「先勝の日に予定があるけど、午前と午後どっちが良いんだろう……」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

結婚式や入籍、引っ越しなど大切なイベントの日取りを決めるとき、六曜が気になりますよね。
特に先勝は「午前が吉・午後が凶」と言われていますが、具体的に何時までが午前なのか、午後の時間帯はどうすればいいのか、わからないことも多いはずです。

この記事では先勝の午前・午後の境界線となる「14時」の意味や、時間帯別の判断ガイド、結婚式や入籍など用途別のベストタイミングをお伝えしていきます。

先勝の日を上手に活用して、気持ちよくイベントを迎えていきましょう!

【結論】先勝は”午前が吉・午後は凶”。何時までが午前?→14時が目安です

先勝の日は午前中が吉、午後が凶とされています。
ただし、ここで注意したいのが「午前」の定義です。

私たちが普段使う「午前」は正午12時までを指しますが、六曜における午前は異なります。
実は六曜では14時までが午前の扱いとなっているのです。

つまり、先勝の日に大切な予定を入れるなら14時までに始めることをおすすめします。
14時を過ぎると凶の時間帯に入ってしまうため、気にする方は午前中の早い時間帯を選ぶと安心でしょう。

先勝の意味と読み方(先んずれば勝つ=先に動けば吉)

先勝は「せんしょう」または「せんかち」「さきかち」と読みます。

どの読み方でも間違いではありません。

この日は「先んずれば即ち勝つ」という意味を持っています。
何事も早めに行動すると良い結果につながる日とされているため、急ぎの用事や勝負事に向いているとされてきました。

六曜の中では大安、友引に次いで3番目に縁起が良い日です。
午前中に物事を始めれば吉を招くという考え方から、結婚式や入籍、契約ごとなどのスタート時刻として選ばれることも多くあります。

六曜における「午前=14時まで」の理由

なぜ六曜では14時までが午前なのでしょうか。

実はこれには歴史的な背景があります。

六曜は中国から伝わった暦注で、14世紀頃の鎌倉時代に日本に伝来しました。
当時の時刻の数え方では、日の出から日没までを昼、日没から日の出までを夜と考えていたのです。

現代の時間感覚とは異なり、日の出を起点として時刻を区切っていたため、午前という概念も現在とはズレが生じています。
こうした名残から、六曜では14時までを午前の吉時間として扱うようになったのです。

ちなみに、一般的な生活では正午12時までを午前としていますよね。
しかし先勝を気にする場合は、六曜のルールに従って14時を境界線として考えることが大切です。

14〜18時が凶とされる時間帯|なぜ悪いとされるのか

先勝の日は14時から18時頃までが凶の時間帯とされています。

この時間帯に大切な用事を始めるのは避けたほうが無難でしょう。

なぜこの時間帯が凶なのかというと、先勝の「先に動けば勝つ」という意味が逆転してしまうからです。
14時以降は後手に回る時間帯とされ、物事がうまく進みにくいと考えられてきました。

特に結婚式や入籍、契約、引っ越しなど人生の節目となる出来事は、この時間帯のスタートを避ける方が多い傾向にあります。
もちろん絶対的なルールではありませんが、縁起を気にする方や家族・親族の意向を尊重したい場合は、14〜18時の開始は控えめにしておくと安心です。

18時以降は気にしなくてOKという説がある理由

実は18時以降については「再び吉に転じる」という説も存在します。

これは六曜の時間の流れに関する解釈の一つです。

先勝の凶の時間帯は14〜18時とされており、18時を過ぎればその影響が弱まると考える人もいます。
そのため、どうしても午前中に予定が組めない場合は、18時以降にスタートするという選択肢も検討できるでしょう。

ただし、この説については六曜の解釈によって意見が分かれます。
18時以降を吉と捉える考え方もあれば、終日午後は凶と考える人もいるため、周囲の意向も確認しておくと良いかもしれません。

婚姻届の時間外受付など、18時以降に手続きを行うことで縁起を担ぐ方もいらっしゃいます。
自分たちがどの解釈を選ぶか、柔軟に判断してみてください。

【最初に知っておきたい】”開始時間が大事”という六曜の基本ルール

先勝の日に覚えておきたい大切なルールがあります。

それは「開始時間」が最も重要だということです。

例えば結婚式を午前中に始めた場合、披露宴が午後にまたがっても問題ないとされています。
つまり、スタート時刻が吉の時間帯であれば、終了時刻が凶の時間帯に入っても縁起は悪くならないという考え方です。

これは契約や引っ越しなども同様で、作業開始が14時前であれば、その後の作業が午後に及んでも良いとされています。
逆に言えば、14時以降に開始すると凶の影響を受けてしまうため、スタート時刻には特に注意が必要です。

この「開始時間重視」のルールを理解しておけば、先勝の日の予定も立てやすくなるでしょう。
午前中にスタートさえ切れば、その後は気にせず進めていけるのです。

【時間帯で迷う人へ】13時開始・15時開始・18時以降など”よくあるケース別”の判断ガイド

先勝の日に予定を組むとき、「この時間帯は大丈夫かな?」と迷うことも多いですよね。

ここではよくある時間帯ごとに、判断の目安をご紹介していきます。

13:00開始は?→14時前のスタートなら基本OK

13時開始の予定は先勝の日でも問題ありません。

六曜では14時までが午前の扱いなので、13時スタートは吉の時間帯に含まれます。

例えば13時から結婚式や披露宴を始める場合、終了が15時や16時になったとしても、開始時刻が吉なので縁起は良いと考えられています。
同様に、13時から契約手続きや引っ越し作業を始めるのも適していると言えるでしょう。

13時台は「午後」という感覚があるため不安に思うかもしれませんが、六曜のルールでは吉時間内です。
自信を持って予定を組んでみてください。

14:00ちょうどは吉扱いか?ギリギリ判断の基準

14時ちょうどのスタートは判断が難しいところです。

一般的には「14時まで」という表現が使われるため、14時ジャストは微妙なラインと言えます。

厳密に言えば14時00分は午後の時間帯に入ると考える人が多いでしょう。
そのため、縁起を重視するなら13時台までに開始するほうが安心です。

ただし、14時ちょうどを「ギリギリセーフ」と捉える考え方もあります。
もし14時ジャストに予定が入っている場合は、少し早めの13時50分頃から始めるなど、工夫してみるのも一つの方法です。

結婚式場や役所での手続きなど、時間が決まっている場合は無理に変更する必要はありませんが、柔軟に調整できるなら13時台を選んでおくと良いでしょう。

15:00〜17:00開始は?→避けたほうが無難な理由

15時から17時の時間帯は、先勝の日では凶の真っ只中です。

この時間帯に重要な予定を始めるのは避けたほうが無難でしょう。

特に結婚式や入籍、契約、納車など、人生の節目となるイベントをこの時間帯に開始することは、縁起を気にする方にとっては望ましくありません。
家族や親族の中に六曜を重視する方がいる場合は、トラブルを避けるためにも別の時間帯を選ぶことをおすすめします。

もしどうしてもこの時間帯しか予定が取れない場合は、18時以降に変更できないか検討してみてください。
あるいは、先勝の日自体を避けて、大安や友引の日に変更するという選択肢もあります。

午前開始→終了が午後にまたぐ場合(結婚式・契約など)

午前中に開始した予定が午後にまたがる場合はどうでしょうか。

結論から言えば、これは全く問題ありません。

例えば11時に結婚式を始めて、披露宴が15時まで続く場合でも大丈夫です。
開始時刻が吉の時間帯であれば、その後の時間帯が凶であっても影響を受けないとされています。

これは契約の場合も同様で、午前中に契約書にサインをすれば、その後の説明や手続きが午後に及んでも問題ないでしょう。
引っ越しも、午前中に作業を開始すれば、荷物の搬入が午後になっても縁起は良いと考えられています。

大切なのは「いつ始めるか」という開始時刻です。
午前中のスタートさえ守れば、安心して予定を進めていけます。

18時以降の開始は”吉に戻る”説の扱い方

18時以降については、先ほども触れたように「吉に戻る」という説があります。

この説をどう扱うかは、個人の判断次第です。

18時以降なら婚姻届の時間外受付を利用したり、夜間に契約手続きを行ったりすることで、先勝の日を活用できるという考え方もあります。
実際に、18時以降に入籍手続きをする方も少なくありません。

ただし、この解釈については人によって意見が分かれます。
家族や親族の中に六曜を重視する方がいる場合は、事前に相談しておくと良いでしょう。

「18時以降なら大丈夫」という説を採用するかどうかは、周囲の理解も含めて判断してみてください。
自分たちが納得できる形で、先勝の日を上手に活用していきましょう。

オンライン手続き・郵送の書類は何時扱いになる?

最近はオンラインでの手続きや郵送での書類提出も増えていますよね。

こうした場合、時間帯はどう考えれば良いのでしょうか。

オンライン手続きの場合は、申し込みボタンを押した時刻や送信した時刻が基準になります。
先勝の日なら14時までに送信を完了させれば、吉の時間帯に手続きしたことになるでしょう。

郵送の場合は、ポストに投函した時刻や郵便局の窓口で受け付けてもらった時刻が基準です。
午前中に投函すれば、配達が午後になっても問題ないと考えられています。

ただし、これらはあくまで一般的な解釈です。
厳密なルールがあるわけではないので、気持ちの問題として捉えて良いでしょう。

【用途別】結婚式・入籍・引っ越し・契約・葬儀など「先勝の日に何を午前/午後にすべきか」完全ガイド

先勝の日には、用途によって最適な時間帯が異なります。

ここでは主要なイベントごとに、おすすめのタイミングをご紹介していきましょう。

結婚式・挙式・披露宴|午前開始なら安心・午後はどう考える?

結婚式は人生の一大イベントですよね。

先勝の日に挙式を行う場合、午前中の開始が基本です。

11時や12時に挙式を始めて、その後の披露宴が午後にかかっても全く問題ありません。
開始時刻が吉の時間帯であれば、終了時刻は気にしなくて大丈夫です。

13時開始の結婚式も、六曜のルールでは14時までが午前なので縁起は良いとされています。
ただし、参列者の中には「13時は午後」と感じる方もいるかもしれません。

午後スタートの結婚式については、15時や16時の開始は凶の時間帯に入ってしまいます。
どうしても午後しか予約が取れない場合は、先勝以外の日に変更することも検討してみてください。

先勝は大安や友引に比べて予約が取りやすく、費用も抑えられることがあります。
午前中のスタートさえ守れば、コストパフォーマンスの良い選択肢になるでしょう。

婚姻届の提出|14時まで or 18時以降の”時間外受付”という選択肢

入籍は二人の新しい人生のスタートです。

先勝の日に婚姻届を提出するなら、14時までに役所の窓口で受理してもらうのが理想的でしょう。

午前中に役所に行って手続きを済ませれば、確実に吉の時間帯での入籍となります。
書類に不備があった場合もその場で修正できるため、午前中の訪問は安心感もありますね。

一方、18時以降の時間外受付を利用するという方法もあります。
18時以降は吉に戻るという説を採用すれば、夜間に提出することで先勝の縁起を活かせるでしょう。

ただし時間外受付の場合、書類の確認は翌営業日になります。
不備があると受理されないため、事前に役所で書類チェックをしてもらっておくと安心です。

どちらの時間帯を選ぶかは、二人の都合と考え方次第です。
自分たちが納得できる方法で、大切な入籍日を迎えてみてください。

両家顔合わせの食事会|開始時間がすべてを左右する

両家顔合わせは結婚準備の重要なステップですよね。

先勝の日に顔合わせを行うなら、食事会の開始時間に注意しましょう。

11時や12時にスタートするランチタイムの顔合わせなら、先勝の吉時間にぴったりです。
会食が午後にかかっても、開始時刻が午前中なら問題ありません。

13時開始も六曜のルールでは吉時間内なので、ランチの予約が13時になっても大丈夫でしょう。
ただし、14時以降のスタートは避けたほうが無難です。

もし夕方からのディナータイムしか予約が取れない場合は、先勝以外の日に変更するか、18時以降のスタートを検討してみてください。
両家の親族が六曜を気にする場合は、事前に日程を相談しておくことをおすすめします。

引っ越し・契約・納車|午前をすすめられる理由

引っ越しや契約、納車なども人生の節目となる出来事です。

これらを先勝の日に行う場合、午前中が推奨されています。

引っ越しなら、業者の作業開始を午前中に設定しましょう。
9時や10時に作業を始めれば、荷物の搬入が午後にずれ込んでも縁起は良いとされています。

契約の場合も同様で、午前中に契約書にサインすることが大切です。
その後の説明や手続きが午後になっても、スタート時刻が吉なら問題ありません。

納車は午前中に行うメリットが他にもあります。
明るい時間帯なら車の傷や不具合を確認しやすく、実用的な面でも安心できるでしょう。

大安の日は引っ越し業者の予約が取りにくく、料金も高くなりがちです。
先勝の午前中を狙えば、コストを抑えながら縁起も担げるのでおすすめですよ。

商談・試験・面接・大事な予定のベスト時間帯

ビジネスシーンや就職活動でも、先勝の日を活用できます。

商談や試験、面接など勝負事には特に向いている日です。

商談は午前中にスタートすることで、「先んずれば勝つ」という先勝の意味を最大限に活かせるでしょう。
9時や10時に商談を始めれば、交渉も有利に進みやすいと考えられています。

試験や面接も、午前中の時間帯がおすすめです。
自分でスケジュールを選べる場合は、できるだけ早い時間帯を選んでみてください。

ただし、これらは縁起担ぎの一つに過ぎません。
大切なのは準備をしっかり行い、自信を持って臨むことです。

先勝の日を選ぶことで気持ちが前向きになるなら、それだけでも価値があるでしょう。
自分なりのジンクスとして活用してみてくださいね。

手術・検査|午前が良いといわれる理由と気にしなくてOKな範囲

医療行為については、六曜を気にする必要はほとんどありません。

ただし、気持ちの面で午前中を選ぶ方もいらっしゃいます。

手術や検査は医師のスケジュールや病院の都合で決まることが多いですよね。
その場合、無理に先勝の日を選んだり時間帯を変更したりする必要はありません。

もし自分で日程を選べる状況なら、先勝の午前中を選ぶことで気持ちが落ち着くという効果はあるでしょう。
精神的な安心感が得られるなら、それも一つの選択肢です。

ただし、医療は科学的な根拠に基づいて行われるものです。
六曜よりも、医師の技術や病院の設備を優先して判断してくださいね。

葬儀・法事・お墓参り|六曜と仏教は無関係という事実

葬儀や法事については、六曜との関係を正しく理解しておくことが大切です。

実は六曜と仏教は全く関係がありません。

「仏滅」や「友引」など仏教を連想させる言葉が使われていますが、これは後から当てられた漢字によるものです。
仏教の開祖である釈迦は占いを禁じており、浄土真宗では日の吉凶を選ぶことを否定的に捉えています。

したがって、先勝の日に葬儀を行っても全く問題ありません。
午前でも午後でも、時間帯を気にする必要はないのです。

ただし、慣習として友引の日に葬儀を避ける地域は多くあります。
これは「友を引く」という字面から、故人が友人をあの世に連れて行くと考えられてきたためです。

お墓参りや法事も同様で、六曜を気にする必要はありません。
大切なのは故人を偲ぶ気持ちであり、日の吉凶ではないのです。

【覚え方】先勝と先負の違いを一度で理解!「午前=先勝・午後=先負」のシンプル暗記術

先勝と先負は名前が似ていて混同しやすいですよね。

ここでは簡単に覚えられる方法をご紹介していきます。

先勝=午前吉・午後凶|語呂合わせで覚える方法

先勝を覚えるコツは「先に勝つ」というイメージです。

朝早く、先に動いた人が勝つ日だと考えましょう。

「先勝は先手必勝」と覚えておけば、午前中が吉だと自然に思い出せます。
早起きして行動する人が有利になる日、と考えれば分かりやすいでしょう。

また「午前の『前』が先勝の『先』」という覚え方もあります。
時間的に前の方、つまり午前中が吉の時間帯というわけです。

こうした語呂合わせやイメージを使えば、先勝の意味を忘れにくくなりますよ。
自分なりの覚え方を見つけてみてください。

先負=午前凶・午後吉|対になる覚え方

先負は先勝の反対だと覚えておきましょう。

「先んずれば即ち負ける」という意味で、急ぐことを避けるべき日です。

先勝が午前吉なら、先負は午前凶。
このように対で覚えておけば、間違えることはありません。

ただし先負の午後は「小吉」程度とされています。
特別に良い時間帯というわけではなく、午前よりはマシという程度です。

先負の日は控えめに過ごし、急ぎの用事は避けるのが基本ですよ。
午後に予定を入れるなら、落ち着いた内容の用事を選ぶと良いでしょう。

“先勝と先負をセットで覚える”図解イメージ

先勝と先負をセットで覚えると、さらに記憶に定着しやすくなります。

視覚的なイメージを使ってみましょう。

朝日が昇る午前中は「先勝」で明るく元気に動く時間。
夕日が沈む午後は「先負」でゆっくり控えめに過ごす時間。

こうしたイメージを持っておけば、どちらがどちらか迷うことはなくなります。
先勝は「先=前=午前」、先負は「負=後=午後」という連想でも良いでしょう。

カレンダーを見たときに、すぐに判断できるようになっておくと便利です。
大切な予定を立てるときに、慌てずに済みますよ。

【気にしすぎなくてOK】六曜は”宗教とは無関係の俗信”|神社・仏教の立場と上手な向き合い方

ここまで先勝について詳しくお伝えしてきましたが、実は六曜は宗教とは無関係です。

気にしすぎる必要はないというのが、神社や寺院の公式見解でもあります。

六曜は宗教行事と無関係|神社で採用されない理由

神社の祭事や参拝に、六曜は一切関係ありません。

これは多くの神社が公式に表明していることです。

六曜は14世紀頃に中国から伝わった占いの一種で、神道とは全く異なる起源を持っています。
明治時代には政府が「迷信である」として禁止したこともあるほどです。

神社の神様と六曜の吉凶は何の関係もないため、仏滅の日に参拝しても問題ありませんし、先勝の午後に祈願を受けても構いません。
神社側も「六曜を気にする必要はない」と説明していることが多いのです。

ただし、参拝者や結婚式の参列者の中に六曜を気にする方がいる場合、配慮として吉日を選ぶケースはあります。
これはあくまで慣習や気遣いであり、宗教的な意味はないのです。

仏教も六曜を採用していない理由(迷信の扱い)

仏教においても、六曜は正式には認められていません。

むしろ否定的に捉えている宗派が多いのです。

仏教の開祖である釈迦は占いを禁じており、「日の吉凶で物事を決めるべきではない」と説いています。
特に浄土真宗では、親鸞が日の吉凶を選ぶことを良くないと和讃で述べているほどです。

「仏滅」という言葉から仏教と関係があると思われがちですが、これは後世の当て字によるものです。
元々は「物滅」や「空亡」といった言葉だったとも言われています。

仏教では因果応報の考え方が基本であり、六曜のような暦注が直接的に運命を左右することはないとされています。
大切なのは自分の行いと心の持ち方であり、カレンダーの吉凶ではないのです。

“縁起よりも大事なこと”|家族の意向・予定・現実的な事情

六曜を気にしすぎると、かえって大切なことを見失ってしまうこともあります。

本当に優先すべきことは何でしょうか。

結婚式なら、二人と家族が納得できる日程かどうかが最も重要です。
遠方から来る親族の都合や、会場の空き状況、予算なども考慮しなければなりません。

引っ越しなら、賃貸契約の日程や仕事の都合を優先すべきでしょう。
六曜にこだわって引っ越しが遅れ、家賃を二重に払うことになっては本末転倒です。

契約や納車も同様で、相手方の都合やベストなタイミングを逃さないことが大切ですよね。
六曜はあくまで参考程度に留めて、現実的な判断を優先しましょう。

ただし、家族や親族の中に六曜を強く信じている方がいる場合は、その気持ちも尊重することが大切です。
みんなが気持ちよく参加できる日程を選ぶことが、何よりも縁起の良いことかもしれません。

どうしても午後しか空いていないときの心構え

現実問題として、先勝の午前中に予定が組めないこともありますよね。

そんなときは、どう考えれば良いのでしょうか。

まず覚えておきたいのは、六曜はあくまで俗信だということです。
科学的な根拠はなく、信じるかどうかは個人の自由なのです。

午後しか予定が取れない場合は、「自分たちは気にしない」と割り切ってしまうのも一つの方法でしょう。
大切なのは、その日を迎える自分たちの気持ちと準備です。

あるいは、18時以降のスタートに変更できないか検討してみてください。
18時以降を吉と捉える説もあるため、気持ちの面で楽になるかもしれません。

どうしても気になる場合は、日程自体を別の日に変更することも視野に入れましょう。
無理に先勝にこだわる必要はなく、自分たちが納得できる日を選べば良いのです。

【保存版】2026年の”先勝カレンダー”&先勝×一粒万倍日の重なり一覧

ここからは2026年の先勝の日を一覧でご紹介していきます。

大安や一粒万倍日と重なる特別な日もチェックしてみてください。

2026年の先勝の日一覧(1年分の早見表)

2026年の先勝の日を月ごとにまとめました。

予定を立てる際の参考にしてみてください。

【2026年1月】3日、9日、15日、20日、26日
【2026年2月】1日、11日、17日、23日
【2026年3月】1日、11日、17日、23日、29日
【2026年4月】4日、16日、22日、28日
【2026年5月】4日、16日、22日、28日
【2026年6月】3日、15日、21日、27日

【2026年7月】3日、15日、21日、27日
【2026年8月】2日、14日、20日、26日
【2026年9月】6日、12日、24日、30日
【2026年10月】6日、18日、24日、30日
【2026年11月】5日、17日、23日、29日
【2026年12月】6日、11日、17日、23日、29日

先勝は約6日に1回のペースで巡ってきます。
この中から、自分の予定に合う日を選んでみてくださいね。

先勝 × 大安|重なる日

先勝と大安が重なることは基本的にありません。

六曜は「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」の順番で巡っているからです。

ただし、旧暦の月が変わるときに六曜の順番がリセットされることがあります。
その際、まれに同じ六曜が連続したり、順番が変わったりすることもあるのです。

先勝の日を選ぶか、大安の日を選ぶか、どちらかを選択することになるでしょう。

先勝は大安や友引の次に縁起が良い日とされているため、大安が予約で埋まっている場合の選択肢として検討してみてください。
午前中の開始なら、十分に縁起の良い日程と言えます。

先勝 × 一粒万倍日|重なる日

先勝と一粒万倍日が重なる日は、年に何度かあります。

一粒万倍日は「一粒の籾が万倍に実る」という意味の吉日です。

2026年に先勝と一粒万倍日が重なる主な日をご紹介します。

【2026年の先勝×一粒万倍日】
1月20日(火)、3月1日(日)、3月29日(日)、5月28日(木)、7月21日(火)、9月24日(木)、10月6日(火)、11月17日(火)、12月11日(金)

これらの日は、先勝の「先に動けば勝つ」という意味と、一粒万倍日の「始めたことが大きく実る」という意味が重なります。
新しいことを始めるには最適な日と言えるでしょう。

特に午前中にスタートすれば、両方の吉日のパワーを最大限に活かせます。
入籍や開業、新居への引っ越しなどにおすすめの日程ですよ。

先勝 × 天赦日|最強開運日の紹介

天赦日は年に数回しかない最高の吉日です。

「天が万物の罪を赦す日」とされ、何事も成功すると言われています。

2026年の天赦日は以下の6日間です。
3月5日(木)、5月4日(月)、5月20日(水)、7月19日(日)、10月1日(木)、12月16日(水)

この中で先勝と重なる日を確認すると、残念ながら2026年には先勝と天赦日が重なる日はありません。
天赦日の日は別の六曜になっています。

ただし、3月5日の天赦日は大安と一粒万倍日が重なる最強開運日です。
7月19日も大安と一粒万倍日が重なる特別な日とされています。

先勝にこだわらず、こうした最強開運日を選ぶのも良い選択肢でしょう。
大切なのは、自分たちが納得できる日を選ぶことです。

カレンダーをどう活用すると運気UPにつながる?

吉日カレンダーを上手に活用するコツをご紹介します。

運気アップのヒントにしてみてください。

まず、大きなイベントの日程を決める際は、先勝だけでなく一粒万倍日や天赦日もチェックしましょう。
複数の吉日が重なる日は、より縁起が良いとされています。

次に、日常的な行動にも吉日を取り入れてみてください。
例えば財布を新調する日、宝くじを買う日、新しい習い事を始める日などです。

ただし、吉日にこだわりすぎて行動が遅れてしまっては本末転倒ですよね。
「吉日が来たらやろう」と先延ばしにするより、思い立ったらすぐに行動する方が大切です。

カレンダーはあくまで参考程度に留めて、自分の直感や判断を信じることも忘れないでください。
吉日を味方につけつつ、自分らしく前向きに行動していきましょう。

まとめ

先勝の日は午前中(14時まで)が吉、午後(14〜18時)が凶とされています。

大切な予定を入れるなら、14時までに開始することが基本です。

結婚式や入籍、引っ越し、契約などは午前中のスタートを心がければ、終了が午後になっても問題ありません。
開始時刻が何よりも重要だということを覚えておきましょう。

ただし、六曜は宗教とは無関係の俗信であり、気にしすぎる必要はありません。
神社や寺院も六曜との関連性を否定しており、科学的な根拠もないのです。

大切なのは、家族や親族の意向を尊重しながら、現実的な予定を優先することですよね。
みんなが納得できる日程を選べば、それが最も縁起の良い選択となるはずです。

先勝の日を上手に活用して、人生の大切なイベントを気持ちよく迎えてくださいね。
この記事が、あなたの日取り選びの参考になれば幸いです!