間はあるものの予約なしで対応してもらえます。
予約不要の寺社が多い理由は、「より多くの人に気軽に参拝してもらいたい」という考え方にあります。
厄除けは思い立ったときに行くのが一番という考えから、柔軟に対応できる体制を整えているわけです。ただし、正月三が日や節分の時期には混雑が予想されるため、早めの時間帯に訪れることをおすすめします。
予約不要の寺社は利便性が高い反面、混雑期には長時間待つ可能性もあるため、時間に余裕を持って訪れることが大切です。
あなたはどっち?状況別「予約が必要/不要」の判断チェック
それでは、自分の状況に合わせて予約が必要か不要かを判断してみましょう。
平日しか行けない人は、比較的どちらでも問題ありません。平日は混雑が少ないため、予約不要の寺社でもスムーズに受付できることが多いです。ただし、確実に時間を確保したい場合は予約制の寺社を選ぶと安心です。
小さな子ども連れの場合は、予約制の寺社がおすすめ。待ち時間が読めない当日受付だと、子どもがぐずってしまう可能性があります。予約しておけば、時間を区切って効率的に祈祷を受けられます。
仕事が忙しく時間が読めない人は、予約不要の寺社が便利です。急に時間が空いたときにふらっと立ち寄れるのが大きなメリット。ただし、遅刻や時間変更の心配がないため、気軽に参拝できます。
混雑期(正月・節分)に行きたい人は、必ず事前に予約状況を確認しましょう。この時期は予約制に切り替わる寺社も多く、予約なしで行くと長時間待たされる可能性が高くなります。
自分の状況に合わせて、最適な参拝スタイルを選んでみてください!
厄除け祈祷の予約方法まとめ|電話・Web・当日受付・郵送の違いと選び方
厄除け祈祷の予約方法には、いくつかの選択肢があります。
それぞれの方法には特徴があるため、自分に合ったやり方を選ぶことが大切です。
電話予約のやり方|伝える内容・会話例・当日の流れ
電話予約は、最もオーソドックスな予約方法です。
神社やお寺に直接電話をかけて、祈祷の予約を取ります。受付時間は午前9時から午後5時までとしている寺社が多いため、この時間帯に連絡してみましょう。
電話で伝える内容は、以下の通りです。
まず、厄除け祈祷を受けたい旨を伝えます。次に、希望日時を提示し、参拝人数を告げてください。さらに、代表者の氏名と連絡先を伝えれば、基本的な予約は完了です。
会話例を挙げると、「1月15日の午前10時頃に厄除け祈祷をお願いしたいのですが、可能でしょうか」と尋ねるのが自然な流れ。神社側が空き状況を確認し、可能であれば予約確定となります。
当日は、予約時間の10分から15分前には到着しておくことをおすすめします!
受付で予約した旨を伝えれば、スムーズに案内してもらえます。
Web予約(公式フォーム・外部予約サイト)の手順と注意点
最近では、Web予約に対応している神社やお寺も増えてきました。
公式サイトに予約フォームが設置されているケースが多く、24時間いつでも予約できるのが大きなメリットです。
Web予約の手順は、まず神社やお寺の公式サイトにアクセスします。祈祷・予約のページから、希望日時を選択し、氏名・住所・連絡先などの必要事項を入力していきます。願意(厄除けなど)を選択し、人数を入力したら、確認画面で内容をチェックして送信してください。
注意点としては、予約確定メールが届くまでは正式な予約とならないこと。送信後、必ずメールボックスを確認し、予約確定の連絡を受け取りましょう。
また、一部の神社では外部予約サイトを利用しているケースもあります。
この場合、サイトの利用規約を確認し、指定された手順に従って予約を進めていきます。
Web予約は便利ですが、インターネット環境が必要になるため、スマートフォンやパソコンを使い慣れていない方には電話予約のほうがおすすめです。
当日受付での申し込み方法|受付時間・混雑回避のコツ
予約不要の神社やお寺では、当日受付で祈祷を申し込めます。
到着したら、まず受付所(社務所や本堂受付)を探しましょう。受付で申込用紙に必要事項を記入し、初穂料を納めれば手続き完了です。
受付時間は午前8時から午後3時30分頃までとしている寺社が多いですが、神社によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
混雑を回避するコツは、時間帯の選び方にあります。
午前中の早い時間(8時から10時頃)や、平日の昼過ぎ(13時から15時頃)は比較的空いている傾向があります。逆に、土日祝日の午前中や、正月・節分の時期は非常に混雑するため、長時間待つ覚悟が必要です。
当日受付の場合、祈祷が始まるまでに30分から1時間程度待つことも珍しくありません。特に繁忙期は2時間以上待つケースもあるため、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします!
郵送祈祷・オンライン祈祷の申し込み方|申込書の書き方・必要事項
遠方に住んでいる方や、どうしても参拝できない事情がある方には、郵送祈祷やオンライン祈祷という選択肢もあります。
郵送祈祷の場合、まず神社やお寺の公式サイトから申込書をダウンロードします。申込書には、氏名・生年月日・住所・願意などを記入し、初穂料を現金書留で送付してください。
川崎大師や神田明神など、郵送祈祷に対応している寺社では、申込書到着後に祈祷を執り行い、お札やお守りを自宅まで送ってくれます。お札の到着までには1週間から2週間程度かかることが多いため、余裕を持って申し込みましょう。
オンライン祈祷は、Zoomなどのビデオ通話アプリを使って、自宅からリアルタイムで祈祷に参加できるサービスです。
新型コロナウイルスの影響で導入する寺社が増えてきており、遠方の方や体調が優れない方にとって便利な選択肢となっています。オンライン祈祷を希望する場合は、事前にメールや電話で日程を調整し、当日はビデオ通話で祈祷の様子を視聴する形になります。
ただし、参拝記念品は郵送でも受け取れないケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
結局どれが一番良い?4つの予約方法のメリット・デメリット比較表
それぞれの予約方法には、一長一短があります。
電話予約のメリットは、直接話せるため不明点をその場で確認できること。予約の確実性が高く、高齢の方でも利用しやすいのが特徴です。一方、受付時間内に電話する必要があり、混雑時は電話が繋がりにくいこともあります。
Web予約のメリットは、24時間いつでも予約できる利便性。仕事や家事の合間にサクッと予約できるのが魅力です。デメリットとしては、対応していない寺社も多く、インターネット環境が必要になります。
当日受付のメリットは、予約の手間がかからず、思い立ったときに参拝できること。スケジュール調整が不要で、気軽に立ち寄れます。デメリットは、混雑時に長時間待つ可能性があること、また時間が読めないため予定が立てにくい点です。
郵送・オンライン祈祷のメリットは、遠方からでも祈祷を受けられること。体調不良や多忙で直接参拝できない方にとって貴重な選択肢となります。デメリットは、直接参拝する臨場感が得られないこと、また参拝記念品が限られる場合があることです。
自分の状況や優先順位に合わせて、最適な方法を選んでみてください!
厄除け祈祷の当日の流れ|受付〜祈祷〜授与品まで完全ナビゲート
予約や申し込みが済んだら、次は当日の流れを把握しておきましょう。
初めての方でも安心して参拝できるよう、詳しくお伝えしていきます。
受付の流れ|申込書に記入する内容(住所・生年月日・願意)
神社やお寺に到着したら、まず手水舎で手と口を清めます。
その後、受付所(社務所や本堂受付)へ向かいましょう。受付では、申込用紙が用意されているため、必要事項を記入していきます。
記入する内容は、住所・氏名・生年月日・願意(厄除けなど)が基本です。
生年月日は数え年を記入する場合が多いため、事前に確認しておくとスムーズです。数え年は、満年齢に誕生日前なら2歳、誕生日後なら1歳を足した年齢になります。
願意は「厄除け」「厄払い」のほか、「家内安全」「身体健全」なども選択できます。複数の願意を記入できる寺社もあるため、希望がある場合は遠慮なく書き込んでください。
申込用紙を記入したら、初穂料を添えて受付に提出します。
初穂料は、のし袋に包んで渡すのが正式なマナーですが、神社によっては現金でも受け取ってくれるケースがあります。事前に確認しておくと安心です!
祈祷前の待ち時間の目安|混雑期と通常期の違い
受付が済むと、祈祷が始まるまで待機することになります。
待ち時間は、時期や神社の規模によって大きく異なります。
通常期(4月から12月の平日)であれば、10分から30分程度で案内されることが多いです。参拝者が少ない時間帯なら、ほとんど待たずに祈祷を受けられることもあります。
一方、混雑期(正月三が日、1月中、節分前後)は、1時間から2時間以上待つこともあります。特に正月の初詣シーズンは非常に混雑するため、長時間の待機を覚悟しておく必要があります。
待合所が用意されている寺社では、座って待つことができますが、混雑時は立って待つ場合もあるため、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。
また、冬場は待合所でも寒さを感じることがあるため、コートやカイロを持参しておくと安心です。
待ち時間を有効活用したい方は、境内を散策したり、お守りを授与していただいたりするのも良いでしょう!
祈祷の内容と所要時間|よくある流れをステップ化
いよいよ祈祷が始まります。
祈祷の流れは、神社とお寺で多少異なりますが、基本的な構成は似ています。
神社の場合、まず修祓(しゅばつ)と呼ばれるお祓いから始まります。神職が祓詞を読み上げ、大麻(おおぬさ)で参拝者を清めていきます。この間、頭を軽く下げて静かに待ちましょう。
次に、祝詞奏上が行われます。神職が厄除けの祝詞を読み上げる間も、頭を下げて聞いてください。
そして、玉串奉奠(たまぐしほうてん)に移ります。榊の枝に紙垂をつけた玉串を神前にお供えし、二礼二拍手一礼で拝礼します。
お寺の場合は、護摩祈祷が中心となります。護摩木に願いを託し、大導師が火を灯して煩悩を焼き清めていきます。読経の間は、静かに手を合わせて祈りましょう。
祈祷の所要時間は、20分から40分程度が一般的です。混雑時は複数組を同時に祈祷するため、やや長くなることもあります。
祈祷中は正座で座ることが多いため、足が痺れやすい方は事前にストレッチしておくと良いでしょう!
終了後の授与品の受け取り方|お札・お守りの扱い方
祈祷が終わると、お札やお守りなどの授与品を受け取ります。
神社では「お護摩札」「厄除け守」などが、お寺では「御護摩札」「御守」などが授与されます。初穂料の金額によって、お札のサイズや授与品の内容が変わる寺社もあります。
授与品を受け取る際は、両手で丁寧に受け取りましょう。
お札は神様や仏様の分身とされているため、大切に扱うことが重要です。受け取ったお札は、むき出しで持ち帰るのは避け、紙袋や大きめの鞄に入れて持ち帰ってください。
自宅に戻ったら、お札は神棚に、神棚がない場合は目線より高い清浄な場所にお祀りします。お札の表面は南または東を向けるのが望ましいとされています。
お守りは、普段持ち歩く鞄などに入れて身につけましょう。
また、御神酒や御下がり(御神供)が授与された場合は、家族みんなでいただくことで、神様のご加護を分け合うことができます!
子ども連れ・高齢者連れでの注意点(移動・待機場所など)
小さな子どもや高齢者を連れて参拝する場合は、いくつか注意点があります。
まず、境内は段差や階段が多いため、ベビーカーや車椅子での移動が困難な場合があります。事前に神社やお寺に問い合わせて、バリアフリー対応の有無を確認しておきましょう。
待ち時間が長くなる可能性があるため、子どもが飽きないよう、静かに遊べるおもちゃや絵本を持参すると良いです。ただし、境内では大声を出したり走り回ったりしないよう、保護者がしっかりと見守ってください。
祈祷中は、子どもがぐずってしまうこともあります。
その際は、無理に留まらず、一時的に外に出て落ち着かせることも検討してください。神社やお寺の方々も理解を示してくれることが多いため、遠慮なく相談してみましょう。
高齢者連れの場合は、座って待てる場所があるか確認しておくと安心です。また、祈祷中の正座が難しい場合は、椅子席を用意してくれる寺社もあるため、受付時に相談してみてください。
家族全員が安心して参拝できるよう、事前の準備と確認が大切です!
写真撮影・スマホの扱い|許可される場所/NGの場面
境内での写真撮影は、基本的に許可されているケースが多いです。
ただし、撮影可能な場所と禁止されている場所があるため、注意が必要です。
一般的に、境内の風景や建物外観の撮影は問題ありません。鳥居や手水舎、社殿の外観などは、記念撮影スポットとして人気があります。
一方で、祈祷中の撮影は厳禁です。神聖な儀式の最中に写真を撮ったり、スマホを操作したりすることは、神様や仏様に対して失礼にあたります。祈祷中は、スマホの電源を切るかマナーモードに設定しておきましょう。
また、本殿内部や御神体の撮影が禁止されている寺社も多いです。
「撮影禁止」の表示がある場所では、必ず指示に従ってください。迷った場合は、神社やお寺の方に確認してから撮影することをおすすめします。
SNSへの投稿も、マナーを守って行いましょう。他の参拝者が写り込んでしまった場合は、顔が判別できないよう加工するなど、プライバシーに配慮することが大切です!
費用はいくら?服装は?持ち物は?——初めてでも恥をかかない”祈祷の基本マナー”
厄除け祈祷を受ける際、気になるのが費用や服装などのマナーです。
ここでは、初めての方でも安心して参拝できるよう、基本的なマナーをお伝えしていきます。
初穂料・御布施の相場|5,000円〜10,000円の理由と金額の決め方
厄除け祈祷の費用は、「初穂料」(神社の場合)または「祈祷料」「御布施」(お寺の場合)として納めます。
相場は、5,000円から10,000円程度が一般的です。
なぜこの金額なのかというと、祈祷にかかる時間や手間、授与されるお札やお守りの内容などを考慮して設定されているからです。また、多くの寺社では複数の金額プランを用意しており、3,000円、5,000円、7,000円、10,000円といった選択肢から選べるようになっています。
金額によって祈祷の内容が変わることはありませんが、お札のサイズや授与品の内容が異なる場合があります。
たとえば、5,000円ならお札とお守り、10,000円ならお札・お守り・御神酒・お菓子といった具合です。ただし、金額が高いからといってご利益が増すわけではないため、自分の気持ちと財布に合わせて決めてください。
「お気持ちで」と言われた場合は、相場である5,000円を包むのが無難です。
また、縁起の悪い「4」や「9」の金額は避け、切りの良い金額にしましょう!
のし袋の種類と書き方|表書き・名前・中袋の書き方まで解説
初穂料をのし袋に包む際は、いくつかのマナーがあります。
まず、のし袋は紅白の水引で蝶結びのものを選びましょう。蝶結びは何度あっても良いお祝い事に使われる結び方で、厄除け祈祷にも適しています。
表書きの上段には、神社の場合「御初穂料」または「初穂料」と書きます。お寺の場合は「御布施」または「祈祷料」と書いてください。ただし、お寺によっては「初穂料」でも問題ない場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
下段には、厄除け祈祷を受ける方の氏名をフルネームで書きます。
文字の大きさは、上段の表書きよりやや小さめにするのがポイントです。筆や筆ペンで書くのが望ましいですが、サインペンでも構いません。ただし、弔事用の薄墨は使わないよう注意してください。
中袋がある場合は、表面に金額を旧字体で縦書きします。
たとえば、5,000円なら「金伍阡圓」、10,000円なら「金壱萬圓」と記入します。裏面の左下には、住所と氏名を縦書きで記載してください。
中袋がない場合は、のし袋の裏側に金額・住所・氏名を記入しましょう。
お札は、人物の顔が描かれている面を表にして、中袋に入れてください!
服装の正解|普段着でOKなライン・避けるべきNG例
厄除け祈祷を受ける際の服装は、特に厳格な決まりはありません。
しかし、神様や仏様の前に出る儀式ですから、ある程度の配慮は必要です。
普段着でも問題ありませんが、清潔感があり、落ち着いた色合いの服装を選びましょう。男性なら、紺や黒のスーツ、ジャケットスタイルがベスト。カジュアルな服装でも、襟付きのシャツにチノパンなどであれば失礼にあたりません。
女性は、落ち着いた色のスーツやワンピース、ブラウスにスカートなどが適しています。パンツスタイルでも問題ありませんが、あまりにもカジュアルすぎるジーンズは避けたほうが良いでしょう。
避けるべきNG例としては、以下のような服装が挙げられます。
まず、露出の多い服装はNG。タンクトップやミニスカート、ショートパンツなどは避けてください。また、派手すぎる色や柄、ダメージジーンズなども好ましくありません。
サンダルやビーチサンダル、スリッパなどのラフすぎる履物も控えましょう。祈祷中は靴を脱ぐことが多いため、靴下やストッキングは必ず着用してください。素足での参拝はマナー違反となります。
清潔感と敬意を持った服装を心がければ、安心して参拝できます!
冬の祈祷で迷いやすい「コートの扱い方」
冬場の参拝で気になるのが、コートの扱い方です。
基本的に、社殿に上がる前にコートは脱いでおくのがマナーとされています。
境内を歩いているときはコートを着ていても構いませんが、本殿や拝殿に上がる際は、脱いでから上がるようにしましょう。脱いだコートは、腕にかけるか、持参した大きめの鞄に入れてください。
ただし、待合所で待っている間は寒さ対策が必要です。
冬場の境内は暖房が効いていないことも多いため、コートを着て待つことは問題ありません。祈祷が始まる直前にコートを脱げば大丈夫です。
マフラーや手袋も、祈祷中は外しておきましょう。
帽子も同様に、社殿に上がる前に脱ぐのがマナーです。脱いだ帽子やマフラーは、コートと一緒に持っておくか、鞄にしまってください。
寒さ対策として、コートの下に暖かいインナーを着込んでおくことをおすすめします。また、カイロを持参しておくと、待ち時間の寒さを和らげられます!
持ち物チェックリスト(当日困らない準備)
厄除け祈祷当日に持っていくべきものをまとめました。
まず、初穂料は必須です。のし袋に包んで持参するか、現金で用意しておきましょう。
次に、身分証明書があると安心です。受付で本人確認を求められるケースは少ないですが、念のため持っておくと良いでしょう。
お札やお守りを入れる紙袋または大きめの鞄も用意してください。授与品をむき出しで持ち帰るのはマナー違反ですから、事前に準備しておきましょう。
ハンカチやティッシュは、手水で手を清めた後に使います。冬場はカイロがあると、待ち時間の寒さ対策になります。
また、スマホや携帯電話は、祈祷中にマナーモードまたは電源オフにする必要があるため、事前に設定を確認しておいてください。
小さな子どもを連れて行く場合は、静かに遊べるおもちゃや絵本、おやつなどがあると便利です。
高齢者を連れて行く場合は、座布団や携帯用の椅子を持参すると、待ち時間が楽になります!
予約に遅れる・行けなくなったときのマナーと対応
予約していた時間に遅れてしまいそうなとき、または急に行けなくなったときは、必ず神社やお寺に連絡しましょう。
遅刻しそうな場合は、できるだけ早めに電話で連絡してください。
「予約していた○○ですが、交通機関の遅れで10分ほど遅れそうです」と伝えれば、対応してもらえることが多いです。ただし、大幅に遅れる場合は、別の時間帯に変更してもらうか、当日受付に切り替えることも検討しましょう。
行けなくなった場合も、早めの連絡が肝心です。
「予約していた○○ですが、体調不良により本日の参拝が難しくなりました。申し訳ございません」と謝罪し、可能であれば別の日に変更できるか相談してみてください。
無断キャンセルは、神社やお寺に迷惑をかけるだけでなく、他の参拝希望者の機会を奪うことにもなります。どんな理由であれ、連絡を入れることがマナーです。
誠実な対応を心がければ、神社やお寺の方々も快く対応してくれます!
厄除け祈祷はいつ受ける?2026年の厄年早見表とベストな時期・日取りの選び方
厄除け祈祷を受けるタイミングも重要なポイントです。
ここでは、2026年の厄年に該当する方と、最適な時期についてお伝えしていきます。
2026年(令和8年)男女別の厄年早見表
2026年に厄年を迎える方は、以下の通りです。
女性の場合、前厄は2008年(平成20年)・1995年(平成7年)・1991年(平成3年)・1967年(昭和42年)生まれの方。本厄は2007年(平成19年)・1994年(平成6年)・1990年(平成2年)・1966年(昭和41年)生まれの方です。後厄は2006年(平成18年)・1993年(平成5年)・1989年(平成元年)・1965年(昭和40年)生まれの方が該当します。
特に女性の33歳は大厄とされているため、1994年生まれの方は特に注意が必要です。
男性の場合、前厄は2003年(平成15年)・1986年(昭和61年)・1967年(昭和42年)生まれの方。本厄は2002年(平成14年)・1985年(昭和60年)・1966年(昭和41年)生まれの方です。後厄は2001年(平成13年)・1984年(昭和59年)・1965年(昭和40年)生まれの方が該当します。
男性の42歳は大厄とされているため、1985年生まれの方は特に気をつけましょう。
また、数え年で13歳(平成26年生まれ)の男女も厄年にあたるとされています!
前厄・本厄・後厄の違いと気をつけるポイント
厄年は、前厄・本厄・後厄の3年間にわたって続きます。
前厄は「厄入り」とも呼ばれ、厄の前兆が現れる年とされています。まだ本格的な厄ではありませんが、油断せず慎重に過ごすことが大切です。この時期から厄除け祈祷を受ける方も多くいます。
本厄は、厄年の中心となる年です。
最も災厄が起こりやすい時期とされているため、厄除け祈祷を受けることを強くおすすめします。特に男性42歳、女性33歳の大厄は、より一層の注意が必要です。
後厄は「厄晴れ」とも呼ばれ、厄が徐々に薄れていく年とされています。しかし、完全に厄が去ったわけではないため、気を抜かず過ごしましょう。後厄でも厄除け祈祷を受けることができます。
前厄・本厄・後厄の3年間すべてで厄除け祈祷を受ける方も多いです。
毎年祈祷を受けることで、より確実に厄を払い、安心して過ごすことができます!
厄除けに最適な時期|年始〜節分が多い理由
厄除け祈祷を受ける時期として、最も一般的なのが元旦から節分(2月3日頃)までの期間です。
なぜこの時期が多いのかというと、厄年は数え年で数えるため、1月1日から新しい厄年が始まるからです。
旧暦では、立春(2月4日頃)が1年の始まりとされていました。そのため、「厄を落としてから新年を迎えたい」という考え方から、立春の前日である節分までに厄除けを受ける習慣が生まれたとされています。
また、正月は神様の力が最も強いとされる時期でもあります。
初詣と合わせて厄除け祈祷を受けることで、より大きなご利益が期待できるという考え方もあります。実際、多くの神社やお寺では、年明けとともに「厄除祈願祭」を開催し、多くの参拝者を受け入れています。
ただし、この時期は非常に混雑するため、長時間待つ覚悟が必要です。
混雑を避けたい方は、1月中旬や節分明けに訪れるのも良いでしょう!
誕生日・転職・出産前など「人生の節目」で受けるのもOK
厄除け祈祷は、必ずしも正月や節分に受ける必要はありません。
実は、1年を通していつでも祈祷を受けることができます。
誕生日を迎えるタイミングで厄除けを受ける方も多いです。数え年で厄年に入るのは1月1日ですが、満年齢の誕生日に合わせて祈祷を受けることで、より実感を持って厄除けに臨めます。
転職や就職、結婚、出産など、人生の大きな節目を迎える前に厄除けを受けるのも良い選択です。
新しいスタートを切る前に、身を清めて気持ちを新たにすることができます。特に厄年に転職や結婚を控えている方は、事前に厄除けを受けておくと安心です。
また、「最近良くないことが続いている」と感じたときも、厄除け祈祷を受けるタイミングです。
厄年でなくても、厄除けや厄払いは受けられます。不安を感じたときが、最適なタイミングと言えるでしょう!
一粒万倍日・天赦日など”縁起の良い日”との組み合わせ方
厄除け祈祷を受ける日取りを選ぶ際、縁起の良い吉日を選ぶのもおすすめです。
一粒万倍日は、「一粒の籾が万倍にも実る」という意味の吉日です。何か新しいことを始めるのに最適な日とされているため、厄除け祈祷を受けるのにもふさわしい日と言えます。
天赦日は、「天が万物の罪を赦す日」とされる最高の吉日です。年に数回しかない貴重な日で、この日に厄除けを受ければ、より大きなご利益が期待できるでしょう。
大安も、「大いに安し」という意味の吉日です。
お祝い事や門出に適した日とされているため、厄除け祈祷を受けるのにも適しています。
2026年3月5日(木)は、天赦日・一粒万倍日・大安・寅の日が重なる最強開運日です。
このような特別な日を狙って祈祷を受けるのも良いでしょう。ただし、吉日は混雑する傾向があるため、予約が必要な神社では早めに連絡しておくことをおすすめします!
混雑を避けたい人のための「おすすめ日程」
混雑を避けて、ゆっくりと厄除け祈祷を受けたい方もいるでしょう。
そんな方におすすめの日程をご紹介します。
まず、平日の午前中が狙い目です。特に1月中旬以降の平日なら、正月の混雑も落ち着いているため、スムーズに祈祷を受けられます。午前9時から10時頃に到着すれば、ほとんど待たずに案内されることも多いです。
4月から12月の平日も、比較的空いています。
節分を過ぎると、厄除け祈祷の参拝者は一気に減少します。この時期なら、自分のペースでじっくりと祈祷を受けられるでしょう。
雨の日も穴場です。天候が悪いと参拝者が減るため、混雑を避けたい方には好都合。ただし、足元が滑りやすくなるため、歩きやすい靴と雨具を忘れずに持参してください。
逆に避けるべき日は、正月三が日、成人の日を含む三連休、節分前後の週末です。
これらの時期は大変混雑するため、長時間待つ覚悟が必要になります!
どの神社・お寺を選べばいい?厄除けに強い寺社の選び方と失敗しないチェックポイント
厄除け祈祷を受ける神社やお寺を選ぶのも、重要なポイントです。
ここでは、自分に合った寺社の選び方をお伝えしていきます。
神社とお寺、どちらでも厄除けOKな理由(歴史と違いを簡潔に)
厄除けは、神社でもお寺でも受けることができます。
神社で行われるのは「厄払い」と呼ばれ、すでに降りかかっている厄を払い落とす意味合いがあります。神職が祝詞を読み上げ、大麻でお祓いをする形式が一般的です。
お寺で行われるのは「厄除け」と呼ばれ、災厄が近づかないよう予防する意味合いがあります。護摩祈祷を通じて、煩悩を焼き清めるのが特徴です。
どちらを選んでも効果に差はなく、目的はともに「災厄から身を守る」ことにあります。
先祖代々の信仰がある場合は、それに従うのが一般的です。仏教なら菩提寺、神道なら氏神様という選び方もあります。
ただし、特に信仰がない場合は、自分が行きやすい場所や、雰囲気が気に入った寺社を選んでも全く問題ありません。
厄除けと厄払い、両方受けることも可能です。神様と仏様の両方からご加護を受けることは、罰当たりではないため、安心して選んでください!
有名な厄除け寺・神社の特徴(川崎大師・佐野厄除大師など)
厄除けで有名な寺社をいくつかご紹介します。
川崎大師は、神奈川県川崎市にある真言宗の大本山です。関東厄除け三大師の一つとして知られ、年間約300万人もの参拝者が訪れます。予約不要で、毎日午前6時から午後6時まで祈祷を受け付けています。初詣の時期は特に混雑しますが、アクセスも良好で参拝しやすいのが特徴です。
佐野厄除大師は、栃木県佐野市にある天台宗の寺院です。
元三慈恵大師を祀っており、厄除け・方位除けで有名。予約不要で1年中祈祷を受けられ、当日でもすぐに対応してもらえます。関東の三大師の一つとされ、正月には100万人以上が訪れる人気の寺院です。
成田山新勝寺は、千葉県成田市にある真言宗の大本山です。
厄除けのご利益で知られ、予約不要で午前8時から午後3時30分まで祈祷を受け付けています。成田空港に近く、遠方からの参拝者も多いのが特徴です。
これらの有名寺社は、実績と歴史があるため、安心して祈祷を受けられます!
地元の氏神様で受けるメリットと選び方
有名な寺社に行くのも良いですが、地元の氏神様で厄除けを受けるメリットも大きいです。
氏神様とは、住んでいる地域を守る神様のことです。
地元の神社なら、移動距離が短く、気軽に参拝できます。小さな子どもや高齢者を連れて行く場合も、負担が少なくて済みます。また、地元の神社は比較的小規模なため、1組ずつ丁寧に祈祷してもらえることが多いです。
氏神様を調べる方法は、いくつかあります。
まず、各都道府県の神社庁に問い合わせる方法。住所を伝えれば、氏神様を教えてもらえます。また、地元の自治会や町内会に尋ねる方法もあります。近所の神社に直接訪れて、「この地域の氏神様はどちらですか」と尋ねるのも良いでしょう。
地元の神社で厄除けを受けることで、日常的にお参りしやすくなります。
困ったときや感謝したいときに、気軽に足を運べる「マイ神社」を持つことは、心の拠り所になります!
迷ったらここを確認!寺社選びのチェック項目(アクセス・受付時間・予約要否)
寺社を選ぶ際に確認すべきポイントをまとめました。
まず、アクセスの良さは重要です。自宅や職場から近い場所、または公共交通機関でアクセスしやすい場所を選びましょう。駐車場の有無も確認しておくと安心です。
受付時間も事前にチェックしてください。
多くの寺社は午前9時から午後4時頃まで受付していますが、神社によって異なります。遠方から訪れる場合は、到着時間に間に合うか確認しておきましょう。
予約の要否も必ず確認してください。予約制の神社に予約なしで行っても、祈祷を受けられない可能性があります。公式サイトや電話で事前に確認しておくことをおすすめします。
初穂料の金額も確認しておくと良いです。
寺社によって3,000円から30,000円まで幅があるため、自分の予算に合った場所を選びましょう。また、のし袋が必要かどうかも確認しておくと、当日慌てずに済みます。
これらのポイントを確認すれば、自分に合った寺社を見つけられます!
子ども連れ・家族で行く場合の注意点と選び方
家族で厄除け祈祷に行く場合、いくつか注意点があります。
まず、バリアフリー対応の有無を確認しましょう。ベビーカーや車椅子でも移動しやすいか、段差や階段が多くないかをチェックしてください。事前に電話で問い合わせておくと安心です。
授乳室やおむつ替えスペースがあるかも重要なポイントです。
小さな赤ちゃんを連れて行く場合、これらの設備が整っている寺社を選ぶと便利です。また、待合所が広く、座って待てるスペースがある寺社もおすすめです。
子ども連れの場合、祈祷時間が短い寺社を選ぶのも一つの方法です。
20分程度で終わる祈祷なら、子どもも飽きずに参加できるでしょう。また、境内に遊具や広場がある神社なら、待ち時間に子どもを遊ばせることもできます。
家族全員で祈祷を受ける場合は、初穂料が人数分必要かどうかも確認してください。
一つの初穂料で家族全員の祈祷を受けられる寺社もあれば、人数分必要な寺社もあります!
まとめ
厄除け祈祷の予約方法について、電話・Web・当日受付・郵送の違いから、当日の流れ、マナー、費用まで詳しくお伝えしてきました。
予約が必要な神社と不要な神社があるため、事前に確認することが大切です。また、自分の状況に合わせて、最適な予約方法を選びましょう。
初穂料の相場は5,000円から10,000円程度で、服装は清潔感のある落ち着いたスタイルが望ましいです。
厄除け祈祷を受ける時期は、年始から節分までが一般的ですが、1年を通していつでも受けられます。自分のタイミングで、無理なく参拝することが何より大切です。
2026年に厄年を迎える方も、そうでない方も、厄除け祈祷を通じて心身を清め、安心して1年を過ごしていきましょう!





