
「縁結びの神様にお願いしたら、本当に素敵な人と出会えた!」
そんな嬉しい報告をしたくても、お礼参りってどうすればいいのか分からず困っている人も多いのではないでしょうか。
神様にお願いしたことが叶ったあと、感謝の気持ちを伝えるために再び神社に参拝することがお礼参りです。
この記事では縁結び成就後の正しいお礼参りの方法と、カップルで参拝する際のマナーまで詳しくご紹介していきます。感謝の気持ちを神様に届けて、さらなる幸せへの道筋をつけていきましょう!
お礼参りとは?縁結び成就後に行う意味と基本作法
お礼参りについて、まずは基本的な知識から身につけていきましょう。多くの方が抱く疑問について詳しく解説していきます。
お礼参りの定義と「感謝」を伝える重要性
お礼参りは、神様にお願いしたことが叶ったあと、感謝の気持ちを伝えるために再び神社に参拝することです。
なぜなら、日常生活でも、誰かに頼み事をしたなら、頼み事をするときだけじゃなく、協力してもらったことに対して後からきちんとお礼を伝えるのが当然だからです。
神様も同じで、願いを聞いてくださったことに対して感謝の気持ちを伝えることが大切。
苦しい時だけ仏神様に頼るのは、本当の気持ちではなく、仏神様の名を借り、自分で成就させたという慢心にすぎません
そのため、お礼参りは神様との絆を深める大切な機会となります。
なぜ”同じ神社”が理想とされるのか
お礼参りは、お礼参りする神社やお寺は、祈願した同じ神社やお寺でするのがベストですとされています。
これには深い意味があります。最初にお願いした神様に直接感謝を伝えることで、一貫したご縁を保てるのです。
ただし、それが難しい場合は、参拝しやすい同じ神様や仏様をお祀りした、あるいは近くの神社やお寺でも良いという説もあります
なぜなら、お礼参りは、神様や仏様への感謝の気持ちが一番大事だからです。
お礼参りの基本手順(二拝二拍手一拝)
基本的には一般的なお参りの手順・作法で構わないとされていますが、きちんとした手順を覚えておきましょう。
まず、手水舎で手を清めることから始めます。柄杓で水をくみ、右手で左手を、最後に口をすすいで清めてください。
次に拝殿での参拝です:
1. 軽くお辞儀して、お賽銭を入れます
2. 鈴がある場合は鈴を鳴らします
3. 2回深くお辞儀します
4. 2回拍手します(神様に気づいてもらう)
5. 深くお辞儀して、願いが叶ったことを感謝します
ただし、出雲大社の場合は「2礼4拍手1礼」が正式な参拝作法となっているので注意が必要です。
お礼参りに行くタイミングはいつ?叶ってからの目安と注意点
いつお礼参りに行けばいいのか、悩む人も多いでしょう。ここでは適切なタイミングについて詳しく解説していきます。
願いが叶ったらすぐに行くのがベストな理由
行くタイミングは、「自分の願いが叶い、神様に感謝の気持ちが湧いたとき」が最適です。
感謝の気持ちを素直に表すためには、できるだけ早めが良いとされています。お世話になった神様に早めにお礼を伝える、というのは自然なことだからです。
また、時間が経つにつれて日常の忙しさに追われ、感謝の気持ちが薄れてしまう可能性もあります。
嬉しい気持ちが新鮮なうちに参拝することで、より心のこもったお礼ができるでしょう。
目安は1年以内!避けた方がいい時期・日取りはある?
12月31日が1つの区切りと考えられていますから、その年のお礼参りはその年のうちに行くのが良いとされています。
しかし、お礼参りは、合格祈願をした寺院や神社に、1年以内に済ませるようにという考え方も一般的です。
避けた方がいい日については、お礼参りは大安の日以外にも行なっており、毎日承っておりますという神社も多いのが実情です。
むしろ大切なのは、感謝の気持ちを持ってお参りすること。日取りにこだわりすぎる必要はないでしょう。
行けないときの「タイミング調整」の考え方
遠方に住んでいたり、仕事が忙しかったりして、すぐにお礼参りに行けない場合もありますよね。
そんな時は記念日や旅行のタイミングに合わせて参拝するのも一つの方法です。
また、目安として100日以内と考えれば良いと思いますという考え方もあります。
完璧なタイミングを待つより、自分の都合がつく時に心を込めて参拝することが大切です。
同じ神社に行けない場合はどうする?代替方法と選び方
理想は同じ神社への参拝ですが、現実的にそれが難しい場合の対処法をお伝えしていきます。
氏神さまへのお参りで感謝を伝える
氏神神社とは、自らが居住する地域の氏神さまをお祀りする神社です。
氏神さまはあなたの住む地域を守ってくださっている神様なので、遠方の神社に行けない場合の代替場所として適しています。
氏神さまを通じて、最初にお願いした神様への感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。
各都道府県にある「神社庁」で確認すれば教えてもらえますので、自分の氏神神社が分からない場合は問い合わせてみてください。
同じ神様を祀る神社・お寺を探す方法
もう一つの方法は、同じ神様を祀る神社を探すことです。
たとえば出雲大社なら大国主命、東京大神宮なら天照大神を祀る神社を近隣で探してみましょう。
神社のホームページや神社庁に問い合わせることで、同じ神様を祀る神社を教えてもらえます。
同じ神様なら、お願いした神社と同様のご利益を期待できるとされています。
神棚や自宅での遥拝(遠隔でのお礼)の仕方
どうしても神社に行けない場合は、自宅でのお礼も可能です。
神棚がある場合は、神棚の前で手を合わせ、最初にお願いした神社の方向を向いてお礼の気持ちを伝えましょう。
神棚がない場合でも、清潔な場所で心を込めて感謝の祈りを捧げることができます。
大切なのは形式ではなく、純粋な感謝の気持ちです。距離に関係なく、その気持ちは神様に届くでしょう。
お礼参りの持ち物・初穂料・お守りの扱い方
お礼参りの際に何を持参すればいいのか、詳しく解説していきます。きちんと準備することで、より心のこもったお礼ができるでしょう。
初穂料の目安金額と包み方・のし袋表書き例
ご祈祷料は5,000円、8,000円、10,000円以上(お気持ちでお納め下さい)が出雲大社の例です。
一般的なお礼参りでは、3,000円から5,000円程度が相場とされています。
のし袋の表書きは「初穂料」「御礼」「奉納」などが適切です。
水引は紅白の蝶結びを選び、下段に自分の氏名を記入しましょう。現金は新札を用意することで、より丁寧な印象を与えられます。
縁結びのお守りは返納する?それとも持ち続ける?
合格祈願で授与していただいたお守りは、お礼参りの際に持参し、社務所に持って行きましょうというのが基本的な考え方です。
願いが叶った場合、そのお守りは役目を果たしたことになるため、神社に返納するのが一般的です。
一年間お守りいただいた古いおふだは感謝をこめて、氏神さまに納めましょうとされています。
ただし、思い出として手元に置いておきたい場合は、新しいお守りを授与していただくという選択肢もあります。
お礼参りで持参すると良いものチェックリスト
お礼参りで持参すると良いものをまとめておきます:
– 初穂料(のし袋に包んだもの)
– 返納するお守り
– お供え物(お酒、お米、塩など)※可能であれば
– 感謝の気持ち(これが最も重要)
お供えをお持ちいただけるなら神さまもよろこばれることでしょうが、必須ではありません。
最も大切なのは純粋な感謝の気持ちです。形式にとらわれすぎず、心を込めて参拝することを優先しましょう。
カップルでの縁結びお礼参りマナー:服装・参拝手順・写真撮影の注意
男女間の縁結びを願った場合は、叶った際には二人で行くのが良いとされています。カップルでの参拝マナーを詳しく見ていきましょう。
カップルで参拝する際の立ち居振る舞い
カップルで参拝する際は、神聖な場所であることを忘れずに、節度ある行動を心がけましょう。
参拝中は手をつないだり、過度にスキンシップを取ったりするのは控えめにすることが大切です。
拝礼時は静かに、それぞれが心を込めて感謝の気持ちを伝えてください。
境内では他の参拝者への配慮も忘れずに。大きな声での会話や騒がしい行動は避けましょう。
お揃い・ペアでの服装選びのポイント
神様にお願いをしに行くということは、目上の人に会いに行くのと同じなので、服装選びは重要です。
神聖な場所である神社やお寺での参拝は、できるだけ清潔感のある服装をしてください
カップルでお揃いの要素を取り入れたい場合は、派手すぎない色合いで、控えめなペア感を演出するのがおすすめです。
カジュアルすぎないファッションに身を包むのがおすすめで、帽子をかぶっての参拝もタブーなので注意しましょう。
写真撮影やSNS投稿のマナーと注意点
神社やお寺では、写真撮影が制限されている場所があります。案内板や注意書きをよく確認し、撮影しましょう
撮影可能なエリアであっても、拝殿前での撮影は他の参拝者の迷惑になることがあります。
SNSに投稿する際は、他の参拝者の顔が映り込まないよう配慮することが大切です。
また、撮影に夢中になりすぎて、肝心のお礼の気持ちを忘れないよう注意しましょう。記念写真よりも、感謝の気持ちを伝えることが優先です。
有名縁結び神社のお礼参り体験談とおすすめ参拝ルート
実際の体験談を交えながら、有名な縁結び神社でのお礼参りについてご紹介していきます。
出雲大社でのお礼参りの流れと所要時間
所要時間は、40分~60分くらいが目安ですとされており、宝物殿などを拝観するとさらに30分くらいプラスになります
出雲大社では勢溜の大鳥居をくぐりましょう。くぐる際は神様にご挨拶する意味を込めて一礼をしますから参拝を始めます。
参道の右手側にある小さな社。ここには祓戸神四柱の神が祀られており、自らの穢れを祓い心身を清めていただきますでの参拝も忘れずに。
出雲大社は『二礼四拍手一礼』が基本なので、他の神社とは異なる作法に注意してください。
東京大神宮での体験談と注意点
ご祈祷料は10,000円よりで、お願いごとや参列者の数に応じて異なりますが東京大神宮の場合です。
祈祷料は願い事一つにつき5,000円と、意外にもリーズナブルで利用しやすいのが特徴です。
体験談では、その彼とはもう10年以上一緒にいます。おかげ様で仲良しですという成功例もあります。
東京大神宮は人気が高く平日の午前中でも混み合うので、早朝がおすすめです。混雑を避けるためにも、早めの時間帯を狙いましょう。
八重垣神社の「鏡の池占い」とお礼参りの組み合わせ
占い用紙は神札授与所で1枚100円で入手できる鏡の池占いは、八重垣神社の名物です。
早く沈めば(十五分以内)縁が早く、遅く沈む(三十分以上)と縁が遅く、近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人とご縁があると伝えられています
お礼参りの際にも、これからの二人の関係について占ってもらうことができます。
素盞嗚尊が八岐大蛇を退治する有名な神話で、稲田姫命を避難させたのが拝殿裏の佐久佐女(さくさめ)の森という神話の舞台でもあり、縁結びにまつわる深い歴史があります。
旅行と合わせたお礼参りモデルコース例
島根県の縁結び神社を巡るコースとして、出雲大社→八重垣神社の順で参拝するのがおすすめです。
出雲縁結び空港」です。東京(羽田)、大阪(伊丹)、福岡などから直行便が出ており、所要時間はおよそ1時間半程度でアクセスできます。
1日目に出雲大社でお礼参り、2日目に八重垣神社で鏡の池占いを楽しむという流れが効率的です。
神門通りの散策や古代出雲歴史博物館の入館も含めますと、ゆっくり観光するには3~4時間は必要なので、時間に余裕を持った計画を立てましょう。
まとめ
縁結びの願いが叶ったら、お礼参りで感謝の気持ちを神様に伝えることが大切です。
同じ神社に参拝するのが理想ですが、難しい場合は氏神さまや同じ神様を祀る神社でも構いません。大切なのは形式よりも、純粋な感謝の心です。
カップルで参拝する際は、神聖な場所にふさわしい服装と振る舞いを心がけましょう。写真撮影も他の参拝者への配慮を忘れずに行ってください。
お礼参りを通じて神様との絆を深めることで、二人の関係もより良いものになっていくでしょう。感謝の気持ちを忘れずに、幸せな未来を歩んでいってくださいね!