「複数の神社を一日で回るのは、神様に失礼にあたらないかな……」
このような不安を抱えながら、参拝の計画を立てている方も多いのではないでしょうか。
実は、複数の神社を参拝すること自体に問題はありません。むしろ、地域によっては複数社を巡る風習が古くから根付いています。
この記事では、複数の神社を回る際の正しい順番とマナーについて、氏神様・崇敬社・目的別の参拝順まで詳しくお伝えしていきます。心を込めた参拝で、神様との良い縁を結んでいきましょう!
複数社参拝は「失礼」?—知っておきたい基本ルールと心構え
一日のうちに複数の神社を参拝しても良いのか、多くの方が気にされるポイントです。
ここでは、複数社参拝に関する基本的な考え方と、守るべき心構えについてお伝えしていきます。神様に対して失礼のない参拝を実現するために、まずは基本をしっかり押さえていきましょう!
複数の神社を回っても問題ない理由(神様同士はケンカしない)
結論から申し上げると、一日のうちに複数の神社を参拝しても何ら問題ありません。
なぜなら、神道の世界では「八百万の神」という考え方があり、それぞれの神様が異なる役割と個性を持って存在されているからです。神様同士が縄張り争いをしたり、他の神社へ参拝したことを咎めたりすることはないとされています。
たとえば学業成就を天満宮でお願いし、その後縁結びを別の神社で祈願するといった形は、まったく自然な流れです。それぞれの神様の得意分野に応じてお参りする姿勢は、むしろ礼儀正しいとも言えます。
ただし大切なのは、どの神社でも心を込めて誠実に参拝すること。複数社を回ること自体は問題ありませんが、一つひとつの参拝を大切にする気持ちを忘れないようにしていきましょう。
地域の習慣「三社参り」や「七社詣」から見る”複数参拝”の考え方
日本各地には、古くから複数の神社を巡る習慣が存在しています。
代表的なものが、お正月の初詣で行われる「三社参り」です。これは一年の無事を祈るために三つの神社を参拝する風習で、特に関西地方で盛んに行われています。また、福岡県の「七社詣」のように、七つの神社を巡ることで厄除けや開運を祈願する地域もあります。
こうした習慣が長年受け継がれてきた事実は、複数社参拝が決して失礼ではないことの証明とも言えるでしょう。
さらに言えば、伊勢神宮の参拝では「外宮→内宮」という順番が定められており、同日に複数のお宮を巡ることが正式な作法として確立されています。このように、むしろ複数社を回ることが推奨されているケースも少なくありません。
地域に根ざした複数参拝の習慣を知ることで、安心して神社巡りを楽しめるはずです!
やってはいけない”ついで参拝”とは?心を整えることの重要性
複数社参拝が問題ないとはいえ、避けるべき姿勢も存在します。
それが「ついで参拝」と呼ばれる、心のこもらない参拝です。たとえば観光のついでに立ち寄っただけで、神様への敬意を欠いたまま形式的にお参りするような場合を指します。
神社は神様がお鎮まりになる神聖な場所。したがって、どんなに短い時間の参拝であっても、心を整えて誠実に向き合う姿勢が求められます。具体的には、鳥居の前で一礼する、手水舎で身を清める、拝殿では丁寧に二礼二拍手一礼を行うといった基本作法を守ることが大切です。
また、「御朱印集めが目的で、参拝自体がおろそかになってしまう」というケースにも注意が必要。御朱印は参拝の証としていただくものですから、まずは心を込めた参拝を第一に考えましょう。
複数の神社を回る場合でも、一社一社に対して丁寧に向き合う気持ちを持ち続けることが何より重要です!
適切な順番とは?氏神・崇敬社・摂末社の回り方ガイド
複数の神社を参拝する際、どのような順番で回ればよいのか迷う方も多いでしょう。
ここでは、氏神様・崇敬社・摂末社といった神社の種類に応じた、基本的な参拝順序をお伝えしていきます。正しい順番を知ることで、より丁寧な参拝が実現できるはずです!
基本の順番は「氏神様→崇敬する神社」がおすすめ
複数社を参拝する際の基本的な順番は、「氏神様→崇敬する神社」という流れが推奨されています。
氏神様とは、自分が住んでいる地域を守護してくださる神様のこと。日々の生活を見守ってくださる身近な存在ですから、まず最初にご挨拶とご報告をするのが礼儀とされています。
その後で、個別の願い事がある神社や、特別に信仰している崇敬社を参拝するという流れが自然です。たとえば地元の氏神様にご挨拶してから、学業成就で有名な天満宮へ向かうといった順番になります。
ただし、この順番は絶対的なルールというわけではありません。神様は心の誠実さを何より重視されますから、やむを得ない事情で順番が前後しても、それ自体が失礼にあたることはないのです。
とはいえ、可能な限り氏神様を優先することで、より丁寧な参拝マナーを実践できると言えるでしょう!
境内では「本社→摂社・末社→最後に本社へ挨拶」
一つの神社の境内に複数のお社がある場合の参拝順序についても確認していきましょう。
基本的には「本社(本殿)→摂社・末社→再び本社へご挨拶」という流れが推奨されています。本社とは、その神社の主祭神がお祀りされている中心的なお社のこと。まずはこちらで丁寧にお参りすることが第一です。
その後、境内にある摂社や末社を巡ります。摂社・末社は本社の祭神と縁の深い神様や、地域の神様がお祀りされていることが多く、それぞれに参拝することでより手厚いご加護をいただけるとされています。
そして最後に、もう一度本社に戻ってご挨拶をするのが丁寧な作法。これは「お邪魔しました」「ありがとうございました」という感謝の気持ちを伝える意味合いがあります。
特に大きな神社では境内に複数のお社が点在していますので、順番を意識しながら巡ってみてください!
例外的なケース(旅行先・祈祷目的での参拝など)の考え方
基本の順番をお伝えしてきましたが、実際には例外的なケースも存在します。
たとえば旅行先で有名な神社を参拝する場合。この場合は、わざわざ旅行先の氏神様を探してお参りする必要はありません。旅先での参拝は、その土地の神様へのご挨拶という意味合いが強いため、訪れたい神社から順に参拝して問題ないのです。
また、特定の祈祷やお祓いを受ける目的で神社を訪れる場合も、その神社を優先して構いません。たとえば厄除けの祈祷を受けるために厄除けで有名な神社を訪れ、その後で他の神社を巡るという流れは自然です。
さらに、複数社を一日で回る計画を立てた際、移動の都合上どうしても順番が前後してしまうこともあるでしょう。そのような場合は、心の中で「順番が前後してしまい申し訳ございません」と一言添えてお参りすれば大丈夫です。
神様は形式よりも心を重視されますから、誠実な気持ちで参拝することが何より大切だと覚えておきましょう!
目的別モデルルート紹介—厄除け・学業・縁結びで回る3社の選び方
参拝の目的によって、どのような神社を組み合わせれば良いのか悩む方も多いはずです。
ここでは、厄除け・学業成就・縁結びという3つの目的別に、効果的な参拝ルートの例をご紹介していきます。それぞれの願いに応じた神社選びの参考にしてみてください!
【厄除け】厄除神社→総鎮守→感謝参拝の流れ
厄除けを目的とする場合、次のような順番で参拝するのがおすすめです。
まず最初に、厄除けで有名な神社を訪れます。たとえば川崎大師(神奈川県)や門戸厄神(兵庫県)など、厄除けの御利益で知られる神社で正式な祈祷を受けるとよいでしょう。
次に訪れるのが、自分の住む地域の総鎮守や氏神様です。日頃から見守ってくださる地域の神様に、厄除けの祈祷を受けたことをご報告し、引き続き守護をお願いします。
最後に、普段から信仰している崇敬社があれば、そちらでも感謝の参拝を。「無事に厄除けの祈祷を受けることができました」という報告と、これまでの感謝を伝えましょう。
この流れには「専門的な御利益→地域の守護→日頃の感謝」という明確な意図があります。それぞれの神社の役割を意識しながら参拝することで、より丁寧な厄除けが実現できるはずです!
【学業成就】天満宮→地元氏神→崇敬社の順番が自然
学業成就を願う場合の参拝ルートについても見ていきましょう。
学問の神様として知られる菅原道真公をお祀りする天満宮を、最初に訪れるのが一般的です。太宰府天満宮(福岡県)や北野天満宮(京都府)、湯島天満宮(東京都)など、全国各地に天満宮が存在しますから、アクセスしやすい場所を選びましょう。
その後、地元の氏神様を参拝します。日々の生活を見守ってくださる氏神様に、学業の成就を願うことをご報告し、応援をお願いするのです。
最後に、家族で代々お参りしている崇敬社がある場合は、そちらでも学業成就を祈願すると良いでしょう。複数の神様に見守っていただくことで、心強さも増すはずです。
ちなみに、受験シーズンには複数の天満宮を巡る「天神様巡り」を行う受験生もいます。これも複数社参拝の一つの形として、昔から行われてきた習慣です!
【縁結び・縁切り】縁切り→浄化→縁結びの”流れを整える”参拝モデル
縁結びと縁切りを同日に行う場合は、特に順番が重要になってきます。
基本的な流れは「縁切り→浄化→縁結び」という順序です。まず最初に、悪縁を断ち切ることで知られる神社(京都の安井金比羅宮など)を訪れ、不要な縁や悪い運気を祓っていただきます。
次に、心身を浄化する意味合いで、清らかな雰囲気の神社や水に縁のある神社を参拝するとよいでしょう。たとえば川や滝、湧水のある神社は浄化のエネルギーが強いとされています。
そして最後に、良縁や縁結びで有名な神社(出雲大社、東京大神宮、川越氷川神社など)を訪れ、新しい良い縁を結んでいただくようお願いします。
この順番には「古いものを手放し、清め、新しいものを迎え入れる」という明確な意味があるのです。したがって、順番を逆にしてしまうと、せっかく結んだ縁を切ることになりかねませんから、特に注意が必要。
縁に関わる参拝では、流れを整えることを強く意識してみてください!
神社とお寺を同日に参拝する場合の作法と違いを整理
神社巡りをする際、お寺も一緒に参拝したいと考える方は多いでしょう。
神社とお寺は宗教的背景が異なるため、参拝作法にも違いがあります。ここでは、同日に両方を参拝する場合のポイントと注意点をお伝えしていきます!
神社とお寺、どちらが先でもOK?一般的な考え方と注意点
神社とお寺を同日に参拝する場合、基本的にはどちらを先に訪れても問題ありません。
なぜなら、神道と仏教は別々の宗教であり、それぞれが独立した信仰体系を持っているからです。かつては「神仏習合」といって神道と仏教が融合していた時代もありましたから、両方にお参りすることは日本の伝統的な信仰のあり方とも言えます。
ただし、地域によっては「神社が先」という習慣が残っているところもあります。これは、日本古来の神道を優先するという考え方に基づくもの。もし地域の習慣が気になる場合は、事前に確認してみるとよいでしょう。
また、特定の目的がある場合は、その目的に合った方を優先して構いません。たとえば厄除けの祈祷を寺院で受ける予定があれば、そちらを先に訪れる方が自然な流れになります。
重要なのは順番よりも、それぞれの宗教施設で適切な作法を守り、誠実に参拝することです!
柏手と合掌の違い—作法を混同しないためのポイント
神社とお寺では、参拝時の作法が大きく異なります。
神社では「二礼二拍手一礼」が基本。拝殿の前で二回深くお辞儀をし、二回柏手を打ち、最後にもう一度お辞儀をします。柏手は神様をお呼びし、自分の存在を知らせる意味があるとされています。
一方、お寺では柏手は打ちません。静かに合掌し、心の中で祈りを捧げるのが作法です。仏教では静寂の中で内省することが重視されるため、音を立てないことがマナーとなっています。
この作法を混同してしまうケースが意外と多いもの。特に同日に神社とお寺を連続して参拝すると、うっかり間違えてしまうこともあるでしょう。
そのため、鳥居があれば神社、山門があればお寺というように、入口の違いを意識することが大切です。また、参拝前に一呼吸置いて「ここは神社(お寺)だから、この作法で」と心の中で確認する習慣をつけるとよいでしょう!
御朱印・祈祷の受付順やマナーも忘れずに確認
神社とお寺を同日に参拝する際、御朱印や祈祷のマナーについても把握しておきましょう。
御朱印に関しては、神社用とお寺用で御朱印帳を分けることが推奨されています。これは宗教的な区別を明確にするためであり、特に寺院では神社の御朱印と混在することを好まない場合もあるのです。
もし御朱印帳を分けていない場合は、受付で「神社とお寺が混在していますが、大丈夫でしょうか」と一言確認してみることをおすすめします。多くの場合は問題ありませんが、丁寧な姿勢を示すことができます。
祈祷を受ける場合も、それぞれの施設のルールに従いましょう。神社では玉串料、お寺ではお布施という名目でお金を納めますし、祈祷の進行方法も異なります。
また、複数の施設で祈祷を受ける場合は、時間配分に注意が必要です。特に正式な祈祷は30分から1時間程度かかることもありますから、余裕を持ったスケジュールを組むようにしてください!
実務チェックリスト—所要時間・移動・服装・御朱印・マナーまで
複数の神社を効率よく、かつ丁寧に参拝するためには、事前の準備が欠かせません。
ここでは、実際に神社巡りをする際に押さえておきたい実務的なポイントをチェックリスト形式でお伝えしていきます。快適な参拝を実現するために、ぜひ参考にしてみてください!
1日に回る社数の目安と、参拝に適した時間帯
一日に何社まで参拝できるかは、移動距離や参拝の丁寧さによって変わってきます。
一般的には、3社から5社程度が無理のない範囲とされています。それぞれの神社でしっかりと参拝し、御朱印をいただいたり境内を散策したりする時間を考えると、1社あたり30分から1時間は見ておきたいところ。
したがって、朝から夕方までの参拝時間を考えると、3社から5社が現実的な数字になるのです。
参拝に適した時間帯は、午前中がベストとされています。なぜなら、午前中は清々しい空気に満ちており、神様をお迎えするのにふさわしい時間帯だと考えられているからです。また、多くの神社では17時前後に閉門しますから、遅い時間からのスタートは避けた方が賢明でしょう。
ただし、初詣など特別な時期は夜間参拝が可能な神社もあります。各神社の参拝可能時間を事前に確認し、計画的にルートを組んでみてください!
服装・持ち物・お賽銭の準備で気をつけたいこと
神社参拝にふさわしい服装と持ち物についても確認しておきましょう。
服装に関しては、極端に派手だったり露出の多い格好は避けるべきです。とはいえ、正装である必要はありませんから、清潔感のあるカジュアルな服装で問題ありません。ただし、祈祷を受ける場合は、ジャケット着用など少しきちんとした服装を心がけましょう。
靴も参拝しやすいものを選ぶことが大切です。複数社を回る場合は相当な距離を歩くことになりますから、履き慣れた歩きやすい靴がおすすめ。サンダルやミュールなど、脱げやすい履物は避けた方が無難でしょう。
持ち物としては、御朱印帳、お賽銭用の小銭、ハンカチやタオル(手水舎で手を拭く用)、飲み物などが基本です。お賽銭は5円玉(ご縁)や115円(いいご縁)など、縁起の良い組み合わせを用意する方も多いようです。
また、複数社を回る場合は、各神社の参拝時間や御朱印の受付時間をメモしておくと便利。スマートフォンで管理するのも良いでしょう!
御朱印の受け方と、複数社を回る際のマナー
御朱印をいただく際のマナーについても、しっかり押さえておきましょう。
最も重要なのは、御朱印は参拝の証としていただくものだという認識です。したがって、参拝をせずに御朱印だけをもらうような行為は避けるべき。必ず先に参拝を済ませてから、社務所や授与所で御朱印をお願いします。
御朱印をお願いする際は、御朱印帳を開いて書いていただきたいページを指定し、「御朱印をお願いできますでしょうか」と丁寧にお声がけを。初穂料(御朱印代)は大体300円から500円が相場ですが、「お気持ちで」と言われる場合もあります。
複数社を回る場合は、書いていただく順番にも配慮が必要です。御朱印帳の中で神社とお寺が混在しないよう、できれば別々の御朱印帳を用意するのが理想的。
また、混雑時や祭事の最中など、御朱印の受付を一時的に停止している場合もあります。そのような場合は無理に依頼せず、後日改めて訪れるか、書置きの御朱印(あらかじめ書かれた紙の御朱印)をいただくとよいでしょう!
よくある疑問Q&A—「何社まで?」「御朱印はどう?」「ついで参拝はOK?」
複数の神社を参拝する際、多くの方が抱える疑問にお答えしていきます。
実際に神社巡りをする前に、これらの疑問を解消しておくことで、より安心して参拝に臨めるはずです!
同じ日に何社まで参拝してもいい?
「一日に何社まで参拝できるのか」という明確なルールは、実は存在しません。
重要なのは数ではなく、それぞれの神社で心を込めて丁寧に参拝できるかどうかです。たとえ10社を回ったとしても、すべての神社で誠実にお参りできているのであれば問題ないでしょう。
ただし現実的には、前述したとおり3社から5社程度が無理のない範囲とされています。これは、一つひとつの神社でしっかり参拝し、境内の雰囲気を感じ取る余裕を持つための目安です。
「数を多く回ることよりも、質の高い参拝を心がける」という姿勢が、神社参拝では何より大切。もし時間に余裕がなくなって駆け足の参拝になりそうなら、訪問する社数を減らすことを検討してみてください!
御朱印帳は社ごとに分けるべき?
御朱印帳を分けるべきかどうかについては、いくつかの考え方があります。
最も推奨されているのは、神社用とお寺用で御朱印帳を分けるという方法です。これは宗教的な区別を明確にするためであり、特にお寺では神社の御朱印と混在することを好まないところもあります。
一方、すべての神社を一冊の御朱印帳にまとめても、基本的には問題ありません。神様同士がケンカすることはないからです。ただし、格式の高い神社では御朱印帳の中身を確認され、場合によっては別のページへの記帳を提案されることもあります。
また、旅行先ごとや地域ごとに御朱印帳を分ける方もいれば、年ごとに新しい御朱印帳を用意する方もいます。これは完全に個人の好みの問題ですから、自分なりのスタイルを見つけてみてください。
何より大切なのは、御朱印をスタンプラリーのように扱わず、参拝の大切な記録として丁寧に扱う心構えです!
縁切りと縁結びを同日にしても大丈夫?
縁切りと縁結びを同じ日に行うことは、まったく問題ありません。
むしろ、「古い悪縁を断ち、新しい良縁を結ぶ」という一連の流れとして、同日に行う方が効果的だとする考え方もあります。
ただし前述したとおり、順番には十分注意が必要です。必ず「縁切り→浄化→縁結び」という順序を守るようにしましょう。逆の順番で参拝してしまうと、せっかく結んだ縁を切ることになりかねません。
また、縁切り神社で悪縁を断った後は、できれば水に縁のある神社や清々しい雰囲気の神社で心身を浄化することをおすすめします。この浄化のステップを挟むことで、より清らかな状態で縁結びの参拝に臨めるのです。
縁に関わる参拝は特に順番と心構えが重要ですから、焦らず丁寧に進めていきましょう!
回る順番を間違えた場合の対処法
もし参拝の順番を間違えてしまったらどうすればよいのでしょうか。
結論から言えば、過度に心配する必要はありません。神様は形式よりも心の誠実さを重視されますから、間違えたこと自体が大きな問題になることはないのです。
ただし、気になる場合は次回の参拝時に改めて正しい順番で回り直すとよいでしょう。その際、「前回は順番が前後してしまい失礼いたしました」と心の中でお詫びを述べながら参拝すれば十分です。
また、縁切りと縁結びの順番を間違えてしまった場合は、できるだけ早めに正しい順番で参拝し直すことをおすすめします。この場合は特に順番の意味が重要ですから、気づいた時点で対応しましょう。
大切なのは、間違いを気にしすぎて参拝自体を楽しめなくなることです。完璧を求めすぎず、誠実な気持ちで向き合う姿勢を保ってください!
まとめ
複数の神社を一日で参拝することは、決して失礼ではありません。
むしろ「三社参り」や「七社詣」といった伝統的な習慣が示すように、日本では古くから複数社を巡る文化が根付いています。大切なのは、どの神社でも心を込めて誠実に参拝することです。
基本的な順番としては「氏神様→崇敬社」という流れを意識し、境内では「本社→摂末社→本社へ挨拶」という順序を守るとよいでしょう。ただし、これらは絶対的なルールではありませんから、やむを得ない事情で順番が前後しても過度に心配する必要はありません。
目的別の参拝ルートでは、厄除けなら「専門神社→氏神様→崇敬社」、学業成就なら「天満宮→氏神様→崇敬社」、縁結び・縁切りなら「縁切り→浄化→縁結び」という流れを参考にしてみてください。
神社とお寺を同日に参拝する場合は、柏手と合掌の作法を混同しないよう注意し、可能であれば御朱印帳も分けることをおすすめします。
一日に回る社数は3社から5社程度が無理のない範囲。それぞれの神社でしっかりと時間をかけて参拝し、神聖な雰囲気を感じ取ることを大切にしましょう。
複数の神社を巡ることで、様々な神様との良いご縁が結ばれていくはずです。形式にとらわれすぎず、誠実な心で一社一社を大切に参拝してみてください!





