主要8柱!神社の神様をスッキリ整理!あなたの願いを叶える神社参拝ガイド決定版

「神社にはどんな神様がいるの?それぞれどんなご利益があるの?参拝する時のマナーも知りたい!」

神社には様々な神様が祀られていますが、どの神様がどんなご利益をもたらすのか、知らない方も多いのではないでしょうか。日本には約8万社もの神社があると言われています。その中でも代表的な神様を知っておくと、神社参拝がより意義深いものになるかもしれません。

あなたも以下のようなことを知りたいと思っていませんか?

  • 神社に祀られている主な神様について知りたい
  • それぞれの神様のご利益や役割について知りたい
  • 自分の願い事に合った神様を参拝したい

今回はそんな方に向けて、『日本神話の主役級5柱』と『神社でよく祀られている3柱』の合計8柱の神様について詳しく紹介していきます!

さらに、神社での正しい参拝方法やマナーについても解説するので、これを読めばあなたの神社参拝がより充実したものになるでしょう!

神社の神様とは?日本の八百万の神々について

まず、日本の神社で祀られている神様について基本的な知識をお伝えしていきます。そもそも「神様」とは何なのか、日本の神道における神様の特徴について見ていきましょう!

八百万の神(やおよろずのかみ)とは

日本の神道では「八百万の神」という言葉があります。これは文字通り「数え切れないほど多くの神様」という意味です。自然界の森や川、山などあらゆるものに神様が宿ると考えられてきました。実際、日本の神様は約800万柱もいると言われています。

日本の神様は西洋の絶対神とは異なり、完璧な存在ではなく、人間と同じように喜怒哀楽を持つ存在として親しまれています。だからこそ、私たちにとって身近に感じられる神様なのです。

古事記と日本書紀に記された神々

日本の神様について知るためには、『古事記』と『日本書紀』という日本最古の書物を理解することが大切です。これらの書物には日本の国の成り立ちや、神様たちの物語が記されています。

『古事記』は712年に、『日本書紀』は720年に編纂されました。両書には日本の国の始まりから神々の誕生、そして天皇家の起源までが記されています。今でも神社で祀られている多くの神様は、この二つの書物に登場する神様たちなのです。

神社と神様の関係

神社は神様の住まいであり、私たちが神様にお会いできる場所です。本殿には神様が祀られており、私たちは参拝することで神様とお会いして、感謝や願い事を伝えることができます。

各神社には「御祭神(ごさいじん)」と呼ばれる主に祀られている神様がいます。一つの神社に複数の神様が祀られていることもあり、それぞれの神様によって得られるご利益も異なってきます。

【古事記・日本書紀】日本神話の主役級5柱の神様

続いては、『古事記』や『日本書紀』に登場する主役級の5柱の神様をご紹介していきます。日本神話を知る上で外せないこれらの神様について、一人ひとりの特徴やご利益を詳しく見ていきましょう!

伊邪那岐神(いざなぎのかみ)

まず最初に紹介するのは、伊邪那岐神です。この神様は日本神話において、国土創造の神として知られています。伊邪那美神と共に「オノゴロ島」を作り、そこから日本の国土を生み出したとされています。

伊邪那岐神は創造と生命の象徴で、夫婦円満や家族の幸せ、そして子宝のご利益があると言われています。特に夫婦関係に悩みを抱える方や、子どもを授かりたいと願う方に人気の神様です。

主に祀られている神社としては、福岡県の宗像大社や兵庫県の伊弉諾神宮などがあります。伊邪那岐神に参拝すると、家庭の幸せや縁結びにご利益があるとされているので、そういった願い事のある方はぜひ参拝してみてください!

伊邪那美神(いざなみのかみ)

続いては、伊邪那岐神の妻である伊邪那美神です。こちらも国土創造の女神として崇められており、日本の国土や様々な神々を生み出した母神とされています。

しかし、火の神を産んだ際に火傷を負って亡くなり、黄泉の国(よみのくに)へ行ってしまいます。このエピソードから、伊邪那美神は生と死の境界に存在する神様としても考えられています。

伊邪那美神は出産や子育て、そして女性の健康に関するご利益があるとされています。また、死者の平安を祈る際にも参拝される神様です。主に祀られている神社には、兵庫県の伊弉冊神宮などがあります。

天照大御神(あまてらすおおみかみ)

日本の神様の中でも最も重要な位置にあるのが、天照大御神です。太陽の女神であり、皇室の祖神としても崇められています。伊邪那岐神と伊邪那美神の娘とされています。

天照大御神は光と正義の象徴であり、世の中に光明をもたらす存在です。神話では弟の須佐之男命との確執や、天岩戸(あまのいわと)に隠れたことで世界が闇に包まれたエピソードが有名です。

最も重要な神社は三重県の伊勢神宮で、日本の神社の中でも特に格式高い神社として知られています。天照大御神には、開運・厄除け・家内安全など幅広いご利益があります。特に、新しい門出や事業の成功を祈願したい方におすすめの神様です。

須佐之男命(すさのおのみこと)

天照大御神の弟とされる須佐之男命は、荒々しい性格で知られる神様です。嵐や海の神としての側面もあり、神話では姉の天照大御神を困らせたり、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したりするエピソードが有名です。

一見乱暴に見える須佐之男命ですが、実は悪いものを祓い清める力を持つ神様です。厄除けや災難除け、そして勇気や力強さのご利益があるとされています。

主に祀られている神社としては、島根県の出雲大社や石川県の気多大社などがあります。人生の障害や困難を乗り越えたい時、新たな挑戦に勇気が欲しい時に参拝すると良いでしょう。

大国主神(おおくにぬしのかみ)

最後に紹介するのは、大国主神です。須佐之男命の子孫とされ、地上の国を治める神様として崇められています。「国作り」と「医療」の神として、また縁結びの神としても人気があります。

神話では、因幡の白兎を助けたり、八十神(やそがみ)たちに何度も命を狙われながらも知恵と勇気で乗り越えるエピソードなどが有名です。また、少彦名命(すくなひこなのみこと)と共に国づくりを行ったとされています。

主に祀られているのは島根県の出雲大社です。縁結びの神として知られていることから、恋愛成就や結婚を願う方に人気があります。また、仕事や事業の成功、健康増進などのご利益もあるとされています。

全国の神社でよく祀られている3柱の神様

ここからは、全国の神社で広く祀られている3柱の神様をご紹介していきます。これらの神様は日本各地の神社で見かけることが多く、私たちにとって身近な存在です。それぞれの特徴やご利益について詳しく見ていきましょう!

八幡神(はちまんじん)

八幡神は、神社で最も多く祀られている神様の一つです。応神天皇(おうじんてんのう)が神格化されたものとされています。武勇と正義の神、産業の守護神として広く信仰されてきました。

特に武士から厚く信仰され、鎌倉時代以降は武家の守護神として全国に広まりました。現代では商売繁盛や家内安全、厄除けなどのご利益があるとされています。

代表的な八幡神社としては、大分県の宇佐神宮や神奈川県の鶴岡八幡宮などが有名です。日常生活の安全や事業の成功を祈願したい方におすすめの神様です。

稲荷神(いなりじん)

稲荷神は農業、特に稲作の神様として知られています。本来は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)という食物の神様ですが、のちに商売の神としても信仰されるようになりました。

狐(きつね)が使者とされることから、神社には朱色の鳥居と狐の像が特徴です。商売繁盛、五穀豊穣、金運上昇などのご利益があるとされています。

最も有名な稲荷神社は京都の伏見稲荷大社で、全国に約3万社あると言われる稲荷神社の総本宮です。ビジネスの成功や金運アップを願う方に特に人気がある神様です。

天神(てんじん)

天神様は、平安時代の学者・政治家である菅原道真公が神格化されたものです。学問の神様として特に有名で、受験生や学生から厚く信仰されています。

菅原道真公は優れた学者でしたが、政争に巻き込まれて九州に左遷され、そこで亡くなりました。その後、都で災いが続いたことから、道真公の祟りと考えられ、その魂を鎮めるために天満宮が建てられたと言われています。

代表的な天満宮としては、福岡県の太宰府天満宮や大阪府の北野天満宮などがあります。学業成就や受験合格、また芸術的な才能の向上を願う方に特におすすめの神様です。

願い事別!参拝すべき神様ガイド

これまで紹介してきた8柱の神様の中から、あなたの願い事に最も適した神様を選んで参拝できるよう、願い事別のガイドをご紹介していきます。自分の願いにぴったりの神様に参拝することで、より充実した神社体験ができるでしょう!

学業・受験成就に効果的な神様

学業や受験の成功を願うなら、まず天神様(菅原道真公)がおすすめです。優れた学者であった菅原道真公は、学問の神様として全国的に信仰されています。

受験シーズンになると、全国の天満宮には多くの受験生が訪れます。合格祈願の絵馬を奉納したり、学業成就のお守りを購入したりする光景が見られます。

また、知恵を司る大国主神も学業成就のご利益があるとされています。二つの神社を参拝することで、より一層のご利益が期待できるかもしれません。

商売繁盛・金運アップを願うなら

商売繁盛や金運アップを願うなら、稲荷神がもっともおすすめです。農業の神から商業の神へとその信仰が広がった稲荷神は、ビジネスの成功をサポートしてくれます。

京都の伏見稲荷大社をはじめ、全国の稲荷神社では商売繁盛のお守りや縁起物が授与されています。特に千本鳥居を通る参拝は、商売の神秘的なパワーを授かるとも言われています。

また、八幡神も産業の守護神として商売繁盛のご利益があります。新しいビジネスを始める際には、ぜひ参拝してみてください。

恋愛成就・縁結びにご利益のある神様

恋愛成就や良縁を願うなら、大国主神がおすすめです。因幡の白兎の伝説で知られる大国主神は、縁結びの神として特に人気があります。

出雲大社をはじめとする大国主神を祀る神社では、良縁祈願の特別祈祷や恋愛成就のお守りが人気です。また、伊邪那岐神と伊邪那美神も夫婦の神様として、結婚や夫婦円満のご利益があります。

恋愛のステージに合わせて、適切な神様に参拝するのがおすすめです。出会いを求めるなら大国主神、夫婦関係の悩みなら伊邪那岐・伊邪那美神に参拝するといいでしょう。

家内安全・厄除けを願うなら

家族の幸せや災いを避けたいなら、天照大御神や八幡神がおすすめです。天照大御神は皇室の祖神として、家庭の平和と繁栄のご利益があります。

また、武家の守護神である八幡神は、家内安全や災難除けにもご利益があるとされています。特に七五三や厄年には、これらの神様に参拝する方が多いようです。

さらに、災いを祓う力を持つ須佐之男命も、厄除けの神様として信仰されています。人生の転機や不安を感じる時期には、心強い味方になってくれることでしょう。

神社参拝の正しい作法とマナー

神社に参拝する際には、いくつかの基本的な作法やマナーがあります。正しい方法で参拝することで、神様に対する敬意を示し、より良い参拝体験ができるでしょう。ここでは、初心者の方でもわかるように基本的な参拝作法をご紹介していきます!

鳥居をくぐる前の心構え

神社参拝の最初のステップは、鳥居をくぐることです。鳥居は神様の世界と人間の世界の境界線と考えられています。鳥居の前では、軽く一礼して「お邪魔します」という気持ちを表しましょう。

参拝の際は、鳥居の真ん中は神様の通り道とされていますので、端を歩くのがマナーです。また、参道を歩く際にはできるだけ静かに、敬意を持って進みましょう。

神社は神様の住まいです。心を静め、日常の喧騒から離れて、神聖な空間に入るという意識を持つことが大切です。

手水舎での正しい清め方

本殿に向かう前に、手水舎(てみずや/ちょうずや)で心身を清めます。この儀式は「禊(みそぎ)」の簡略版で、神様の前に出る前に身を清めるという意味があります。

正しい手順は以下の通りです:

  1. 右手で柄杓を持ち、水をくみます
  2. 左手を洗います
  3. 柄杓を左手に持ち替えて、右手を洗います
  4. 再び右手に持ち替えて、左手に水を受け、その水で口をすすぎます(実際に口に含む必要はなく、口元に持っていくだけでも構いません)
  5. 左手を再度洗います
  6. 柄杓の柄を洗うように水を流します
  7. 柄杓を立てて残りの水を流し、元の位置に戻します

一連の動作をスムーズに行うことで、心も身体も清らかな状態で神様の前に立つことができます。

参拝の基本「二拝二拍手一拝」

本殿での参拝の基本は「二拝二拍手一拝」です。これは神道の伝統的な参拝方法で、神様への敬意を表す作法です。

具体的な手順は以下の通りです:

  1. 賽銭箱に賽銭を入れます
  2. 軽く会釈します
  3. 深く二回お辞儀をします(二拝)
  4. 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し下にずらして拍手を二回打ちます(二拍手)
  5. 両手を合わせたまま、感謝や願い事を心の中で伝えます
  6. 最後に深く一回お辞儀をします(一拝)

地域や神社によって作法が異なる場合もあります。その場合は、その神社の作法に従うのがベストです。わからない場合は、他の参拝者の様子を観察するか、神社の方に尋ねてみましょう。

参拝時の願い事の伝え方

神様に願い事をする際には、いくつかのポイントがあります。まず、欲張りすぎないことが大切です。一度に複数の願い事をするよりも、一つの願い事に集中する方が良いとされています。

また、願い事をする際には具体的に伝えるよりも、「〇〇ができますように」というように、自分の努力を前提とした願い方が良いとされています。神様は人間の努力を見守り、サポートしてくれる存在と考えられているからです。

そして、願い事をする前に、まずは感謝の気持ちを伝えましょう。日々の暮らしや健康に感謝することで、より神様との繋がりを感じることができます。

まとめ:日本の神様を知って、より良い神社参拝を

今回は、日本神話に登場する5柱の主要な神様と、全国の神社でよく祀られている3柱の神様、合計8柱について詳しくご紹介しました。それぞれの神様には異なる特徴やご利益があり、あなたの願い事に合わせた神様に参拝することで、より充実した神社体験ができるでしょう。

また、正しい参拝作法やマナーを知ることで、神様への敬意を表すとともに、より深く日本の伝統文化に触れることができます。神社参拝は単なる観光や願い事だけでなく、日本人の心の根底にある自然への畏敬の念や先祖を敬う気持ちを感じる機会でもあります。

これからは神社に行く際に、どんな神様が祀られているのか、どんなご利益があるのかを意識してみてください。神社の歴史や背景を知ることで、参拝がより意義深いものになるはずです。神様との縁を大切にしながら、豊かな心で日々の生活を送りましょう!